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【露光機作成編】シルクスクリーン印刷でオリジナルTシャツをなるべく安く自作するやり方 part.2

版が出来上がったら原稿を乗せて露光をするわけですが、そのときに使う露光機を制作します。露光機と聞くと大掛かりなものを想像しますが、段ボール箱と紫外線が照射できるライトがあれば簡単に作れます。

段ボール箱はネットショッピングで品物が入っていた箱を利用すればいいので、出費はほぼライトのみ。作るに当たって特に難しい作業はなく誰でも作れます。

目次

露光機制作に用意するもの

段ボール箱とブラックライト

材料はメルカリに出品するために買った段ボール箱の余りと、アマゾンで買ったLEDのブラックライト。ちなみに箱の大きさは「31cm × 44cm × 12cm」

両面テープ・アルミホイル・スプレーのり

アルミホイルは箱の内側に貼って光が反射するようにして、両面テープはアルミホイルと画用紙の固定に使用します。

スプレーのりは「3M スコッチ スプレーのり 55」の粘着力がちょうどいい感じで、キャップに予備のノズルが2つ付属するのもいいところです。スプレーのりは露光テストで使用します。

露光機の制作

まずは余分な部分をカット。底になる面を平にするために内フラップをカットしてからガムテープを貼ります。

次に上になる面の内フラップもカットしますが、外フラップを閉めたときにストッパーになるように少し残します。

ライトの反射を抑えるために底面に黒色の画用紙を貼ります。

側面と上面の内側にアルミホイルを貼ります。私はバーベキュー用の0.04mm厚のアルミホイルを使用しましたが、普通にスーパーとか100均で売ってるやつで大丈夫です。

ただし、薄手のアルミホイルを貼った場合、この後の工程のようにライトを取り付けると剥がれてしまう恐れがあるので、先にライトを取り付けてからアルミホイルを貼りましょう!

両面テープでブラックライトを固定した後、USB充電器に繋いで動作確認して完成。

ブラックライトの取り付け位置は、蓋を閉じたときにコードの差し込み部分がストッパー部分に干渉しないように注意!

露光テスト

露光テストは版を作るときに余ったスクリーンを使います。テストパターンはPDFファイルにしてダウンロードできるようにしているので、よかったら使ってください。用紙はコクヨの「コピー用紙 A4 白色度80% 紙厚0.09mm」を使いました。

露光時間は一度決めてしまうと2回目以降この作業は必要ありません。

コナンティーノ

せっかく苦労して張った版を無駄にしないためにも「露光テスト」は妥協しないで!

テストパターンを適当な大きさに切って裏面にスプレーのりを吹き付けますが、吹き付けすぎないように!吹き付けすぎると残ってほしいところが抜け落ちる可能性があります

テストパターンをスクリーンに貼り付けてカット。露光のときにスクリーンが浮かないように押さえをするので、テストパターンは余裕を持たせて切り取っておきます。

箱の底面と密着するようにテストパターンの縁を押さえてセット。

適当な押さえがなかったので、長いものを使っていますが、こんなに長いものを使う必要はありません。

蓋をしてライトのスイッチをオン。露光時間は30秒から始めて、30秒ずつ増やしながら2分まで4通り行いました。

露光終了後、3分ほど水で濡らして放置した後、ハケで優しく擦りながら水洗いすると綺麗に抜け落ちました。ハケはTシャツくんのハケを使っていますが、毛足の柔らかいものなら何でもいいです。

ちなみにスクリーンを洗うときに出る紫色の粉は、メラミンスポンジを使うとよく落ちます。

4パターンを比較した結果「1分30秒」が一番きれいに仕上がりました。本番も1分30秒で露光します。

次は露光作業に移ります。

露光機制作に使ったもの

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