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【プリント編】シルクスクリーン印刷でオリジナルTシャツをなるべく安く自作するやり方 part.4

いよいよ最終工程のプリント作業です。プリント作業は慣れるしかないのでじゃんじゃん刷っていきましょう!

目次

プリント作業に用意するもの

インク

インクはTシャツくんの水性インクを使用しました。まずは白色と黒色を用意すれば、いろんな色の生地に対応できると思います。現在Tシャツくんインクは「HANDo」というブランド名に変わっています。

スキージー・ヘラ・スプレーのり

スキージーはダイソーの水切りワイパーで代用して、小さい版で使えるようにカットしたものも用意しています。ヘラもダイソーの台所用品ですが、2つともかなり重宝しています。

スプレーのりはテストパターンや原稿をスクリーンに貼り付けたときに使ったものを使います。

Tシャツ

Tシャツは「ユナイテッドアスレ」の5.6オンスがオススメ。生地の厚みが丁度よく、首周りもしっかりしています。6.2オンスもいいのですが、価格が少し高いのと夏場は暑いです。

プリントに必須なのがTシャツの中に入れる板です。板はベニア板をホームセンターで「40cm × 60cm」にカットしてもらったものを使っています。

プリントの準備

Tシャツの中に入れる板にスプレーのりを吹き付けます。複数枚連続でプリントする場合、何枚か用意しておいたほうが作業が捗ります。のりは全体に吹きかける必要はなく、プリントするところが張り付けばOK。

Tシャツの中に板を入れてプリント面がシワにならないように貼り付けます。

スプレーのりでTシャツを固定することで図柄がズレずにプリントできるのと、版を持ち上げたときにインクがしっかりとTシャツに残ります。

プリントの位置決め

いきなりTシャツに枠を乗せて印刷するのもいいのですが、位置決めをしてからプリントしたほうがいいです。

位置決めにはプリントサイズを決めたときに使った原稿をTシャツに貼り付けるとイメージがしやすくなります。売り物のTシャツを参考にするのもいいかもしれません。

コナンティーノ

Tシャツの真ん中辺りにプリントして実際に着ると、図柄がお腹の辺りにきて不細工になるので、上目にプリントしたほうがいいと思います

位置を決めたら上から版を重ねてマスキングテープで印をつけます。

この時にTシャツの中心にくる位置や、版をTシャツの襟首から何センチ下、真ん中から何センチ右といった情報を枠に書いておくと、以後のプリントの時にいちいち原稿を貼って位置決めをしなくて済みます。

水性インクは乾燥するのが非常に早く、プリントしながら位置決めをしていると版のメッシュが目詰まりしてしまいます。複数枚連続でプリントするときは、先に位置決めをしておきましょう!

プリント

いよいよTシャツ作りで一番楽しいいプリント作業に入ります!

Tシャツに版を乗せて動かないように重しをします。重しは薄くてある程度重いものがいいです。

版の上にインクを乗せます。インクは後で回収できるので、慣れないうちは少し多いかなと思うくらい乗せましょう。インクが少ないとかすれてしまいます。

初めてプリントするときは、薄い色のTシャツに黒色のような濃い色のインクで始めるのがいいと思います。インクがTシャツの色に影響を受けることなく、伸びも良くて難易度が低いです。

スキージーでインクを伸ばします。なるべく一方向に2~3回で刷ります。ちなみにTシャツくんスクリーンの耐久性は「約100ストローク」と公式サイトに書いてありました。

力は入れすぎても良くありませんが、入れなさすぎも良くありません。ここらへんの感覚は慣れるしかないので、まずは捨ててもいいようなTシャツで練習することを強く推奨します

版を慎重に持ち上げてプリント完了、細い線もきれいに出ています。複数枚プリントするときは同じ作業を繰り返します。

コナンティーノ

最初のうちは2~3枚くらいから始めるのがいいと思います

プリント後にすること

プリントが終わったら版とスキージーに残ったインクを入れ物に戻します。

余分なインクを取り除いたらすぐに版を洗います。プリントが終わったからといって版をそのままにしておくと、メッシュにインクが詰まって再利用できなくなるので注意!

版の洗浄が終わったら、ドライヤーでインクを乾かして板からTシャツを剥がします。

印刷面に布かクッキングシートを置いてアイロンを中温で1分ほど当てて完成。アイロンは力を入れすぎず撫でるように!アイロンがけをしてインクが乾いたら洗濯しても色落ちしなくなります。

すべての作業が終了しました。イメージ通りの仕上がりです!

制作にかかった費用

オリジナルTシャツ作りに用意した機材と価格をリストアップしました。100均で売っているものとベニヤ板以外はアマゾンの価格です。※ Tシャツの代金は含みません。

  • Tシャツくんスクリーン #120:¥4,950
  • コルクボード:¥110
  • マスキングテープ:¥513
  • タッカー:¥1,306
  • タッカー替芯:¥408
  • LEDブラックライト:¥2,099
  • スプレーのり:¥1,466
  • 両面テープ:¥166
  • 黒画用紙:¥110
  • 黒インク:¥1,200
  • 白インク:¥1,160
  • 水切りワイパー × 2:¥220
  • ヘラ:¥110
  • ハケ:500円くらい
  • ベニヤ板:1枚 500円くらい

なるべく費用をかけないがコンセプトでしたが、それでも「14,818円」かかりました。金額だけ見ると それほど安くはないですが、初期投資に必要なものがほとんどなので、以降はTシャツくんスクリーンとインクがランニングコストになります。

【まとめ】簡単なものから始めて成功体験してほしい

オリジナルTシャツ作りに大切なことを考えていると、盛り込みたいことがたくさん出てきて、気が付けば4部作になってしまうような長い記事になりました。ここまでお付き合い下さってありがとうございます。

Tシャツのオリジナルプリントは慣れるまでは難しく感じると思います。記事中にも書きましたが、まずは簡単なものから始めて成功体験をしてほしいです。少々歪んだりインクがハミ出たとしても、自分でデザインしたTシャツが出来上がった時の達成感はなかなかのものです。

家族でTシャツを作るのもいいし、学校行事にクラスでお揃いのTシャツを作るのもいいと思います。作っている過程もいい思い出になると思うので是非チャレンジしてみてください。

健闘を祈る!

プリント作業に使ったもの

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