楽器やオーディオ機器で有名な「ヤマハ」のワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を購入しました。
1万円以下で買えるワイヤレスイヤホンでありながら、エントリーモデルとは思えないほどクリアで心地いい音を楽しませてくれる「TW-E3B」は、さすがヤマハと言ったところ。
デザインも可愛くてイヤホンでは珍しい6色の色展開も魅力な「TW-E3B」を20日ほど使用したので、感じたことや気付いたことを記事にまとめました。
ヤマハ TW-E3Bのスペックと特徴
型式 | 密閉ダイナミック型 |
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ドライバー口径 | 6mm |
重量 | 本体5g × 2 ケース39g |
Bluetooth | 5.0 |
無線出力 | CLASS1 |
対応コーデック | SBC、AAC、aptX |
防水仕様 | IPX5相当 |
再生可能時間 | 24時間(本体6時間 + 3回ケース充電) |
aptX と TWS Plus 対応で高音質、低遅延、接続安定
ただし、スマホや音楽プレーヤーもaptXに対応している必要があります。その他にiOS用の「AAC」と標準規格の「SBC」にも対応しています。
「TWS Plus」も使用するデバイスが対応していないと使えませんが、再生時の音ズレや途切れを減らし、バッテリーの保ちも長くする技術です。
さらに無線の出力が旧モデルの CLASS2(最大10m)から CLASS1(最大100m)になったこともあり、接続の安定性が向上しました。
実際にYoutubeを視聴して遅延を感じませんでした
6色のカラーバリエーション
カラーバリエーションはイヤホンでは珍しい6色展開となり、丸みのあるスッキリとしたデザインも相まって女性に人気が出そうなイヤホンです。もちろん男性がつけても違和感はありません。
IPX5相当の防水性能で雨や汗から守る
防水性能はIPX5相当の生活防水に対応していて、雨や汗からイヤホンを守ってくれます。さすがにイヤホンをしたまま水泳はできませんが、普段使いの範囲なら、いつでもどこでも快適に使えるでしょう。
リスニングケアは微妙
スマホ用アプリの「Headphones Controller」を使うと、音量に応じて音のバランスを最適化してくれる「リスニングケア」が使えるようになります。
このリスニングケアは小さなボリュームの時には低域と高域を聴き取りやすくして、音量を上げた時には耳への負担を軽減してくれる機能です。
実際にボリュームを絞るとボーカルは聞き取りやすくなったものの、低域は抑えられた印象を持ちました。音量を上げた時には違いを感じ取れませんでした。
どんなジャンルの音楽を聴くかによって変わるし、感じ方は人それぞれですが、私には微妙な機能でした
ヤマハ TW-E3Bの外観と機能
充電ケースはプラスチック感満載で高級感はありません。表面はサラサラしていて汚れが付きにくくていいのですが、その分、滑りやすくなっているので落とさないように注意。
インジケーターは旧モデルの1個から4個に増えて、バッテリー残量の管理がしやすくなりました。
ケースにイヤホンを収納すると充電が開始されてランプが赤色に点灯します。ケースの蓋はマグネットでしっかり閉まるので、移動中にカバンの中で勝手に開くことはないでしょう。
ケースの充電は背面のUSB-Cポートを利用して、2時間で満タンになります。イヤホンの駆動時間は6時間で、ケースの3回分を足すと24時間使えます。
単三電池と比較しても分かるように、ケースはコンパクトでポケットに入れて持ち運ぶのも苦にならない大きさです。
前モデルでイヤホン全体を覆っていたカバーが無くなって、物理スイッチの位置が分かりやすくなりました。ヤマハのロゴもプリントから立体的なものになって非常にカッコよくなりました。
性能とは関係ありませんがこのイヤホンの気に入っているポイントの一つです。
イヤホンの下側には通話用のマイクがありますが、ノイズキャンセリング機能はありません。実際の通話では片側を外した方が話しやすかったです。
イヤホンの内側にはLRの刻印がありますが、写真で見るより見辛いです。
ヤマハのサイトに「耳に触れる部分に滑りにくい塗装を施した」と書いてありましたが、実際には何が違うのか分かりません。
付属品は充電ケース、イヤーピース、USB-A to Cケーブルとマニュアルです。マニュアルは簡単な図解があるだけなので、全ての操作は理解できません。
ヤマハ TW-E3Bの操作方法
TW-E3Bに付属のマニュアルが分かりづらいため、操作方法を紹介しておきます。
ペアリング方法
- 右側のイヤホンをケースから出す
- 接続したい機器のBluetoothのスイッチを入れる
- Bluetooth機器の一覧からTW-E3Bを選ぶ(パスキーを求められたら「0000」を入力)
- 左のイヤホンをケースから出す
- インジケーターが紫色で1秒間表示されたらペアリング完了
一度設定してしまえば、次回以降はケースから取り出すだけで電源が入ります。また、複数の機器(TW-E3Bは3台まで)を登録している場合は、最後に接続した機器に接続されます。
音楽再生と通話時の操作方法
音量UP | 右側のボタンをダブルクリック |
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音量DOWN | 左側のボタンをダブルクリック |
一時停止 / 再開 | 左右どちらかのボタンを押す |
次の曲に進む | 右側のボタンを長押し(約2秒) |
前の曲に戻る | 左側のボタンを長押し(約2秒) |
電話を受ける | 着信中に右側のボタンを押す |
電話を切る | 通話中に右側のボタンを押す |
通話を拒否 | 着信中に右側のボタンを長押し(約2秒) |
音声アシスタント | 右側のボタンをトリプルクリック |
その他の操作方法はメーカーサイトのマニュアルを参照してください。
物理ボタンは少し固くて長押しすると耳にめり込む感じがします。あと、製品にはこのマニュアルを同梱してほしかったです
もう少し頑張ってほしいスマホアプリ
ヤマハ ワイヤレスイヤホン専用アプリに「Headphones Controller」があります。
できることが「リスニングケアのON OFF」「パワーオフの時間設定」「バッテリー残量の確認」「ファームウェアのアップデート」と少ないため、今後イコライザなどで音をイジれる機能の追加を期待します。
ヤマハ TW-E3Bの音質
もともとヤマハ製品が好きで見た目の印象から興味を持って購入に至りましたが、実際に聴いてみると低域から高域までバランスが良く、ボーカルの声も聴き取りやすい心地いいイヤホンでした。
低音が物足りないという意見をよく見かけますが個人的には充分で、ボワボワとした耳障りな低音ではなくモッチリとした締りのある低音で気に入ってます。
ワイヤレスイヤホンのエントリーモデルでもここまで来たかという印象です
アンドロイド端末で音量が小さく感じたとき
アンドロイド端末でブルートゥースイヤホンを使っているときに、音量を上げても物足りなさを感じた人はいないでしょうか?
不満を感じていない人はそのままでいいのですが、アンドロイドの初期設定では「絶対音量モード」というのが働いていて、ボリュームに比例して音量が上がらないようになっています。
制限の解消には2通りの方法があります
- 開発者向けオプションの設定を変更
- アプリをインストールする
開発者オプションから設定を変更する
アンドロイド端末はメーカーや機種ごとに操作方法が違うことが多いので、ここでは一般的な方法を紹介します。
- 設定を開く
- システムを選択
- 端末情報を選ぶ
- ビルド番号を7回タップ
- 一つ前に戻って「開発者オプション」を選ぶ
- 「絶対音量を無効にする」を「ON」にする
私の手元にある「nova5T」は無効にできましたが「Redomi note 9S」は無効にしてもボリュームを調整できませんでした。
たまたま私の端末が出来なかっただけかもしれませんが…
アプリをインストールする
もう一つのアプリで大きくする方法は、何種類か試してみたところ「ボリュームブースターGOODEV」というのが広告が頻繁に出なくてよかったです。
ただし、Redomi note 9Sでは音量は大きくなるもののノイズだらけで、せっかくのいい音が台無しになるため、すぐにアンインストールしました。
アプリについても環境によって違うと思いますので参考までに。
ヤマハ TW-E3Bを実際に使ってみた感想
購入前はワイヤレスイヤホンの音質にそれほど期待してなかった事もあり、初めてTW-E3Bの気持ちいい音を聴いた時には驚かされました。ずっと聴いてても疲れません。
AmazonにはTW-E3Bよりも安くて多機能な製品もありますが、純粋に音を楽しみたいなら選んで間違いのないイヤホンです。
性能に拘れば高い製品には敵わないでしょうが、エントリー機でこれだけの音が楽しめたら大満足です。TW-E3Bは買ってよかったと思えるイヤホンでした。
こんな人にオススメ
- 純粋に音楽を楽しみたい人
- 付加機能に拘らない人
- 予算は1万円以下
- ヤマハが好きな人