ポータブル電源

【Jackery SolarSaga 100 レビュー】据え置き型と遜色ない性能を発揮する畳み式ソーラーパネル

2021年2月27日

今までJackery(ジャクリ)のポータブル電源を所有しながら、純正のソーラーパネルは使ったことがありませんでしたが、今回メーカーさんにお借りする機会があったので、手持ちのポータブル電源を使ってどんな特徴があるのか検証してみました。

 

Jackery SolarSaga 100 の特徴

Jackery SolarSaga 100 の特徴は以下の通り。

  • 据え置き型のパネルと遜色ない性能
  • IP65相当の防水性能
  • USB出力搭載

 

据え置き型のパネルと遜色ない性能

実際に「Jackery700」に充電しました。比較として据え置きタイプの「ECO-WORTHY 100W」もいっしょに使ってどれくらいの性能差があるのか調べてみました。

ソーラーパネルのスペックを比較

スペック Jackery SolarSaga 100 ECO-WORTHY 100W
サイズ 122 x 53.5 x 3.5cm 101 x 51 x 3.5cm
重さ 4.4kg 9kg
動作電圧 18V 18V
動作電流 5.55A 5.55A

据え置き型と折り畳み式の違いはあれど、動作スペックに関しては同じです。ちなみにSolarSaga100のサイズは展開したときのものです。

比較を開始したのは2月中旬の13時半頃で天候は晴れ時々くもり。ソーラーパネルはあらかじめ30分ほど放置して表面温度を安定させてから行いました。

ソーラーパネルごとの発電量の比較

まずは据え置き型のECO-WORTHY 100Wに繋いだところ発電量は70Wでした。

次にSolarSaga100に繋ぎました。発電量は71Wと据え置き型のソーラーパネルと変わりない数値で、雲がかかっていないときは大体70W前後で安定していました。

据え置き型と同じような性能を折りたたみ式で実現しています。

充電時間予測

  • Jackery240:5時間
  • Jackery400:6時間
  • Jackery700:13時間
  • Jackery1000:17時間

 23%の高い変換効率

単結晶パネルの変換効率が20%程度と言われているところ、「SolarSaga 100」は23%です。今回の検証では違いを見ることは出来ませんでしたが、一時的に99Wも発生している時がありました

この日は晴れている時間帯と雲がかかっている時間帯がはっきり分かれていて、しばらく雲がかかっている状態から晴れ間に変わった時に「99W」を発生していました。

しばらくすると「70W」付近で落ち着いていたので、パネルの表面温度の上昇とともに下がったと思いますが、安定して90W以上で発電させる方法を確立したいものです。

 

IP65相当の防水性能

スマートフォンなどのスペック表を見ると、防水性能の項目に「IP65」のように記載されていますが、これは防塵防水性能を表しています。

IPに続く3文字目に防塵レベル、4文字目に防水レベルが記載されていて「IP65」の場合、水没させなければ雨ざらしにしても問題ないレベルです。

ただし、SolarSaga 100はパネル部分のみ「IP65」なので、雨の中に長時間放置するのは止めた方がいいと思います。

パネルの表面は特殊フッ素樹脂コーティングがされていて、耐熱・耐食性能が向上しているようです。撥水力も素晴らしく、水がかかってもすぐに流れ落ちます

さらに、パネル裏のポケットのチャックは防水仕様となっています。細かい部分ですが配慮が行き届いています。

実際に使う時はケーブルを出した状態でチャックを閉めておけば、ポケットの中に雨が入るのをかなり防いでくれるはず。

据え置きタイプほどではありませんが、折りたたみ式でこれだけの防水性能があれば満足です。

 

USBポートから直接スマホの充電が可能

背面のポケットの中にUSB-AとUSB-Cのポートがあるので、ポータブル電源を介さずに直接スマホなどに充電できます。以前のモデルはパネル側面にUSBポートがむき出しになっていたので、現行モデルになって進化したポイントの一つです。

USBのスペック

  • USB-A:5V × 2.4A(12W)
  • USB-C:5V × 3A(15W)

充電する時にデバイスを背面のポケットに入れてチャックを閉めておけば、少々の雨はしのげると思います。ただし夏場はポケットの中も高温になると思うので、長いケーブルを使って涼しい場所で充電したほうがいいでしょう。

どちらのポートも3メートルのケーブルで試してみましたが、1メートルの時と比べて送電ロスはありませんでした。

下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量50%程度から充電した時の入力値です。

端末 USB-A USB-C
nova5T 7.35W 8.39W
Redmi Note 9S 7.04W 7.6W
iPhone X 4.6W 9W

アンドロイド端末はどちらのポートに繋いでも大差ありませんでしたが、iPoneはUSB-Cに繋いだ方が早く充電できるようです。

SolarSaga100のUSB-CポートはPD充電には非対応なので、ノートパソコンのように高い出力を必要とするデバイスは充電できません。

据え置き型にはない便利な付加機能です。

 

Jackery SolarSaga 100 の外観

二つ折りのパネルなので畳んだ状態でも「61cm × 53.5cm」あるので、そこそこ大きく感じますが、車に乗せて運ぶなら苦にならない大きさです。

折り畳むとパネル部分の厚みは3.5cmになります。パネル両サイドのオレンジ色のところに磁石が埋め込んであるため、持ち運びの時にパカパカ開きません。

このプラスチックのカバーがあるおかげで、持ち手がしっかりして持ち運びが楽です。

身長162センチの大人が持つとこんな感じ。

パネルの作りがしっかりしているため設置しやすく、展開時の横幅は122cmなので、それほど大きくは感じません。

パネルを自立させるスタンドは、角度の調整もできる優れものです。足は太くて安定感があります。

四隅にパネルを固定するための穴があるおかげで、風のきつい日はペグを打ったり、ロープでくくりつけて固定できます。

背面にはポケットが付いていて、この中にポータブル電源に繋ぐケーブルが取り付けられています。

ポケットはDCケーブルの他によく使うケーブルを収納するのに充分な大きさがあります。上の写真は3メートルのUSBケーブル2本と、3メートルのDCケーブル1本を追加したものです。

付属品はマニュアルと保証書と細々とした紙類で、DCケーブルは本体に直付けです。

 

Jackery SolarSaga 100 を使って気付いたこと

いろいろ検証するにあたって気付いたことをまとめました。

ケーブルの長さは安心の3メートル

ソーラーパネルに付属するケーブルは短いものがほとんどで、真夏の炎天下や急な雨降りを考えると、ポータブル電源を屋外に置いて充電するのは怖くてできません。

SolarSaga 100のケーブルは3メートルあるため、ポータブル電源を雨のかからない涼しい場所に置いて充電できるので安心です。

ただしケーブルはパネル背面から見ると左側に付いているため、ポータブル電源を置く場所によって、実際にパネルから置ける距離が変わります。

上の写真はポータブル電源をパネルの左側と右側に置いたときの比較で、右側に置いた場合パネルの幅の分だけケーブルが短くなって、実質2メートルくらいになってしまいます。

たぶんパネルから2メートル離せたら問題ないケースがほとんどだと思いますが、足りない場合は延長ケーブルが使えます。3メートル延長しても送電ロスは1W程度なので、ソーラーパネルとポータブル電源の距離をかせぎたい時はオススメです。

ここで注意したいのがSolarSaga 100のプラグにはネジ山が無いことで、引っ張ると簡単に抜けてしまうことと、防水性能が無いことです。

この点に関しては抜けにくくしたり、雨がかからないようにしたり工夫するしかありません。

Jackery製品以外のポータブル電源への充電

SolarSaga 100はJackery1000、700、400への使用を推奨していますが、入力にJackery製品と同じDC8mmポートを採用している「AnkerPowerHouse 400 Ⅱ」への充電を試してみました。

結果は57Wで充電できました。AnkerPowerHouse 400 Ⅱの入力は最大60Wなので、まずまずの結果になったと思います。ただし他社の製品に利用して発生したトラブルは保証の対象外になるようなので、利用は自己責任になります。

惜しいのは出力がDC8mmプラグになっていることです。もしMC4コネクターだったら、もっと汎用性の高いソーラーパネルになっていたと思います。

取り扱い時の注意点

これは私の取り扱い方に問題があったのですが、コンクリートの上で向きを変えたり移動させたりする時に引きずった結果、角っこに穴を開けてしまいました。借り物なのに申し訳ないです…

今後同じようなことが起こらないように対策を考えました。

ホームセンターの木材コーナーで「カブセ」という資材を買ってきました。1メートルで151円。

それを適当な長さに切って取り付けました。

あいにくSolarSaga 100を返却した後だったので、代わりに「suaoki ソーラーチャージャー 120W」に装着しました。メーカーは違いますが、パネルの厚みはたぶん同じくらいだと思います。

これがなかなかいい感じで、キツすぎず緩すぎずのフィット感。

もっといい方法があると思いますが、今のところはこれで良しとしておきます。

 

【まとめ】Jackery SolarSaga 100 を使った感想

SolarSaga 100は折り畳みのソーラーパネルとは思えないほどしっかりした作りです。

二つ折れなので収納時のサイズは大きくなりますが、パカッと開くだけで簡単に設置できるところが気に入りました。

持ち運びが簡単なことに加えて、100Wの出力は少々雲があってもスマホくらは充電できるので、非常時の備えに用意しておくのもいいと思います。

問題は価格が高いことですが、アマゾンや楽天では月に一度の割合でセールがあるので、安くなったタイミングでの購入をオススメします。

 

 

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