使ってよかったものとか気になっているものを紹介しています

【Jackery Ace1500 レビュー】不可能を可能にするポータブル電源!

これまで高出力を謳いながらも、実際には何が動かせて何が動かせないのか気にしながら使っていたポータブル電源ですが、ついに何も気にせずに使える製品が登場しました。

それが「Jackery Ace1500」で定格出力はなんと1800W

ドライヤーはもちろんケトルやIHコンロなど、普段家で使っている家電を外に持ち出して使えるから、アウトドアライフが快適になること間違いなし!

この記事では「Jackery Ace 1500」がどんな製品で、どんな電化製品をどれくらい動かせるのかを紹介していますので、何かの参考にしてもらえたら幸いです。

※ この記事はメーカー様より商品を提供していただいて書いています。

目次

Jackery Ace1500 の特徴

  • 大容量、高出力
  • 充電サイクルが800回
  • ツインターボシステム
コナンティーノ

他にも特徴はありますが、この3点が特に気に入ってます

定格1800Wの高出力

定格出力が1800Wで瞬間最大出力も3600Wあるから、ほとんどの家電が動きます。自宅にある家電をいろいろ動かしましたが、動かなかったものは一つもありませんでした!

とうとう消費電力を気にしなくていいポータブル電源に巡り逢いました。

充電サイクルが800回

Jackery 1500は充電サイクルが「800回」となっていて、他のJackery製品の「1.6倍」長持ちします。ポータブル電源は高い買い物だから、この差は大きい!

充電サイクルとは?

よく勘違いしがちなのが充電した回数で、これは間違い。

「充電サイクル」はバッテリー容量を100%消費した時点で1回とカウントされます。

例えばバッテリー容量が100%の状態から50%を消費した後、100%まで充電したとします。この時点では1回とはみなされず、そこから更に50%消費した時点で1回とカウントされます。

Jackery 1500を1週間に1サイクルのペースで使用した場合、15年以上も使える計算です

ツインターボシステム

画像引用元:Jackery Japan

Jackery Ace1500は充電アダプターを2台使って充電すると1500Whの容量を 0 → 80%まで「2時間」、満タンでも「3.5時間」で充電できます。※2台目の充電器は別売り

また、並列接続したソーラーパネル2組(合計4枚)も使えます。条件によって変わりますが5~10時間で満充電にできるようです。

コナンティーノ

充電時間が短いと使い勝手が向上しますが、欲を言えばアダプターはもう一つ同梱してほしかった…

Jackery Ace1500 のスペック

下の表は「Jackery Ace1500」と「Jackery1000」のスペックを比較したものです。

Jackery Ace1500Jackery1000
バッテリー容量1488Wh1002Wh
サイズ35.5 x 25.2 x 26.4 cm33.2 x 23.25 x 24.3 cm
重さ15kg10.5kg
AC出力1800W1000W
USB-A2口2口
USB-C1口2口
シガーソケット12V / 10A12V / 10A
動作温度-10~40度-10~40度

USBのポートの数は、上位モデルになるほど多くなるものですが、Ace1500に関しては少なくなっています。しかもTYPE-Cが少なくなっているのは残念です。

Jackery Ace1500 の外観

本体正面にすべての差込口が配置されていて、スイッチと差込口が囲ってあるから直感的に使えます。

側面には左右とも通気口があります。ファンは勢いよく回るので けっこう大きな音がします。

ファンの音量を測定すると「58db」でした。60dbの音量が「静かな乗用車の車内」や「普通の会話」に相当するので、静かな場所ではかなり気になります

電気毛布1枚なら問題ないと思いますが、複数枚利用してファンが回るときは、防音対策を考えた方がいいでしょう。

背面には何も有りません。本体重量は15Kgもあるので、女性や子供が気軽に持ち運ぶには少々厳しい重さです。

取っ手は折りたたみ式になっていて、持ち手の裏側には滑り止めが貼ってあります。畳んだ状態のときは上面がフラットになるので収納が楽です。

底面の四隅には大き目のゴム足が取り付けてあります。

2Lのペットボトルとの比較するとこんな感じ。でかくて重い

付属品はACアダプター、シガーソケット用の充電ケーブル、変換プラグ、日本語マニュアルとそれらを収納できるポーチです。ポーチはケーブルの管理がしやすくて助かります

Jackery Ace1500 の出力と操作方法

Jackery ACE 1500 は交流100V、シガーソケット、USB-A、USB-C(PD充電) が使えます。

説明書がいらないくらい簡単な操作方法

操作方法は使用する出力のボタンを押すだけ。

使える状態の時は緑色のLEDランプが点灯して、すべての出力は同時に使えます

とにかく簡単で機械が苦手な人でも問題ないと思います。

使い終わったらもう一度ボタンを押してランプを消しておかないとインバーターが電気を消費し続けるので、必ず電源は切っておきましょう。

新しくなったディスプレイ

ディスプレイはAce1500になってから大きくなって充電が完了するまでの時間や、使用可能時間の予測が表示されるようになりました。表示は約30秒で消灯します。

新しいディスプレイは以前よりもカラフルで情報量も増えましたが、昼間の屋外では以前の液晶時計のようなディスプレイの方が見やすく、使用中と充電中は常に表示されていたので、個人的には以前のタイプの方が好みです。

AC(交流)出力

AC出力の仕様

  • 電圧:100V
  • 出力周波数60Hz
  • 出力 (定格):1800W
  • 出力 (瞬間最大):3600W
  • 差込口:3口
  • 波形:正弦波

AC出力は最近のポータブル電源ではもはや当たり前の正弦波ですが、周波数は60Hz固定なので50Hzの地域の方はあらかじめ使用する機器が60Hz対応なのか調べておいたほうがいいと思います。

正弦波とは?

ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波の2種類があります。

正弦波

正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているため、高品質な電力が供給できます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます

修正正弦波

それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません。

Jackery Ace1500 の波形は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます

ACの電圧は100V

日本のACの100Vは世界的に見ると珍しく、殆どの国では110V~240Vになっています。そのため100Vで使うことを想定した電化製品を高い電圧で使用すると、故障の原因になるだけでなく危険が伴う恐れがあります。

湯沸かしポットを使って比較

試しに100Vで動かすことを前提に作られた、消費電力430Wの湯沸かしポットを使ってどれくらいの差が出るのか比べてみました。

まずはACの電圧が「109.5V」のポータブル電源で動かしたところ、430Wをはるかにオーバーした「506W」で動いていました。

次にAce1500ですが、こちらは「423W」となって、ほぼメーカーが想定した消費電力です。

今まで110Vのポータブル電源を使って何かトラブルが起きたことはありませんが、それでも安心して使えるのはAce1500です。ジャクリの製品は日本の電圧に合わせた、完全日本仕様のポータブル電源です。

Jackery Ace1500 を使って電化製品を動かしてみた

結論から先に言うと「Jackery Ace1500」はほとんどの家電を動かせるポータブル電源です。少なくとも私が試した家電は全部動きました。その中から参考にしてもらえそうなものを紹介します。

電子レンジで夕食を作ってみた

まずは電子レンジで食事を1食分作ることを想定して、チンするご飯とおかずを作ってみました。

出力は600W、調理時間はご飯が2分、おかずが6分。

Ace1500と電子レンジがあれば10分もあれば温かい食事が食べられます。しかも火を使わないので安全です。

調理開始時に100%のバッテリー残量は、調理終了時に91%になっていたので、バッテリー容量の9%で1食が作れたことになります。

消費電力1350Wの炊飯器

いつも家で使っている炊飯器で消費電力は1350W。

屋外で普段使っている炊飯器でご飯が炊けたら便利だなと思って検証してみました。

米は5合、設定は全て標準で炊きました。

炊き上がりまでにかかった時間は45分くらいで、バッテリー残量は炊飯開始時の100%から蒸らしの15分を含めて75%になっていました。

これなら大人数でバーベキューをした時でも手軽に失敗することなくご飯が炊けます。今は無理でも、またみんなで集まれるようになったら試してみたいです。

IHコンロで冷凍ラーメンを作ってみた

普段 使っているIHコンロで、最大消費電力は1400W。

IHコンロも外で使えたら便利だろうなと思って一人用の鍋を使って冷凍ラーメンを作ってみました。消費電力は鍋が小さいためか最大でも1060W程度と低めで、バッテリーは10%消費しました。

今回はラーメンを作りましたが、パワフルなIHコンロが使えるとメニューの幅は広がるし、締め切った空間でも換気の心配をせずに使えます。

消費電力1300Wのケトル

次は消費電力1300Wのケトル。

今までは出力の関係から、お湯を沸かす時は消費電力が430Wの湯沸かしポットを使っていました。

このポットは出力がそんなに大きくないポータブル電源でも、1リットルの水を15分くらいで沸かせますが、普段家で使っているケトルには敵いません。

運転中の消費電力は1280W~1300Wとスペック通りで、800ccの水を約3分半で沸騰。消費したバッテリーは6%でした。

コナンティーノ

水は200cc少ないですが、圧倒的な違いです

消費電力1200Wのドライヤー

消費電力1200Wの一般的なドライヤー。

キャンプ場ではシャワーは使えてもドライヤーが使えないことが多く、必然的に自然乾燥になりますが、Ace1500があればそんな問題も解決できます。

出力MAXで使った時の消費電力は約1100Wで、5分間動かし続けた時のバッテリーの消費は7%でした。他にも海水浴や川遊びの時にも使えるので、Ace1500とドライヤーの組み合わせが役立つ場面は多いと思います。

380リットルの冷蔵庫

我が家の庫内容量380リットルで定格消費電力が86Wの冷蔵庫。

冷蔵庫は消費電力がもっと高いものと思っていたので案外低いのは意外でしたが、何時間くらい動かせるのか知っておきたかったので調べてみました。

室温22.5度、バッテリー残量95%から6時間後には48%になっていて、容量の47%を消費していました。

停電が起こった時に冷蔵庫は最優先ではないと思いますが、バッテリーの全容量を使うと10時間くらいは動かせるのではないでしょうか?

消費電力400Wの洗濯機

いつも使ってる洗濯機で消費電力は400W。

冷蔵庫の時にも思ったのですが、洗濯機も思っていたよりも消費電力が少なくて驚きました。

検証は標準モードで1回洗濯した時にどれくらいバッテリーを消費しているのかを調べました。バッテリー残量91%から検証を開始して、洗濯が終わった時には85%になっていたので、6%の消費で洗濯できました。

ACモーターで動く扇風機

扇風機のスペック
  • 電源:100V 50/60Hz共用
  • 消費電力:30W
  • 羽サイズ:30cm

どこにでもあるACモーターで動く扇風機で、消費電力は30W。

暑い時期に停電になった時を想定して「微量」で6時間動かしてみました。バッテリー残量100%の状態から6時間経過後の残量は89%で、バッテリー容量の11%の消費でした。

その他 電化製品稼働時間、及び充電回数の目安

画像引用元:Jackery Japan

※ 稼働時間と充電回数はメーカー公表値です。

DC(直流)出力

DC出力の仕様

  • リス電圧 / 電流:12V / 10A
  • 最大出力:120W
  • 差込口:シガーソケット1口

低価格帯のポータブル電源の直流は、バッテリー残量が減るにつれて電圧が下がるものが多いですが、Ace1500クラスになると残量が少なくなっても電圧が下がりません。

バッテリー残量電圧
100%13.15V
20%13.16V

実際に残量が100%の時と20%の時を比較しましたが、誤差レベルの違いしかありませんでした。しかも電圧は走行中の車と同じ13Vを常に超えるため、12Vの電化製品の性能をずっとフルに引き出せます!

車載用炊飯器を使ってみた

直流の電圧が下がらないので、残量が30%の状態から米1合を車載用炊飯器で炊いてみました。

炊飯完了まで約41分。

電圧が下がるポータブル電源で炊くと、時間がかかるだけでなく窯底の米の粒状感が失われて糊みたいになってしまいますが、Ace1500は粒状感がしっかり残ったご飯が炊けました。

バッテリー残量が少なくなってもDCの電圧は13Vをキープ!

バッテリー残量は蒸らしの時間を含めても26%で、たった4%の消費でご飯が炊けました。

味は家で炊いたご飯には及びませんが、Ace1500と車載用炊飯器は災害時にも役立つ組み合わせだと思います。

USB出力

USBはPD充電対応のUSB-Cポートが1口、USB-Aポートが2口の構成になっています。

USB-CはPPSに対応

PPSとはUSB PDに追加された拡張機能で、充電時の電圧と電流を最適化して電力のロスを最小限にする仕組みです。

PPSを利用するにはデバイス側でも対応が必要ですが、電力ロスを少なくするPPSはポータブル電源に最適な給電方式です。

利用可能PD出力
  • 5.00V × 3.00A = 15W
  • 9.00V × 3.00A = 27W
  • 12.00V × 3.00A = 36W
  • 15.00V × 3.00A = 45W
  • 20.00V × 3.00A = 60W
  • PPS 3.3-21.0V × 3.00A

写真はPD60Wに対応したデバイスを充電している時のもので、約58Wで給電していました。

下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度からUSB-Cポートに繋いで充電した時の出力値です。

端末出力
nova5T13W
Redmi Note 9S16W
iPhone X11.6W

普通、上位モデルになるとUSBポートは多くなるものですが、Jackery1000と比べてTYPE-Cポートが少なくなったのは残念です。

USB-AはQC3.0に対応

USB-Aポートのうち1口は「5V / 2.4A」もう1口は「QC3.0」に対応しています。

QC3ポート急速充電対応規格
  • Apple2.4A
  • USB-DCP-5V-1.5A
  • QC3:3.6V-12.2V
  • QC2:9V、12V
  • Samsung-AFC:9V
  • Huawei-FCP:9V

下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度からQC3.0ポートに繋いだ時の出力値です。

端末出力
nova5T13W
Redmi Note 9S16.3W
iPhone X8.86W

PD充電が普及したとはいえ、まだまだUSB-Aを利用したデバイスも現役で使っているので、QC3.0ポートがあるのはありがたいです。

ポートの少なさはカーチャージャーで補える

Ace1500 は出力の割にUSBポートが少ないですが、カーチャージャーを使うと補えます。

今回はUSB-Cが最大30W、USB-Aが最大18Wのカーチャージャーを使用しました。

USB-Cポートから給電

Mac Book Airには付属の充電器と遜色ない「28.6W」で出力していました。

利用可能PD出力
  • 5.00V × 3.00A = 15W
  • 9.00V × 3.00A = 27W
  • 15.00V × 2.00A = 30W
  • 20.00V × 1.50A = 30W

USB-Aポートから給電

USB-AポートはQC3.0に対応していて、写真はアンドロイドスマホの「Redmi Note 9S」を「14.8W」で充電中のものです。

USB-A急速充電対応規格
  • Apple2.4A
  • DCP-1.5A
  • Samsung-5V-2A
  • QC3.0:3.6V-12.0V
  • QC2.0:9V 12V
  • HuaweiFCP:9V 12V

下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度から充電した時の出力値です。

端末QC3.0USB-C
nova5T13.2W13.1W
Redmi Note 9S16.1W16.5W
iPhone X8.84W11W

普段あまり使うことのないシガーソケットを有効活用できるので、ポーチの中に1つ入れておくと重宝します。

Jackery Ace 1500 の充電性能

Ace1500はACアダプター、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応しています。

充電中は青色のLEDが点灯して、完了すると緑色になります。

バッテリーの仕様

  • バッテリータイプ:リチウムイオン
  • 容量:1,488Wh (413,400mAhmAh)
  • 充放電サイクル:800回以上

ポータブル電源の長期保管方法

リチウムイオン電池を満充電の状態で保管すると劣化が進むので、長期で保存する時は充電量を60~80%にして、3ヶ月に一度充電して管理するとバッテリーに負担がかからないようです。

パススルー充電について

Ace1500は充電しながら給電できるパススルー充電に対応していますが、マニュアルには「電池の使用寿命を長くするためには、パススルー充電はなるべくお控えください」と書いてあります。

パススルー充電はできるというだけで、緊急時のみにした方がよさそうです。

ACアダプターからの充電

ACアダプターの仕様

  • 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、5.0A
  • 出力:DC48.0V、6.25A
  • 充電時間:20%から100%まで約4時間50分 (MAX285W)

Ace1500のACアダプターは出力が高くて「300W」もあります。充電時間も早くて、バッテリー残量20%の状態から 90%まで3時間34分、4時間56分で満充電にしてくれました。

充電中は本体のファンが回らないので、寝ている間に充電しても気になりません。

ツインターボシステムで高速充電

画像引用元:Jackery Japan

Ace1500には入力ポートが2つあります。ここにアダプター2台を繋ぐと、充電時間が5.5時間から3.5時間に短縮されます。※ 2台目のアダプターは別売りになります。

またソーラーパネルを並列接続すると4枚のソーラーパネルから充電できるので、太陽光発電からの充電時間短縮も期待できます。

ACアダプター2台接続のほか、アダプターとソーラーパネルを組み合わせての充電も可能なようです。

充電中のアダプターは高温注意

室温28度の時点で、アダプターの一番熱いころは67度を超えました。これくらいの温度は許容範囲内だと思いますが、ずっと触っていられない熱さです

そんな時は卓上扇風機を使うと解決できます。

アダプターに弱風を当てるだけで、一気に45度まで下がりました。

実際にずっと触り続けていられます。

コナンティーノ

夏場はもっと上がると思うので、涼しい部屋かアダプターを冷やしながらの充電をオススメします

ソーラーパネルからの充電

大容量のAce1500でも使い続けるとバッテリーは空になりますが、ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電の時に役立ちます。

Ace 1500にはソーラーパネル用のケーブルが付属しないので別途購入しました。商品によって電極が逆になっている物があるので、間違った物を買わないためにも、同梱にするかオプションにして発売してほしいです。

100W据え置き型パネルからの充電

まずは出力100Wの据え置き型ソーラーパネルから。

チャージコントローラーとパネルの仕様
  • 制御方式:MPPT方式
  • 入力:12~51V / 6.25A / 最大300W
  • 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A

このパネルはフレキシブルタイプや折りたたみ式と比べると重くて持ち運びには不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安いのが魅力です。

折りたたみ式パネルは 100W出力で安くても2万円近くしますが、ECO-WORTHYは 10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!

※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。

Jackery Ace1500 の発電性能

本体への接続は、今までジャクリ製品に使っていた8mmのプラグはそのまま使えないので、付属の変換プラグを使います。

検証は5月上旬の13時頃、天気は快晴で、発電量は「76W」でした。このパネルで76Wは優秀です!

チャージコントローラーについて

ソーラーパネルで作られた電気をバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、最大効率で充電できるMPPT方式と、一定効率でしか充電できないPWM方式があります。Jackery Ace 1500は発電効率の高いMPPT方式を採用しています

100W据え置き型(小)パネルからの充電

100Wとは思えないほどコンパクトな据え置き型のパネルです。

パネルの仕様
  • 最大出力:100W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.55A

並べる比較すると こんなにも違います。重さもだいぶ軽いです。

大きいパネルと同じ条件で発電しましたが、こちらの発電量は70Wでした。

スペック上は同じですが、実際に使ってみると1割程度低くなる印象です。それでも小さくて軽いので、持ち運びや収納が楽です。

Jackery SolarSaga100からの充電(100W)

Jackery純正の「Solarsaga100」をお借りする機会があっでたので、Ace1500で使ってみました。

パネルの仕様
  • 最大出力:100W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.55A

このパネルは折りたたみ式のソーラーパネルでありながら、パネル部分の防水性能がIP65規格相当なので多少の雨には耐えられる設計になっています。

また、ケーブル長が3メートルあるため、ポータブル電源を屋内に置いて充電できるので安心です。

据え置き型と遜色ない発電量

検証したのは2月上旬の15時頃で天候は晴れ、発電量は「75W」でした。時期は違いますが据え置き型のパネルと遜色ない結果となりました。

このパネルは折りたたみ式にしては、しっかりした作りで設置がしやすく持ち運びも楽です。価格が高いことを除けば最高です。

120W折りたたみ式パネルからの充電

次にsuaoki製で120Wの折りたたみ式パネルを使いました。

パネルの仕様
  • 最大出力:120W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:6.66A

このパネルにはUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。また、10種類の変換プラグや車のバッテリーを充電するワニ口クリップが同梱された多機能なソーラーパネルです。

ただし、肝心の発電能力はイマイチで、いろいろ角度や方向を調整しても「66W」が最大値でした。

広げた時の大きさは今回検証したパネルの中で一番大きかったので、100Wくらい発電するのかと期待していましたが、据え置き型の小さい方のパネルにも負けるという意外な結果となりました。

80W折りたたみ式パネルからの充電

次に80Wの折りたたみ式のパネルを使用しました。

パネルの仕様
  • 最大出力:80W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:4.44A

このパネルもUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。四つ折りなので折り畳んだ時の大きさはかなり小さくなるため、収納場所に困りません。

発電量は57Wで、120Wの折りたたみ式パネルが66Wだったことを考えると、かなり健闘したと思います。

100Wパネル2枚を並列接続で充電

最後に据え置き型のパネル2枚を並列接続して使ってみました。

Ace1500でソーラーパネルを並列接続する時には、専用のアダプターを使います。アダプターには8mmプラグのケーブルが2本挿さります。

タイミングがよかったのか、個別に測定した時の合計より多い「155W」を発電していました。

Ace1500は入力ポートが2つあるので、同じ組み合わせをもう一つ繋ぐと計算上は300Wを越えます。

シガーソケットからの充電

シガーソケットからの充電は「105W」でした。シガーソケットからこれだけ充電できたら十分です!

説明書には13時間で満充電できると書いてありました。

【まとめ】出力1800Wは快適すぎる!

Ace1500を使ってみて、よかったところとイマイチなところにまとめました。

よかったところ
  • 定格1800Wはほとんどの家電が動く
  • バッテリーは大容量の1488Wh
  • Power Delivery-PPS対応
  • 充電が早い
  • ソーラーパネルは最大4枚から充電可能
イマイチだったところ
  • ファンの音がうるさい
  • 価格が高い
  • 重い

定格1800Wは これまで使ってきたポータブル電源とは別次元でした。

今まではポータブル電源で動かせる電化製品を用意していましたが、Ace1500はそんなことは気にせず普段家で使っている家電を持ち出せます。

家にいるときと同じ感覚で電化製品を使えるからストレスが溜まりません。

重量が重いことやファンの音がうるさいことは気になりますが、私にとっては今まで出来なかったことを出来るようにしてくれた、画期的なポータブル電源でした。

とにかく出力の制限からの開放は、快適の一言に尽きます!

Jackery 社製ソーラーパネル

高変換効率のソーラーパネルを採用しており、折りたたみ式でありながら23%の高い発電効率を実現。金額は高くなりますが安心の純正品はこちら。

Jackery その他アクセサリー

耐衝撃性の強い素材が衝撃や擦り傷から本体を守り、防塵・防水で外部からの汚れや水分の侵入を防いでくれる収納バッグです。

ソーラーパネル用延長ケーブル

SmartTap社製ですが Jackeryでも問題なく使えるMC4コネクタ付ソーラーパネル用の延長ケーブルです。長さは10メートルあるので、まず困ることはないでしょう。

よかったらシェアしてね!
目次