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【EcoFlow RIVER Pro レビュー】便利な機能を詰め込んだ次世代のポータブル電源

超大容量・高出力・急速充電で人気の「EFDELTA」のエコフロー社から、容量720Wh・出力600Wの「RIVER Pro」が発売されました。

スペックだけをみると割と普通なポータブル電源ですが、EFDELTA譲りの超高速充電や、スマホアプリを利用したカスタマイズ機能など、他にはない便利な機能が満載です。

この記事では「RIVER Pro」がどんな製品で、どんな電化製品をどれくらい動かせるのかを紹介していますので、何かの参考にしてもらえたら幸いです。

目次

EcoFlow RIVER Proの特徴

  1. X-Boost機能
  2. X-Stream急速充電
  3. 停電時に役立つ内蔵LEDライト
  4. スマホアプリで便利に使える
  5. エクストラバッテリーで容量を増やせる
コナンティーノ

便利な機能がいっぱいで非常に使い勝手のいいポータブル電源です!

X-Boost機能

画像引用元:EcoFlow Japan

通常ポータブル電源は、定格出力以上の電化製品を使うと保護機能が働いて停止しますが、RIVER Proは「X-Boost」という機能を使って、消費電力600~1200Wの一部電化製品を動かせます。

X-Boostとは?

この機能はRIVER Proの出力を上げるのではなく、消費電力の高い電化製品を600Wで動かせるようにするものです。そのため本来の性能は発揮できませんが、擬似的に使えるようになります。

出力1300Wのケトルを動かしてみた

X-Boost機能が「OFF」の状態では保護機能が働いてすぐに止まってしまいますが、「ON」にするとお湯が沸かせるようになります。

ケトルの消費電力が100Wオーバーしていましたが、出力は600W付近で推移して、保護機能が働かない範囲で動かせました。

コナンティーノ

沸騰まで約8分で通常より時間はかかりましたが、今まで使えなかった電化製品が使えるようになるのは便利です

X-Stream急速充電

X-Stream急速充電はエコフロー社の独自技術で、0%からフル充電まで1.6時間で完了します。しかもケーブルと本体を繋ぐだけなので、充電中にアダプターが高温(70度近くまで上昇)になる心配をしなくていいのもいいところです。

コナンティーノ

充電が早いところも気に入っていますが、個人的にはアダプターが無いことの方が気に入っています。心配事が一つ減りました!

停電時に役立つ内蔵LEDライト

内蔵LEDライトは小さい割にけっこう明るくて、普通に懐中電灯くらいの光量があります。ライトは「強」「弱」「点滅」に切り替えて使えます。

上の写真は真っ暗な部屋で、3メートルくらい先を照らしたものです。かなり明るいですがスポットライト的な明るさで、部屋全体を照らすような明るさではありません。

直線的なライトですが、天井に向けて照らすと光が反射して、部屋全体をぼんやりと照らしてくれます。けっこう広い部屋でも光量「強」で照らすと、これくらいの明るさになります。(天井の壁紙が白色の場合)

普段の照明と比べるとかなり暗いですが、ライトが当たっている天井の真下あたりではこれくらいの明るさがあるので、食事するくらいは十分可能です。

LEDライトの光量を「強」にして12時間点灯させた時のバッテリーの消費量は「7%」だったので、停電が数日続いても明かりの確保はできると思います。またLEDライトは長時間点灯させても熱くなっていませんでした。

スマホアプリで便利に使える

RIVER Proはそのままでも十分便利なポータブル電源ですが、スマホアプリを使うと細かく設定を変更できるので、更に使い勝手がよくなります。

スマホアプリでできること

  • 周波数の切り替え (本体側でも可)
  • 急速充電と静音充電の切り替え
  • 充電量の上限設定
  • ファームウェアのアップデート
  • ビープ音のオンオフ
  • ポータブル電源の遠隔操作
  • 液晶画面の点灯時間

この中で特に便利だと思ったのは「充電量の上限設定」と「ファームウェアのアップデート」です。

よくマニュアルに「長期保管する時はバッテリー残量を50~70%にする」といったことが書いてありますが、実際には 途中で止めるのを忘れて100%まで充電してしまうことが多々あります。

そんな時に設定で上限を指定しておくと、指定した残量になった時点で充電が終了します。

また、ファームウェアのアップデートで不具合の解消や使い勝手が向上します。実際に3月のアップデートでは以下の改善点がありました。

  • ファンが回りだす仕様の変更 (静かになった)
  • シガーソケットからの充電の改善 (安全性の向上)
コナンティーノ

購入後も進化し続けるので、安心して使えます

エクストラバッテリーで容量を増やせる

ポータブル電源の容量は多いに越したことはありませんが、容量の多い製品は重量が重くなります。

RIVER Proのバッテリー容量は720Whですが、「エクストラバッテリー」といって720Whの増設バッテリーを繋ぐと、1440Whの大容量ポータブル電源として使えます

物理的に2つのバッテリーになるので荷物は増えますが、重さが分散されて持ち運びは楽です。

また、それほど容量を必要としない時はRIVER Proだけ持ち出して、容量が必要な時はエクストラバッテリーも持ち出すといった柔軟な使い方もできます。

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EcoFlow RIVER Proのスペック

「RIVER Pro」と比較対象になると思われる「Jackery708」のスペックを比較しました。

EcoFlow RIVER ProJackery708
バッテリー容量720Wh708Wh
サイズ28.8 x 18.5 x 25.3 cm30 x 19.1 x 19cm
重さ7.2kg6.8kg
AC出力600W500W
USB-A2口2口
USB-CPD100W × 1口PD60W × 1口
シガーソケット12V / 10A12V / 10A
充電サイクル800回 (80%+)500回 (80%+)
動作温度-20~40度-10~40度

充電サイクルとは?

よく勘違いしがちなのが充電した回数で、これは間違い。

「充電サイクル」はバッテリー容量を100%消費した時点で1回とカウントされます。

例えばバッテリー容量が100%の状態から50%を消費した後、100%まで充電したとします。この時点では1回とはみなされず、そこから更に50%消費した時点で1回とカウントされます。

このサイクルがRIVER Proの方が300回も多く、1.6倍も長く使えることになります。

最低動作温度が -20度

RIVER Pro は「-20度」から動作するため、キャンプや車中泊をされる方には大きな違いになると思います。

EcoFlow RIVER Proの外観

前面には直流の出力がまとめられています。本体は黒っぽいので小さく感じます。

右側面にACの差し込みが3口と通気口があります。

左側面は入力になっています。ACはデスクトップパソコンやモニターの電源ケーブルと同じタイプ。DCの入力は「XT60」という規格のコネクターで、黄色い横長の差し込みになります。

背面には何もありません。重さは7.2kgあるのでそこそこ重いですが、車に積み下ろしするくらいなら女性でも問題ないと思います。

取っ手は折り畳めません。このポータブル電源で一番残念なところです。畳めたら上に物が乗せられるのにと収納する時につい思ってしまいます…

底面の四隅にはゴム足があるので、斜面に置いてもしっかりグリップしてくれます。

Jackery700と比較すると、取手の分だけ背が高くなっています。

側面は RIVER Proの方が少し細いです。

付属品
  • AC充電用ケーブル
  • シガーソケット用充電ケーブル
  • ソーラー充電用ケーブル
  • DC5521-DC5525ケーブル
  • 日本語専用マニュアル

ジャクリ製品のようにポーチは付属しないので、100均でポーチを買ってきてケーブル類を入れて保管しています。紛失防止にもなるのでオススメです。

EcoFlow RIVER Proの出力と操作方法

RIVER Proは交流100V、シガーソケット、USB-A、USB-C(PD100W) が使えます。使える状態の時はLEDランプが点灯して、すべての出力は同時に使えます

まずは主電源を入れてから

RIVER Proは本体の電源を入れてからでないと各出力の電源を入れられないので、ひと手間多くなります。

私は車に積む時に知らないうちに電源を入れてしまって、バッテリーを消費させた経験があります。RIVER Proならこのようなミスを未然に防げる可能性が高いので、個人的には気に入っています。

コナンティーノ

間違ってスイッチを入れても気付くように、普段はスイッチのビープ音を「ON」にしています

ACの電源を入れたままにしておくと、インバーターが電気を消費し続けるので、使い終わったら必ず切っておきましょう。

鮮やかで情報量満載のディスプレイ

ディスプレイには入出力のワット数、ACの周波数、充電が完了するまでの時間や使用可能時間が表示されます。ディスプレイの表示時間はスマホアプリで「10秒・30秒・1分・5分・30分・常時点灯」から選べます。

ディスプレイは情報量が多くて室内では綺麗で見やすいのですが、昼間の屋外ではスマホの画面のように見辛く、Jackery708のディスプレイの方が見やすいです。

AC(交流)出力

AC出力の仕様

  • 電圧:100V
  • 出力周波数:50Hz / 60Hz
  • 出力 (定格):600W
  • 出力 (瞬間最大):1200W
  • 差込口:3口
  • 波形:正弦波

AC出力はこの価格帯のポータブル電源ではもはや当たり前の正弦波で、RIVER Proの場合、周波数を50hzと60hzに切り替えができます。(切り替えの手順は後の項目で説明しています)

正弦波とは?

ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波の2種類があります。

正弦波

正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているため、高品質な電力が供給できます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます

修正正弦波

それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません。

RIVER Pro は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます

50Hzと60Hzの切り替え方法

周波数の切り替えは、本体側で設定する方法とスマホアプリを使う方法があります。

本体側で設定する場合

STEP

本体の電源を入れます

STEP

右側面にあるACの電源を入れます

STEP

ACの電源ボタンを長押しで周波数が変更されます。設定は次に変更するまでは電源を切っても引き継がれます。初期設定は60Hz。

スマホアプリを使う場合

STEP

トップ画面のACをタップする

STEP

周波数を選択する。ちなみに「X-Boost」のオンオフも切り替えられます。

最近の電化製品なら気にしなくても大丈夫だとは思いますが、中には周波数に依存する製品もあるので、切り替え機能があると安心です。

ACの電圧は100V

日本のACの100Vは世界的に見ると珍しく、殆どの国では110V~240Vになっています。そのため100Vで使うことを想定した電化製品を高い電圧で使用すると、故障の原因になるだけでなく危険が伴う恐れがあります。

湯沸かしポットを使って比較

100Vで動かすことを前提に作られた、消費電力430Wの湯沸かしポットを使ってどれくらいの差が出るのか比べました。

まずはACの電圧が「109.5V」のポータブル電源で動かしたところ、430Wをはるかにオーバーした「506W」で動いていました。

次はRIVER Pro、こちらは「428W」となって、ほぼメーカーが想定した消費電力です。

今まで110Vのポータブル電源を使ってトラブルが起きたことはありませんが、それでも安心して使えるのはRIVER Proです。エコフローの製品は日本の電圧に合わせた、完全日本仕様のポータブル電源です。

X-Boost機能を使って電化製品を動かしてみた

本来なら消費電力が高すぎて動かせない電化製品を、600Wの出力で動かす「X-Boost」機能が実用的なのか検証しました。

IHコンロで袋ラーメンを作ってみた

最大出力1400WのIHコンロを使って袋ラーメンを作りました。

IHコンロのスペック
  • 最大消費電力:1400W
  • 出力別消費電力:75、150、260、450、700、900、1400Wの7段階

調理方法:450mlの水を沸騰させた後、麺を投入して5分間茹でます。

まずは最大出力で調理を始めましたが、いつまで経っても沸騰しません。X-Boostは消費電力が1200Wまでを推奨しているので、出力を5 (700W)に落としたところ約7分で沸騰しました。

バッテリー容量の18%で調理が完了しました。

消費電力1300Wのケトル

普段家で使っているケトルで消費電力は1300W。
このケトルも1200Wを超えているので使えるかどうか心配でしたが、約8分でお湯を沸かせました。

湯沸かし中の消費電力は、常に600W付近を推移していました。

下の表はケトルと消費電力430Wの湯沸かしポットを、それぞれ800ccの水を沸騰させたときの比較です。

ケトル (X-Boost)湯沸かしポット (430W)
経過時間8分12分
バッテリー消費量11%15%
湯温96度97度

沸騰までにかかる時間が短くバッテリーの消費も少ないので、これからは湯沸かしポットの出番が少なくなりそうです。

消費電力1200Wのドライヤー

ケトルの時と同じように消費電力は600W付近で推移していました。家のコンセントに繋いだ時と比べて勢いは弱いものの、ドライヤーとしての機能は十分果たしてくれるものでした。

5分間動かし続けた時のバッテリー消費量は10%でした。

電子レンジは使えるのか?

たぶん動いてくれると一番重宝するのが電子レンジだと思うので検証しました。使用したのは消費電力1450Wの製品です。

まず、家のコンセントとどれくらい違いがあるのか、水200ccを「出力500W」で1分づつ温めためました。

経過時間家のコンセントRIVER Pro
1分41度34.4度
2分60度45.5度
3分56.7度
あたため60.3度39.4度

水温22度から60度になるまで、家のコンセントが「2分」60度ではありませんがRIVER Proが「3分」ということで、約1.5倍の時間がかかりました

コナンティーノ

「あたため」については家のコンセントと差が大きかったので、自分で時間を設定して使ったほうがよさそうです

上の結果を踏まえて、指定時間の1.5倍にして肉じゃがとご飯を温めました。

  • ご飯:2分 → 3分
  • 肉じゃが:1分40秒 → 2分30秒

結果は、ご飯はちょうどいい感じで、肉じゃがはもう少し温めてもいいかなと思いました。この辺は回数を重ねてコツを掴むしかありません。

コナンティーノ

X-Boostは電化製品の本来の性能で使えませんが、個人的にはかなり気に入っています!

定格出力内に収まる電化製品を動かしてみた

定格出力600W以内の電化製品をどれくらい動かせるのか検証しました。

容量25Lの車載用冷蔵庫

車載用冷蔵庫をシガーソケットに接続して動かしました。

車載用冷蔵庫のスペック
  • DC対応電圧:12V/24V
  • AC対応電圧:100-240V、50/60Hz
  • 定格消費電力:35W
  • 冷蔵庫内サイズ:幅350mm x 奥行246mm x 高さ273mm

庫内に冷凍食品を半分くらい入れて、室温30度、出力設定「MAX」温度設定は「-22度」で6時間動かしました。

経過時間庫内温度バッテリー残量
0-2度100%
1時間-18度95%
2時間-20度91%
3時間-19度86%
4時間-18度82%
5時間-18度76%
6時間-18度70%

思ったよりバッテリーの消費が少なかったのは、冷凍食品自体が保冷剤のような役割をするため、庫内を勢いよく冷やす必要がなかったからだと思います。実際1時間後の庫内温度は-18度まで下がっていました。

消費電力430Wの湯沸かしポット

水温14.6度の水1リットルを、バッテリー残量98%から動かしました。

経過時間15分
湯温97度
バッテリー消費量15%

RIVER Proには「X-Boost機能」があるので普段家で使っているケトルが使えますが、保温機能はケトルにはないメリットです。

消費電力75Wの電気毛布

電気毛布を使うためにポータブル電源を購入する方も多いと思うので、室温をできるだけ下げて検証しました。

電気毛布のスペック
  • サイズ:188 ×130cm
  • 消費電力:75W
  • 消費電力量:弱=約13Wh、中=約30Wh、強=約57Wh
  • 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度

消費電力75Wの電気毛布を、出力「中」で6時間動かしました。

経過時間室温バッテリー残量
04.5度100%
1時間2.7度93%
2時間1.4度87%
3時間0.9度81%
4時間0.2度72%
5時間-0.5度61%
6時間-0.9度50%

気温が0度付近になったあたりからバッテリーの消費が加速したのは、RIVER Proの特性なのか気温のせいなのか分かりませんが、電気毛布を一晩使うには問題ないでしょう。

石油ファンヒーター

室温9.2度、設定温度18度でファンヒーターを動かしました。

ファンヒーターのスペック
  • 最大消費電力:390W(点火初期に短時間発生)
  • 定格消費電力:129W(大火力時)
  • 定格消費電力:62W(小火力時)

運転開始時の消費電力は最大350Wくらいで、燃焼が落ち着いてくると150~160W前後で落ち着いていました。6時間動かした時のバッテリーの残量は10%で、思っていたより消費が激しかったです。

消費電力10WのLEDスタンド

LEDスタンドのスペック
  • 出力:12V/1A
  • 消費電力:約10W

LEDスタンドを光量別に消費電力を計りました。

光量消費電力
4W
6W
9W

「弱」で12時間点灯させた時の消費量は、バッテリー容量の20%分でした。

弱でも8畳の室内を充分照らすくらいの明るさはあります。計算値ではありますが、1日12時間使ったとして5日間の明かりを確保することができると思います

光量は落ちますが、内蔵LEDライトを使ったほうが長時間使えます

ACモーターで動く扇風機

扇風機のスペック
  • 電源:100V 50/60Hz共用
  • 消費電力:30W
  • 羽サイズ:30cm

ACモーターで動く一般的な扇風機を動かしました。RIVER Proは正弦波なので、モーターからの異音もなく動きました。

出力消費電力
微風13W
21W
22W
37W

「微風」で6時間動かした時のバッテリー消費量は17%で、全容量を使うと34時間使える計算です。

USB卓上扇風機

卓上扇風機のスペック
  • 出力:5V/1A
  • 消費電力 (最大):4W

USB卓上扇風機を動かしました。DCモーターを使った小型扇風機なので、消費電力はかなり低いです。

風量消費電力
1.2W
2.1W
4.2W

風量「弱」で12時間動かした時のバッテリー消費量は5%でした。

「弱」でも風量はそこそこあるので、枕元に置いておけば寝苦しい夜でも十分暑さをしのげると思います

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DC(直流)出力

DC出力の仕様

  • 電圧 / 電流:13.6V / 10A (DCポートは3A)
  • 最大出力:136W / 40.8W (DCポート)
  • 差込口:シガーソケット1口 / DCポート2口

バッテリー残量が少なくなっても電圧が下がらない

低価格帯のポータブル電源の直流は、バッテリー残量が減るにつれて電圧が下がるものが多いですが、RIVER Proクラスになると電圧が下がりません。

バッテリー残量電圧
100%13.59V
20%13.59V

バッテリー残量が100%の時と20%の時を比較しましたが、全く同じでした。しかも電圧は走行中の車と同じ13Vを常に超えるため、12Vの電化製品の性能をずっとフルに引き出せます!

車載用炊飯器でご飯を炊いてみた

バッテリー残量が減っても電圧が下がらないので、残量30%の状態から米1合を車載用炊飯器で炊いてみました。

炊きあがりまで36分。

電圧が下がるポータブル電源で炊くと、時間がかかるだけでなく糊みたいになってしまいますが、RIVER Proは粒状感がしっかり残ったご飯が炊けました。

バッテリー残量が少なくなっても電圧は13Vをキープ!

バッテリー消費は、蒸らしの時間を含めても「9%」で炊けました。

USB出力

USBはPD充電対応のUSB-Cポートが1口、USB-Aポートが3口の構成になっています。

USB-CはPD100Wに対応

RIVER Proはポータブル電源では珍しいPD100Wに対応しています。100Wに対応したデバイスはまだまだ少ないですが、将来的には増えてくると思うので先を見越した仕様となっています。

利用可能PD出力
  • 5.00V × 5.00A = 25W
  • 9.00V × 5.00A = 45W
  • 12.00V × 5.00A = 60W
  • 15.00V × 5.00A = 75W
  • 20.00V × 5.00A = 100W

ただしPD100Wを利用するには、5Aに対応したケーブルが必要となります。対応していないケーブルを使用すると3Aになり、最大出力が60Wになります。

アンドロイドスマホの Redmi Note 9Sには「約17.2W」で給電していました。下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度からUSB-Cポートに繋いで充電した時の値です。

端末出力
nova5T16W
Redmi Note 9S17.2W
iPhone X10W

USB-AはQC3.0に対応

3口あるUSB-Aポートのうち2口は「5V / 2.4A」もう1口は「QC3.0」に対応しています。

QC3ポート急速充電対応規格
  • Apple2.4A
  • USB-DCP-5V-1.5A
  • QC3:4.4V-12.0V
  • QC2:9V、12V
  • Samsung-AFC:9V
  • Huawei-FCP:9V

アンドロイドスマホの Redmi Note 9Sには「約15.1W」で給電していました。下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度からQC3.0ポートに繋いだ時の値です。

端末出力
nova5T12.4W
Redmi Note 9S15.1W
iPhone X11.7W

USB-Cを利用したPD充電が普及したとはいえ、まだまだUSB-Aを利用したデバイスも多いので、QC3.0に対応したポートがあるのはありがたいです。

EcoFlow RIVER Proの充電性能

RIVER ProはAC、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応しています。

バッテリーの仕様
  • バッテリータイプ:リチウムイオン
  • 容量:720Wh (200,000mAhmAh)
  • 充放電サイクル:800回以上

本体を充電しながら給電してもバッテリーが傷まない

RIVER Proは本体を充電しながら他のデバイスへの給電が可能ですが、AC出力はバッテリーを経由するパススルーではなく別経路を使って給電するため、バッテリーに影響を与えません(下の図 赤色の経路)

今まで充電しながら給電もできると言いながら、実際にやるとバッテリーを痛めてしまうパススルー充電でしたが、RIVER Proはバッテリーに優しいポータブル電源です!

ポータブル電源の長期保管方法

マニュアルには本体の充電容量を50~70%程度にして、 高温・低温・多湿を避け、直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管することを推奨しています。

ACからの充電

アダプターの発熱を気にしなくてよくなった

私が今まで使ってきたポータブル電源は、ACアダプターを使って本体を充電する製品ばかりで、そのほとんどでアダプターの発熱に悩まされ続けてきました。

コナンティーノ

RIVER Proはアダプターを使わないので発熱対策をしなくてよくなり、心配事が一つ減りました!

スマホアプリで充電モードを選べる

スマホアプリで、急速充電と静音充電の2種類のモードを状況に合わせて選べます。

急速充電モード

初期設定は急速充電モードで、入力の最大値はなんと660W!

充電時間はバッテリー残量20%から90%まで50分、100%までは1時間21分で完了してしまいます。ただし充電中は常にファンが回り続けるので、寝てる間やうるさくできない環境では音が気になります。

静音充電モード

静音充電モードは充電中にファンが回りません。その分入力は下がって最大でも110Wくらいになります。

充電時間はバッテリー残量20%から100%まで5時間26分かかりましたが、少し前ならこれでも十分早いほうです。

急速充電はバッテリーに負担がかからない仕組みになっているとは思いますが、それでも静音充電の時より負担はあると思うので、私は急いでる時以外は静音充電で充電しています。

ソーラーパネルからの充電

ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電が長引くような時に役立ちます。

パネルの種類や接続方法でどう変わるのか検証しました。

100W据え置き型パネルからの充電

まずは出力100Wの据え置き型ソーラーパネルから。

チャージコントローラーとパネルの仕様
  • 制御方式:MPPT方式
  • 入力:10~25V / 12A / 最大200W
  • 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A

このパネルはフレキシブルタイプや折りたたみ式と比べると重くて持ち運びは不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安いのが魅力です。

折りたたみ式パネルは 100W出力で安くても2万円近くしますが、ECO-WORTHYは 10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!

※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。

RIVER Proの発電性能

検証したのは4月上旬の14時30分頃、天気は快晴で発電量は「74W」でした。

チャージコントローラーについて

ソーラーパネルで作られた電気をバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、最大効率で充電できるMPPT方式と、一定効率でしか充電できないPWM方式があります。RIVER Proは発電効率の高いMPPT方式を採用しています。

100W据え置き型(小)パネルからの充電

同じ100Wとは思えないほどコンパクトなパネルです。

パネルの仕様
  • 最大出力:100W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.55A

通常サイズのものと比べると こんなにも違います。重さもだいぶ軽く感じます。

大きいパネルと同じ条件で使用しましたが、こちらの発電量は69Wでした。

スペックは同じでも実際に使ってみると1割程度低くなる印象です。それでも小さくて軽いので、持ち運びや収納が楽です。

suaoki120W折りたたみ式パネルからの充電

次にsuaoki製で120Wの折りたたみ式パネルを使いました。

パネルの仕様
  • 最大出力:120W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:6.66A

このパネルはUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。また、10種類の変換プラグや車のバッテリーを充電するワニ口クリップが同梱された多機能なパネルです。

このパネルで使用しているDCポートは「5.1mm × 2.1mm」です。

そのままでは使えないので「XT60コネクター」に変換するケーブルを使いました。ただしこのケーブルは5.1mm × 2.5mmに変換するため、そこからさらに2.5mmから2.1mmにするための変換プラグを使用しました。

ややこしいですが、上の写真の組み合わせで充電できるようになりました。

肝心の発電能力はイマイチで、いろいろ角度や方向を調整しても「67W」が最大値でした。

広げた時の大きさは今回検証したパネルの中で一番大きかったので、100Wくらい発電するのかと期待していましたが、据え置き型の小さい方のパネルにも負けるという意外な結果となりました。

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80W折りたたみ式パネルからの充電

次に80Wの折りたたみ式パネルを使用しました。このパネルも5.1mm × 2.1mmのケーブルを使っているので、変換ケーブルを組み合わせて充電しました。

パネルの仕様
  • 最大出力:80W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:4.44A

このパネルもUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。四つ折りなので折り畳んだ時の大きさはかなり小さくなるため持ち運びが楽です。

発電量は「62W」で、120Wのパネルが67Wだったことを考えると、かなり健闘しました。

50Wソーラーパネルからの充電

次にフレキシブルタイプの50Wのパネルを使用しました。

パネルの仕様
  • 最大出力:50W
  • 定格電圧:17V
  • 定格電流:2.94A

発電量は37Wと少ないですが、100Wのパネルの半分と考えれば妥当な数値です。

100Wのパネルと比較すると物足りませんが、発電量の少ないパネルからでも充電できることが確認できました。

100Wパネル2枚を並列接続で充電

最後に据え置き型のパネル2枚を並列接続して使ってみました。

充電には並列充電用のケーブルと、長さが足りなかったので3メートルの延長ケーブルを使用しました。全て社外品ですが何も問題はありませんでした。

発電量は、個別に測定した時の合計とほぼ同じ「145W」でした。RIVER Proの入力の最大は200Wなので、もう少し容量の大きいパネルを使っても大丈夫だと思います。

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※純正品以外の製品の使用は自己責任でお願いします。

シガーソケットからの充電

シガーソケットからの充電は「101W」でした。静音充電を少し下回る程度ですが、シガーソケットからこれだけ充電できたら充分です!

マニュアルには0%から100%まで6.5時間で満充電できると書いてありました。

マニュアルに「12V/24V DC 10A」と書いてあるので、24V車からも充電できると思っていましたが、実際の24V車の電圧は24V超えていることが多く充電できません。確認のため24V車に繋いでみましたが、充電できませんでした。

【まとめ】ほぼ非の打ち所がないポータブル電源

RIVER Proを使ってみて、よかったところとイマイチなところにまとめました。

よかったところ
  • X-Boost機能で高出力の電化製品が使える
  • 充電が早い
  • 充電用のアダプターが無い
  • スマホアプリで使い勝手が向上する
  • エクストラバッテリーで容量を追加できる
イマイチだったところ
  • 取っ手が折りたためない

RIVER Proは、使う度によく考えられたポータブル電源だと感心してしまいます。

ポータブル電源としての性能の高さはもちろん気に入っていますが、アプリを使って自分好みにカスタマイズできるところが特に気に入っています。「ポータブル電源にこんな機能があったらいいのにな」と考えていた理想の上を行くポータブル電源です。

気に入らないところは取っ手が折りたためないことくらいで、それ以外で不満に思うことはありません。まさに次世代のポータブル電源と呼ぶに相応しい、ほぼ非の打ち所がないポータブル電源です。

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