ポータブル電源

【検証】ポータブル電源を保温バッグに入れて電気毛布を使ってみた

2020年2月23日

冬場のキャンプや車中泊で、電気毛布を使うためにポータブル電源を購入する方がいると思いますが、気温が低い環境で使用すると本来の性能を発揮できず、通常より使える時間が短くなってしまいます。

寒い時こそ頑張ってもらいたいのに、寒いのが苦手なのは皮肉なものですが、保温バッグにポータブル電源を入れて使うと、バッテリーの持ちがどれくらい変わるのかを検証してみました。

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リチウムイオン電池は極端な暑さ寒さが苦手

スマートフォンやカメラなど、あらゆる製品で使われているリチウムイオン電池ですが、小型・軽量・高容量で高出力、自然放電が少なく、メモリー効果がないなど、多くの長所がある反面、寒くなるとバッテリー内部の化学反応が遅くなって、取り出せる電気が少なくなってしまう短所があります。

多くのポータブル電源で使用されているバッテリーもリチウムイオン電池であるため、気温が0度に近づくような環境では、取り出せる電気の量も少なくなってしまいます。

以下にリチウムイオン電池の特徴を大まかにまとめました。

  • 軽量・小型・高出力
  • メモリー効果がない ※
  • 自然放電しにくい
  • 長寿命(500回くらい充電できる)
  • 極端な低温や高温環境に弱い
  • 長期間満タン状態が続くと劣化する

※ メモリー効果とは、充電された電気を使い切らないうちに充電をくり返すと、充電容量が少なくなってしまう現象のこと。

注意

低温環境では、電池の使用時間が普段より短くなりますが、一時的な現象なので、電池が適正温度に戻ると性能も回復します。しかし、35度を超えるような高温環境で使用した場合、電池に回復できないようなダメージを与えてしまう可能性があります。

寒いからといって、冬場にストーブの前やホットカーペットの上に置いたままにするのは、止めた方がいいでしょう。

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使用した機材と検証環境

検証は、なるべく寒い方がいいので、この冬一番の寒波が来たタイミングで行いました。

ポータブル電源はJackery700、電気毛布は山善の75Wのものを使用。

部屋の窓を全開にして、できるだけ室温を下げました。

保温バッグは、サイズに余裕がなくてコンセントが挿しにくい…

もう一回り大きいのにすればよかった。

温度計のセンサー部分を保温バッグの内側に固定して

電気毛布のコードと一緒に外に垂らして

こんな感じで検証しました。

 

検証結果

電気毛布の設定温度は「中」で、6時間使用した時の保温バッグ内の温度と、室温の経過を表にまとめました。

経過時間 保温バッグ内 室温
0 10.7度 2.2度
1時間 15.6度 1.5度
2時間 17.4度 1.2度
3時間 18.8度 1.4度
4時間 19.6度 1.5度
5時間 20.2度 1.5度
6時間 20.5度 1.5度

開始時に「100%」だったバッテリー残量は、6時間後には「56%」になっていました。

この56%が多いのか少ないのかを比較するために、1日前に同じような室温で保温バッグ無しの時の結果と、室温が16度の時の結果と比べてみました。使用時間は全て6時間です。

  • 室温16度:バッテリー残量 68%
  • 保温バッグ無し:バッテリー残量 51%
  • 保温バッグ有り:バッテリー残量 56%

室温16度と0度に近い環境では、大きな違いがでましたが、保温バッグ有りと無しでは、思っていたほど差は出ませんでした。

 

検証まとめ

保温バッグ有りと無しの差は、バッテリー容量の「5%」でした。

検証を行う前は、もっと差がつくと思っていたので、少々残念な結果になりましたが、何もしないよりかはマシだと思います。

リチウムイオン電池は、気温が0度近くになるような環境では、著しく性能が低下するだけでなく、充放電をくり返すと電池が劣化してしまうため、電池を保護する意味でも保温バッグに入れることは意味があるのかなと思います。

注意

検証の結果から、ポータブル電源から取り出せる電力を多くするには、冷やさないことが有効な手段であることが分かりましたが、リチウムイオン電池は高温にも弱いため、ポータブル電源を暖房器具の近くに置いたり、無理やり温めるのは、危険が伴うので止めた方がいいと思います。

 

今回使用した機材

 

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