
ポータブル冷蔵庫を購入してからアウトドアでの使用に留まらず、普段の買い物や遠方から生物を買ってこれたりと、思っていた以上に便利に活用していますが、今まで本格的な暑さの中で使ったことがなかったので、残暑が厳しいこの時期にいろいろな条件のもと検証してみました。
目次
F40C4TMPの特徴
F40C4TMPの特徴をまとめました。
- パワフルなコンプレッサー方式
- バッテリー保護機能が付いている
- 使用中に電源が切れても電源が入ると運転が再開される
- 500mlのペットボトルを立てて入れられる
- 車の中でも家の中でも使える
- 12V車でも24V車でも動く
パワフルなコンプレッサー方式
ポータブル冷蔵庫でよく使われている冷却方式に、ペルチェ方式とコンプレッサー方式があります。
ペルチェ方式はコンプレッサーを使っていないので、静音性に優れていて駆動音や振動がない反面、冷却性能は高くありません。反対にコンプレッサー方式は静音性では劣りますが、冷却性能は高く冷凍庫として使えるくらいの性能があります。
また、コンプレッサー方式の価格はペルチェ方式と比べて高いものが多いですが、パワフルな冷却性能は、冷蔵庫にとって何ものにも代えがたい魅力です。
バッテリー保護機能が付いている
本体右側面にはバッテリー保護モードを変更するスイッチが付いています。
これはシガーソケットから電源をとった時に、車のバッテリーの電圧がどこまで下がったら運転を停止させるのか、またはどこまで上がったら運転を再開するのを決めるスイッチで、それぞれ設定されている電圧は下の表の通りです。
電圧 | HIGH | MED | LOW |
12V | 11.3V OFF / 12.5V ON | 10.1V OFF / 11.4V ON | 9.6V OFF / 10.9V ON |
24V | 24.6V OFF / 26V ON | 22.3V OFF / 23.7V ON | 21.3V OFF / 22.7V ON |
車のバッテリーのことを考えると通常は「HIGH」で運用することになると思いますが、こういった機能が備わっていると安心です。
使用中に電源が切れても電源が入ると運転が再開される
F40C4TMPに付属のシガープラグ(写真上)は、接点の部分が奥に付いているため、どうしても掛かりが甘くなってしまいます。
車によっては走行中の振動で電源が切れてしまうことがありますが、F40C4TMPは使用中に電源が切れても、再び電源が入ると切れる前の設定で運転が再開されます。
いちいち冷蔵庫の電源を入れ直す必要がないのは有り難い仕様です。
500mlのペットボトルを立てて入れられる
18Lのタイプは高さによっては500mlのペットボトルが立てて入らないものもあるようです。25Lのタイプは500mlのペットボトルはもちろんのこと、1Lの牛乳パックや物にもよると思いますがコーヒーのペットボトルも立てて入れられます。
車の中でも家の中でも使える
電源は家のコンセントからも車のシガーソケットからもとれるので、普段は室内用の簡易冷蔵庫として使えるのはもちろんのこと、キャンプや車中泊の時は食材を家であらかじめ冷やしておいて、当日は車に積み込むだけといった使い方もできます。
この柔軟な使い方ができるのは本当に便利です。
また、24V車にも対応しているので、トラックで運用することも可能です。
F40C4TMPの外観
デザインはこれといった特徴はなく至って普通です。コンプレッサーがある本体右側には通気口がたくさん設けられています。
全体的に造りはしっかりしていて、重さは11.5Kg。
側面には取っ手があるのですが、この取手が浅くて指が掛かりにくく、中身がたくさん入っている時は持ち辛いです。
拡大するとこんな感じ
もう少し深くするか、窪みを作ってくれてたらもっと持ちやすくなったと思います。
右側面にはコードの差し込みとヒューズ、そしてバッテリー保護の切り替えスイッチがあります。
庫内はツルツルしていて衛生的で、サッと拭くだけで汚れが取れます。
冷却装置は側面に張り巡らせてあり、側面自体も熱伝導率のいいアルミ製なので冷却効率がプラスチック型より優れています。その分、側面と中央とでは温度差があるので、痛みやすいものや低温で保存したいものは壁側に置いて、野菜などをは中央付近に入れるなどの工夫が必要です。
ちなみに温度計は底面に内蔵されています。
蓋を開いた状態を保持できるのはこの鎖のおかげなんですが少々頼りなさを感じます。
付属品はACアダプターとシガーソケット用ケーブルと写真には写っていませんが取り扱い説明書が入っていました。シガーソケット用充電ケーブルの長さは 3.4メートル。
F40C4TMPの操作方法
運転モードの切り替えや温度設定のボタンは本体上面右側にまとめられています。ボタンはタッチ式となっていて、濡れた手でも気兼ねなく触れるところが気に入っています。
電源は3秒長押しで「ON」
設定温度は「プラス」「マイナス」ボタンで -22度~10度まで1度単位で変更可能。
歯車マークの設定ボタンで、運転モードの「MAX」と「ECO」を切り替えれます。
無操作状態が1分間続くと、鍵マークが表示されてロック状態になり、ボタンが反応しなくなります。
ロックは設定ボタンを長押しで解除できます。
MAXモードとECOモードの違い
MAXモード:コンプレッサーの回転数が 3500回転/分
ECOモード:コンプレッサーの回転数が 2500回転/分
需要はないと思いますが摂氏と華氏の切り替えは「設定ボタン」と「+ボタン」を同時に長押し。
一番下にはUSB-Aポートが1口付いています。
急速充電には対応していませんが、スマホを充電できることはもちろんのこと、USBライトを備え付けておけば、暗いところで出し入れする時に役立つことでしょう。
車に載せた時のサイズ感
ポータブル冷蔵庫を持ち運ぶ時は、必然的に車を利用することになると思いますが、車の大きさによってどれくらいサイズ感が違うのか比べてみました。
トヨタ ヴェルファイアの場合
ヴェルファイアは大きな車なので室内も広く、2列目の足元に余裕で収まります。この場所は信号待ちの時に動作確認をしたり設定を変えたりできるから便利です。
付属のケーブルは 3.4メートルあるので3列目の後ろに置くことも可能。
ダイハツ ムーヴの場合
1列目を前寄りにして2列目を下げて足元を広くとると軽自動車でも2列目の足元に乗せられます。けっこう窮屈ですが、この状態で成人男性3人が乗車可能。
2列目を前に出すと荷室に載せられます。この場合、後部座席の足元は狭くなりますが成人男性が4人乗れます。夏場はムーヴに積みっぱなしにしてスーパーの買い物の時に活躍しています。
冷蔵庫は買い物に行く道中から電源を入れて庫内を冷やすようにしています。
F40C4TMPの容量の目安
F40C4TMPの庫内サイズは幅350mm x 奥行246mm x 高さ273mmですが、一体どれくらいの飲み物や食材が入るのかイメージがつかないので、実際にどれくらい入るのかやってみました。
500mlのペットボトルの場合、まずは立てた状態で19本入ります。この時、「5本・5本・5本・4本」で入れるより「5本・5本・4本・5本」で入れた方が余裕がありました。
さらに横向きに5本置いて、全部で24本入ります。
350nl缶のビールの場合、横にするとビールを冷やすために設計されたのかと思うくらい1列にぴったり10本入ります。さらに4段積むと高さも丁度になって合計40本も入ります。
2Lのペットボトルは薄いタイプのものなら6本入ります。
家の冷蔵庫にあったものを適当に入れてみました。この中に入っている食材は、2Lのペットボトル、ラーメン2個、生姜焼き用の豚肉、豚のこま切れ、キャベツ小1/2、焼きそばの麺2袋、ソーセージ2袋、椎茸1パック、厚揚げ豆腐、野菜フライ、ほうれん草、なすび、食パン、ランチパック、納豆です。
F40C4TMPを初めて見た時は、本体の大きさの割に案外庫内は狭いなと思いましたが、実際に物を入れてみると結構入ったのでホッとしました。
F40C4TMPの冷却性能
F40C4TMPは冷却装置が側面にしか内蔵されていないので、置く場所によって冷え方が変わってきます。本体の温度計は庫内底面に内蔵されていますが、庫内全体の温度を把握するには不十分です。
そこで蓋の裏側に一箇所と検証に応じて庫内に温度計を配置して測定しました。
【検証1】ペットボトル5本をフルパワーで冷却
まずはペットボトル5本を運転モード「MAX」、設定温度を一番低い「-22度」という一番パワフルな設定で検証しました。
検証は一定時間ごとに庫内の温度とペットボトルの水温をチェックしました。
測定の度に冷蔵庫の蓋を開けると冷気が漏れて正しいデータが取れないので、ペットボトルの中に温度計のセンサー部分を入れて、蓋を開けずに水温をチェックできるようにしました。
温度計を仕込んだペットボトルを壁側2本と中央に1本置いて、場所によってどれくらい冷え方が変わるのか比較しました。
冷蔵庫はガレージの風通しのいい場所に置いて測定しましたが、この日は11時の時点で33.6度と暑く、開始時の庫内底面は28度、庫内上面は31.5度で水温は3本ともほぼ30度もありました。
下の表は経過時間と温度の変化をまとめたものです。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 水 (側面左) | 水 (中央) | 水 (側面奥) |
0 | 33.6度 | 31.5度 | 28度 | 29.8度 | 29.7度 | 29.9度 |
1時間 | 36.5度 | 11.8度 | 0度 | 18.8度 | 21.6度 | 19.2度 |
2時間 | 36.2度 | 4.9度 | -6度 | 8.6度 | 13.1度 | 9.2度 |
3時間 | 37.0度 | 0.4度 | -9度 | 2.0度 | 6.4度 | 2.6度 |
4時間 | 37.2度 | -2.7度 | -12度 | -3度 | 1.0度 | -2.3度 |
5時間 | 37.6度 | -4.3度 | -14度 | -6.6度 | -2.9度 | -6.0度 |
6時間 | 37.0度 | -4.6度 | -14度 | -9.2度 | -5.6度 | 測定不能 |
7時間 | 33.3度 | -5.0度 | -14度 | 測定不能 | 測定不能 | 測定不能 |
外気温が37度を越すくらい暑くなると底面でも-14度以上冷えません。
庫内上部の温度も-5度より下がりませんでしたが、それでも側面に置いたペットボトルの水はかなり凍っていて全体的にシャーベット状になっていました。中央に置いたペットボトルは凍り始めたばかりの状態で、側面と中央では結構な違いとなりました。
ちなみに温度計は「-20度」まで計れる製品ですが、氷の温度を計るような使い方は想定されていないようで、途中で測定不能になってしまいました。
予測値ではありますが、側面で-10~-11度、中央で-6~-7度くらいにはなっていたと思います。
【検証2】ペットボトル24本を常温から冷却
次に常温で保管していたペットボトル24本を運転モード「MAX」、設定温度を「-22度」で検証しました。
温度計は立てて入れた1段目の中央付近と側面に配置して
さらにその上に5本寝かせて置いた真ん中にも温度計を設置しました。
この日も暑くて12時前で33.8度もありました。
開始時の庫内底面は28度、庫内上面は32.2度で水温は3本ともほぼ30度。
下の表は経過時間と温度の変化をまとめたものです。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 水 (上部) | 水 (中央) | 水 (側面) |
0 | 33.7度 | 32.3度 | 28度 | 30.4度 | 29.6度 | 29.9度 |
1時間 | 36.4度 | 29.6度 | 21度 | 29.1度 | 28.8度 | 25.0度 |
2時間 | 36.8度 | 28.1度 | 16度 | 27.3度 | 26.9度 | 20.3度 |
3時間 | 37.1度 | 26.3度 | 12度 | 25.7度 | 24.3度 | 16.6度 |
4時間 | 37.4度 | 24.5度 | 9度 | 23.4度 | 21.4度 | 13.0度 |
5時間 | 37.4度 | 22.8度 | 6度 | 21.2度 | 18.6度 | 10.0度 |
6時間 | 33.8度 | 20.7度 | 3度 | 19.2度 | 16.1度 | 7.1度 |
7時間 | 30.7度 | 18.4度 | 1度 | 16.9度 | 13.5度 | 5.0度 |
8時間 | 29.4度 | 16.1度 | 0度 | 14.7度 | 11.0度 | 2.5度 |
最高気温が37度を越すような中で水温が30度近いペットボトルを24本も入れるとなかなか温度は下がらず、置く場所によってかなり冷え方に違いが出ました。
8時間経過後も設定温度を「0度」にして、引き続き検証を続けました。
開始から21時間後、上に乗せたペットボトルは少し高くなりましたが、立てて置いたものは飲み頃に冷えていました。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 水 (上部) | 水 (中央) | 水 (側面) |
21時間 | 31.7度 | 10.5度 | 1度 | 9.2度 | 6.5度 | 6.0度 |
暑い時期に飲み物をいっぱい入れて冷やすような場合、あらかじめ家の冷蔵庫で冷やしたものを入れるか、ポータブル冷蔵庫に前日から冷やしておく方が良さそうです。
さらにそこから電源を「OFF」にして時間の経過とともに温度がどのように推移するのか検証しました。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 水 (上部) | 水 (中央) | 水 (側面) |
6時間 | 35.5 | 14.6 | 13.1 | 9.0 | 11.0 |
10時間 | 28.5 | 15.5 | 15.4 | 11.5 | 13.5 |
25時間 | 32.0 | 19.1 | 19.2 | 17.2 | 18.6 |
いったん冷えたペットボトルは、それ自体が保冷剤のような役割をするためか、思っていた以上に温度の上昇は少なかったです。
【検証3】冷凍食品は冷やせるのか?
家にあった冷凍食品を運転モード「MAX」、設定温度を「-22度」で検証しました。
今回も温度計を仕込んだのですが、直接食材に触れると正しく庫内の温度が計れないのではないかと思い、小さなペットボトルにセンサー部分を入れて測定しました。
冷凍食品を1段目に縦にして入るだけ入れて、温度計は中央と側面に配置しました。さらにその上にいっぱいになるまで平たく積んで検証しました。
下の表は経過時間と温度の変化をまとめたものです。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 庫内 (中央) | 庫内 (側面) |
0 | 34.6度 | 20.7度 | -10度 | -11.0度 | -8.7度 |
1時間 | 33.3度 | 1.1度 | -14度 | -11.8度 | -15.9度 |
2時間 | 34.5度 | -1.7度 | -15度 | -11.9度 | -17.7度 |
3時間 | 33.2度 | -1.7度 | -15度 | -12.0度 | -18.0度 |
4時間 | 31.3度 | -2.7度 | -16度 | -12.2度 | -18.4度 |
5時間 | 29.5度 | -3.5度 | -16度 | -12.2度 | -18.7度 |
6時間 | 28.2度 | -4.6度 | -17度 | -12.3度 | -19.6度 |
ペットボトルの時と同じように、冷凍食品もそれ自体が保冷剤のような役割を果たすため、庫内の温度はすぐに下りました。置く場所によって冷え方が違うのもペットボトルの時と同じですが、冷凍食品が溶けて使い物にならないということはありませんでした。
F40C4TMPをポータブル電源で動かしてみた
ポータブル冷蔵庫をポータブル電源で動かすことはキャンプや車中泊では想定される使い方だと思うので、バッテリー容量400WhのJackery400を使って動かしてみました。
AC出力とシガーソケット出力の違い
多くのポータブル電源はAC出力とシガーソケット出力を備えています。F40C4TMPはACからもシガーソケットからも電源がとれるので、Jackery700を使って運転モードを「MAX」、設定温度を「-22度」で それぞれの6時間動かした時のバッテリーの残量を比べました。
結果、庫内の温度の推移はほぼ同じでしたが、シガーソケットから電源をとった時の残量「64%」に対して、ACからは「47%」と大きな違いとなりました。
シガーソケットの場合、ポータブル電源内に貯められた直流を変圧して出力するだけですが、ACの場合ポータブル電源の「直流」を「交流」に変換して さらに冷蔵庫のアダプターによって「直流」に変換するので、その変換ロス分が「17%」の違いになりました。
動作確認済みポータブル電源
私の所有しているポータブル電源のうち「Jackery700」「Jackery400」「suaoki S670」はシガーソケットから動かせましたが、「G500」はE21」という過電流保護のエラーが出て途中で止まってしまいました。「PowerArQ626Wh」はソケットが奥まで入らず、動かせられませんでした(どちらもACでは動きます)。
【検証4】キャンプや車中泊を想定した買い物の冷却 (運転モード MAX)
家の冷蔵庫にあった食材を適当に詰め込んで、運転モード「MAX」、設定温度を「0度」で検証しました。
中に入っている食材
2Lのお茶、ラーメン2個、生姜焼き用の豚肉、豚のこま切れ、キャベツ小1/2、焼きそばの麺2袋、ソーセージ2袋、椎茸1パック、厚揚げ豆腐、野菜フライ、ほうれん草、なすび、食パン、ランチパック、納豆。
9月になって残暑も厳しい時期を過ぎて、すっかり涼しくなってしまったので、ストーブをつけて室温を30度を超えるようにして検証しました。
下の表は経過時間と温度とバッテリー残量の変化をまとめたものです。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 庫内 (側面) | 庫内 (中央) | 残量 |
0 | 32.1度 | 23.5度 | 19度 | 16.1度 | 16.4度 | 100% |
1時間 | 32.1度 | 12.8度 | 11度 | 2.1度 | 12.8度 | 86% |
2時間 | 32.0度 | 9.6度 | 4度 | -1.2度 | 10.0度 | 73% |
3時間 | 31.6度 | 7.0度 | 1度 | -1.8度 | 7.3度 | 62% |
4時間 | 30.9度 | 10.6度 | 1度 | 7.1度 | 7.6度 | 62% |
5時間 | 30.8度 | 10.1度 | 1度 | 4.5度 | 7.0度 | 58% |
6時間 | 30.3度 | 12.3度 | 1度 | 9.0度 | 8.5度 | 58% |
F40C4TMPは設定温度まで下がると運転が止まります。コンプレッサーが止まってからの庫内の温度は冷蔵庫としていい具合になるのですが、止まるまでの側面の温度はマイナスになってしまうため、凍らせたくないものは壁側には置かない方がいいと思います。
【検証5】キャンプや車中泊を想定した買い物の冷却2 (運転モード ECO)
次の日に同じ条件で、運転モードを「ECO」にして検証しました。
経過時間 | 外気 | 庫内上 | 庫内底 | 庫内 (側面) | 庫内 (中央) | 残量 |
0 | 30.1度 | 25.0度 | 16度 | 18.6度 | 16.3度 | 100% |
1時間 | 31.8度 | 15.4度 | 9度 | 4.8度 | 12.3度 | 89% |
2時間 | 32.0度 | 11.3度 | 4度 | 1.2度 | 9.3度 | 79% |
3時間 | 31.7度 | 9.6度 | 1度 | 3.7度 | 7.6度 | 73% |
4時間 | 31.1度 | 12.0度 | 1度 | 5.7度 | 7.9度 | 71% |
5時間 | 30.8度 | 12.1度 | 1度 | 8.6度 | 8.0度 | 69% |
6時間 | 30.8度 | 11.8度 | 0度 | 4.4度 | 7.1度 | 65% |
運転モードがMAXの時と比べて側面の温度がマイナスにならず、中央の温度もMAXの時と変わりないので、今回の条件下で冷蔵を目的とした場合はECOモードの方が良かったと思います。
停止したコンプレッサーは、設定温度より「2度」高くなると運転を再開するようですが、冷蔵庫が停止している間は当然庫内の温度は上昇します。冷蔵が目的の場合、丁度いい温度をキープさせるには少々コツがいります。
【検証番外編】ペットボトル24本を冷えた状態から冷却
あらかじめ冷やしておいたペットボトル24本をポータブル冷蔵庫とポータブル電源を使って持ち運ぶことを想定して検証しました。
運転モードは「MAX」と「ECO」、設定温度を「0度」でそれぞれ検証しました。
運転中の消費電力をポータブル電源で確認したところ、MAXが「53~68W」、ECOが「42~50W」で、止まってる時はどちらも1Wでした。検証は10時間行いました。
外気 | 水 (上部) | 水 (中央) | 水 (側面) | 残量 | |
MAX | 28.2~36.3 | 9~10.4 | 6~6.7 | 5.4~6.6 | 65% |
ECO | 28.8~35.4 | 8.9~10.4 | 6.5~6.8 | 5.3~6.6 | 69% |
一旦冷えたペットボトルを保温する目的の場合、MAXでもECOでも温度の推移に大差はありませんでした。それでいてバッテリー残量はECOの方が多く残ったので、既に冷えた飲み物を庫内いっぱいにする時は、ECOモードで充分だと思います。
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購入してから約1年使ってきて大体のことは分かったつもりでいましたが、実際に検証してみると思っていた以上に冷却性能が高いことに驚かされました。
場所によって冷え方が違うことにも改めて気付かされましたが、食材によって置く場所を工夫をすれば問題なく使えるし、暑い時期でもECOモードが充分使えることも収穫でした。
今回は改めてコンプレッサー式のポータブル冷蔵庫の実力の高さを実感した検証となりました!
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫 18L
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F40C4TMP 仕切り付き 冷凍冷蔵庫
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