普段はヘッドホンやイヤホンで音楽聴いていますが、もっと気軽に聴きたいとき用にBluetoothスピーカーの導入を検討しました。小型スピーカーの音質にそれほど期待していなかったので、そこそこの価格で購入できる「Anker Soundcore 3」を選択。
この記事では実際に1ヶ月ほど使って気付いたことや、音質についてレビューしていきます。
Anker Soundcore 3 の気に入ったところ
- 風呂で使える
- 24時間駆動
- マルチポイント対応
- 音声通話ができる
風呂で使える
購入前はそれほど期待していなかった風呂場で使えることが一番気に入りました。防水性能は 1メートルの深さに 30分間沈めても大丈夫な「IPX7」。わざわざ湯船に水没させようとは思いませんが、シャワーがかかるくらいは全く問題なし。風呂に入りながら好きな音楽を聴くのは最高です!
私はスマホを脱衣場に置いてスピーカーだけ風呂場に持ち込んで使ってますが、通信が途切れたことはなく安定しています。音量や曲飛ばしをスピーカーで操作できるので快適です。
24時間駆動
Anker Soundcore 3 のバッテリー容量は 5200mAhもあり、もはやモバイルバッテリーレベル。最大で24時間も再生できるから、使っていて「もう充電切れ?」と思ったことは一度もありません。
充電端子は USB-Cの採用で普段使っている充電器が使えるのが便利で、約4時間で充電が完了します。注意点として、風呂場で使った後やUSB端子が水で濡れているときは完全に乾かしてから充電すること!
マルチポイント対応
Anker Soundcore 3 は「マルチポイント」に対応しています。通常、Bluetoothは1つのスピーカーなどの機器に対して1つのデバイスと繋がりますが、マルチポイントは同時に複数台のデバイスと繋げて使用できます。
例を挙げると、ヘッドホンを使って音楽プレイヤーで音楽を聴いているときに スマホに電話がかかってきた場合、接続がスマホに切り替わって電話に対応できるようになります。大事な電話を取り忘れることがなくなるので とても便利です。
音声通話が出来る
Anker Soundcore 3 はマイクが内蔵されていて、ハンズフリー通話ができます。通話品質はスマホで会話するのと遜色ないレベルで、商品ページには設置場所から 30cmが集音範囲とかいてありましたが、1m くらい離れても十分会話できます。
マルチポイントに対応しているので、他のデバイスで音楽や動画を楽しみながら電話の対応も可能です。
Anker Soundcore 3 のスペック
「Soundcore 3」のスペックを「Soundcore 2」と比較したものが下の表になります。
Soundcore 3 | Soundcore 2 | |
---|---|---|
サイズ | 約174 x 57 x 59mm | 約168 x 47 x 56mm |
重さ | 500g | 414g |
防水規格 | IPX7 | IPX7 |
通信規格 | Bluetooth 5 | Bluetooth 5 |
連続再生時間 | 最大24時間 | 最大24時間 |
Soundcoreアプリ | 対応 | 非対応 |
ステレオ再生 | 対応 | 非対応 |
ステレオペアリング | 非対応 | 対応 |
AUX端子 | 無し | 有り |
保証期間 | 18ヶ月 + 6ヶ月 | 18ヶ月 + 6ヶ月 |
それぞれの優れている項目を赤字で表示しましたが、すべての面で Soundcore 3 が優れているわけではなく、「ステレオペアリング」と「AUX端子」が必要なら Soundcore 2 を選んだ方がいい思います。
Soundcoreアプリが使える
Soundcore 3 は「Soundcoreアプリ」に対応で、自分好みの音にカスタマイズできることが Soundcore 2 との一番の違いだと思います。他にもオートパワーオフまでの時間や電源の入切の効果音を消す設定なんかもできます。
最大24ヶ月の長期保証
保証期間は標準で18ヶ月、Anker公式サイトに会員登録すると6ヶ月追加されて24ヶ月間の保証が受けられます。私は以前、ポータブル電源に不具合が起こった時に、年末年始の時期にもかかわらず迅速に交換対応してもらった経験があるので、Anker の保証には絶大な信頼を寄せています。
シンプルで飽きのこないデザイン
外観は Soundcore 2 のように正面に主張しすぎる「Anker」のロゴの代わりに「soundcore」の文字が小さく入ったスッキリとして飽きのこないデザインになりました。スピーカーの出力は 12W(6W × 2)から 16W(8W × 2)にパワーアップ!
充電用端子は「Micro USB」から「USB-C」に変更となり、普段スマホに使っている充電器が使えるようになって利便性が向上しました。スピーカー本体はシリコン素材で包まれているため汚れが目立ちますが、防水スピーカーなので丸洗いすれば綺麗になります。
本体左側面にはストラップを通す穴があり、付属の紐を通すとぶら下げて使えます。
背面には溝が切ってあって、さらにその溝に穴が空いていて いかにも低音が出ますよといった作り。
重さはほぼカタログスペックの 506gで、500mlのペットボトルとほぼ同じ。本体が小さいため実際に持つと ズッシリと重く感じます。
役割が集中しすぎる多機能ボタン
Soundcore 3 の操作は本体上部にあるスイッチ類で行います。電源ボタン、音量ボタン、Bluetoothボタンに比べて音符マークの「多機能ボタン」には多くの操作が割り振られています。下の表は操作一覧。
音楽再生中 | |
---|---|
押す | 再生 / 一時停止 |
2回押す | 次の曲へ |
3回押す | 前の曲へ |
電話中の操作 | |
押す | 着信に応答 / 通話の終了 |
押す | 現在の通話を保留し、新規着信に応答 |
2秒間長押し | 着信拒否 |
2秒間長押し | 保留中の通話と切り替える |
その他の操作 | |
2秒間長押し | 音声アシスタント起動 |
機能が割り振られすぎて壊れる予感しかしないです・・・
付属のマニュアルは見辛い
付属品はUSBケーブル、ストラップ、各国語で書かれた説明書と注意事項が書かれた冊子。説明書は文字が小さく色んな言語で書かれていて見辛いので、メーカーサイトか Soundcoreアプリで見るほうがいいと思います。
Anker Soundcore 3 の音質
音質は音楽のジャンルにもよりますが、ボワついた低音が気になります。さらに初期設定では低域を強調する設定となっているため、イマイチな低音が強調されて中高音とのバランスが悪く籠もって聴こえます。
反面、中高音域に不満はなく、特に中音域はクリアな音質で、ボーカルの声や映画ならセリフが聴き取りやすいです。個人的には Amazon Fire TV Stickに繋いで映画を観るのがお気に入りで、テレビのスピーカーと比べて没入感がかなり増します。
価格を考えると頑張っていますが、音質に過度な期待は禁物です
アプリで自分好みの音に近付けられる
Soundcore 3 は「Soundcoreアプリ」が使えるようになり、イコライザで自分好みの音にカスタマイズできるようになりました。設定は4つプリセットに加えてカスタム設定も複数名前を付けて保存できます。イコライザで設定を変更してからは、かなり自分好みの音になりました。
その他にアプリで出来ること
- 電源ON、OFFの効果音の有り無し
- オートパワーオフまでの時間 (5分、10分、30分、60分)
- ファームウェアの更新
- 取扱説明書の観覧
アプリからいつでも取扱説明書が観覧できるのは便利ですね
Anker Soundcore 3 の遅延について
コーデックはSBCのみ
コーデックとは、Bluetoothにおいて音声信号を無線伝送する際に使用する「圧縮方式」のことで、その種類の一つに「SBC」があります。SBCは Bluetoothの標準的なコーデックで一般的に遅延しやすいと言われる規格なので、手持ちのデバイスを使って検証しました。
検証は「Youtube」と「Amazon Prime Video」で動画を再生して、Switchはゲーム中に遅延が発生するのか確認しました。
デバイス | Bluetooth バージョン | 遅延 |
---|---|---|
Pixel 7 | Bluetooth 5.2 | 無し |
Fire TV Stick 4K | Bluetooth 5.0 + LE | 無し |
Macbook Air 2019 | Bluetooth 4.2 | 無し |
Nintendo Switch | Bluetooth 4.1 | 有り |
結果は Switchのみ遅延が発生しました。ゲームが出来ないほどではないにしてもワンテンポ遅れる感じで、オンラインの対戦ゲームをやると気になります。検証前はBluetooth のバージョンが4の機器で遅延が発生すると思っていたので、Macbook Air が遅延しなかったのは意外でした。
【まとめ】何処でも気軽に音楽を楽しめるBluetoothスピーカー
元々 何となくで買ったSoundcore 3 ですが、使ってみると めちゃくちゃ便利で最近の買い物の中では一番気に入ってます。バッテリー内蔵でコードレスで使えるから家の中はもちろん、外に持ち出して気軽に音楽が聴けるのが快適です。家の掃除やガレージでの作業が捗ります。
中でも風呂場で使えることが一番気に入ってて、毎日お風呂の友として活躍しています。スピーカーで曲送りや曲戻しができるからスマホを風呂場に持ち込まなくてもいいところも気に入ってます。おかげで一日の終りの癒やし時間が、よりリラックスできるものになりました。
もっと早くに買っておけばよかったと思えるスピーカーでした。