
アマゾンや楽天のポータブル電源の売上で、常に上位にランクされている suaoki製品ですが、中でも人気の高い製品にG500があります。
特徴は大容量高出力で、ソーラー発電の性能が高く、USB出力の性能が高いという非の打ち所のないスペックですが、そんなG500を実際に使ってみてどうなのか?良かったところと気になったところを検証していきたいと思います。
目次
suaoki G500の特徴
私が思うsuaoki G500の特徴をまとめました。
- 正弦波・500Whの大容量
- ソーラーパネルからの発電電力を最大効率で引き出せる
- ACの周波数を50Hzと60Hzに切り替えられる
- 高い安全性能
- 2年間保証
ソーラーパネルからの発電電力を最大効率で引き出せる
ソーラーパネルで作られた電気を適切にバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、G500が採用している発電効率の優れたMPPT方式と、発電効率の劣るPWM方式があります。
以前、MPPT方式とPWM方式のポータブル電源を使って検証した時は、MPPT方式の方が35%も多く発電していました。
ACの周波数を50Hzと60Hzに切り替えられる
日本には50Hzの地域と60Hzの地域がありますが、suaoki G500はポータブル電源には珍しく周波数を切り替えることができます。最近の電化製品なら、どちらの周波数にも対応しているとは思いますが、それでも周波数が変えられると普段使っている電化製品を安心して使うことができます。
高い安全性能
■三元系リチウムイオン電池を使用
寿命や熱安定性で優れた三元系リチウムイオン電池を使用しています。最近では安全性が求められる電気自動車でも多く使われている電池です。
■世界の安全基準をクリア
日本の電気用品安全法(PSE)適合性検査をはじめ、ISO9001、UN38.8など世界基準の様々な安全規格、品質テストに合格。さらに、温度検査、衝撃検査、摩耗検査、落下テストなどを実施して、徹底的に安全性を追求しています。
■独自バッテリーマネジメントシステム
過電圧/低電圧入力、過負荷、加熱、短絡完全保護のバッテリー保護機能を搭載。また、本体をぶつけたりして大きなダメージを受けた場合でも、1千万分の1秒の速さで電池内部のショートを防いでくれます。
2年間の長期保証
ポータブル電源は高価な商品のため、頻繁に買い替えられるものではないので、2年間の長期保証があるのは有り難いです。24時間以内に対応してもらえる安心のサポート!
suaoki G500の外観
液晶画面やスイッチや差し込み類はよく考えて配置されていて、大きなアダプターを挿してもスイッチに干渉することはなさそうです。
両側面には通気用のダクトが取り付けてあって、ファンが勢いよく回った時は それなりに大きな音がします。
背面には何もありません。思っていたほど大きくは感じませんが、重さは6.8kgあるので結構ズッシリします。取っ手を畳むと上面は平らになるので、荷造りの時に物が乗せられて便利です。
底面の四隅にはゴム足がついていますが、本体の大きさの割には小さいので、もう少し大きくてもいいなと思います。
収納式の取っ手を取り出すとこんな感じ。
しっかりとして持ちやすいのですが、畳んだ時に収まりがよすぎて取り出しにくい時があります。
付属品はマニュアル、ACアダプター、シガーソケット用充電ケーブル、そしてソーラーパネルに繋ぐMC4ケーブルです。MC4ケーブルが最初から同梱されているので、あとはソーラーパネルを用意するだけで、ソーラー充電ができます。
大きさの目安に、2Lのペットボトルと比較してみました。横に2本並べて、縦に2本積んだより ちょっと高いくらいです。
suaoki G500の出力性能
suaoki G500は、交流100V、直流12V、USB TYPE-AとTYPE-Cを備えています。
使い方は、まず本体の電源ボタンを長押ししてから、使いたい電源のボタンを長押しします。USBとシガーソケットのボタンは1つにまとめられていて、使える状態の時はボタンの横のLEDが緑色に点灯します。すべての出力は同時に使うことができます。
モニターにはバッテリー残量が表示されますが、%で表示されるのではなく、低価格帯のポータブル電源によくある5段階表示の大雑把なものなのは残念です。
入力とACとDCの出力は、それぞれ独立して表示されるので、バッテリーの状態がよく分かるのは いいなと思いました。
使用中に本体の電源ボタンやACやDCのボタンを押すと、モニターがしばらく点灯します。色がきれいで屋内では見やすいのですが、屋外で太陽の光の下では少し見づらいです。
%表示に慣れてしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまいます。
AC (交流) 出力
AC出力の仕様
- 電圧:110V(正弦波)
- 出力周波数: 50Hz / 60Hz (切替可能)
- 出力 (定格):300W(瞬間最大:600W)
- 差込口:2つ
- 最大効率 ( >70%負荷 ):91%
AC電源の波形をオシロスコープという測定器を使って確認したところ、きれいな正弦波をしていました。G500が他のポータブル電源と違うところは、周波数を50hzと60hzに切り替えられるところです。(切り替えの手順は次の項目で説明しています)
正弦波とは?
ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波(矩形波)の2種類があります。
正弦波の波形は、なめらかな曲線で安定しているので、高品質な電力を供給することができます。また、家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます。
それに対して修正正弦波は、ブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など、波形に依存する製品は使えません
50Hzと60Hzの切替手順
①.本体の電源を入れます
②.ACボタンとDCボタンを同時に長押しして表示を変えます
③.ACボタンを長押しして周波数を変更します(初期設定は60Hz)
④.ACボタンとDCボタンを同時に長押しすると、最初の画面に戻って変更が確定されます。一度設定を変更すると次に変更するまで電源を切っても引き継がれます。
G500でポータブル冷蔵庫を動かしてみた
車載用 冷蔵庫をACに接続して動かしてみました。
本当はシガーソケットに繋いで動かしたかったのですが、「E21」という過電流保護のエラーが出たのでACで動かしました。
室温は25度、冷蔵庫の出力設定は「MAX」温度設定は一番低い「-22度」で6時間動かした時の経過を表にまとめました。
経過時間 | 消費電力 | 庫内温度 | バッテリー残量 |
0 | 74W | 24度 | 5目盛り |
30分 | 55W | -5度 | 5目盛り |
1時間 | 51W | -12度 | 5目盛り |
1時間30分 | 49W | -16度 | 4目盛り |
2時間 | 47W | -18度 | 4目盛り |
3時間 | 45W | -19度 | 3目盛り |
4時間 | 45W | -20度 | 3目盛り |
5時間 | 46W | -18度 | 2目盛り |
6時間 | 45W | -18度 | 1目盛り |
ポータブル電源のACから電源をとった場合、DC → AC → DCという具合に、直流と交流を2回も変換するので、どうしてもロスしてしまいます。6時間動かした時のバッテリーの残量は、ちょうど1目盛りになったぐらいなので、20%くらいかと思います。
常温で保管していた500mlのお茶のペットボトルを、左右と真ん中に3本立てて入れていましたが、壁側2本はかなり凍っていました。
冷蔵庫は設定温度になると運転を休止する仕様なので、家の冷蔵庫と同じ「5度」くらいで運用した場合、消費電力はもっと少なくて済むと思います。
ちなみに、この冷蔵庫は500mlのペットボトルはもちろんのこと、1Lの牛乳パックやコーヒーのペットボトルも立てて冷やせます!
車載用 冷蔵庫のスペック
- DC対応電圧:12V/24V
- AC対応電圧:100-240V、50/60Hz
- 定格消費電力:35W
- 冷蔵庫内サイズ:幅350mm x 奥行246mm x 高さ273mm
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その他に実際に動かしてみた電化製品
室温14度、設定温度18度でファンヒーターを動かしてみました。
運転開始時の消費電力は、最大460Wを超えていました。瞬間最大出力が600Wあるとはいえ、定格の最大出力が300Wなので途中で止まるのかと思いましたが、常に400Wを超えていたわけではなかったので、その後も問題なく動かせました。
燃焼が落ち着いてくると、消費電力は16~180W前後を行ったり来たりしていたので、運転開始直後さえ乗り切れば、充分使えると思います。
運転時間は、1メモリになるまで4時間動かせました。
ファンヒーターのスペック
- 最大消費電力:390W(点火初期に短時間発生)
- 定格消費電力:129W(大火力時)
- 定格消費電力:62W(小火力時)
LEDスタンドを光量別に消費電力を計ってみました。
LEDスタンドの光量を「強」にした時の消費電力は約12W「中」は約8W「弱」は約5Wでした。
弱で12時間点灯させた時の残量は4目盛りで、24時間点灯させた時の残量は2目盛り(たぶん2目盛りになったばっかり)でした。
LEDスタンドのスペック
- 出力:12V/1A
- 消費電力:約10W
ACモーターで動く一般的な扇風機を動かしてみました。G500のACは正弦波なのでモーターからの異音もなく普通に動きました。
風量を「強」で動かした時の消費電力は45W、「中」で32W、「弱」で30W、「微風」で27Wで、微風で6時間動かした時のバッテリーの残量は、満タンからスタートして3目盛りでした。
G500はバッテリー残量が%表示されないため、5段階の大雑把な目盛りでしか残量を確認できません。1目盛りは20%ですが、3目盛りになったばかりなのか、2目盛りに近い3目盛りかで大きく違ってきます。
%表示が完璧に正確とは思いませんが、いま使っている機器があとどれくらい使えるかを予測しやすく、電気のやり繰りがしやすいと思います。
ACモーター扇風機のスペック
- 電源:100V 50/60Hz共用
- 消費電力:30W
- 羽サイズ:30cm
AC電源ではありませんが、卓上扇風機を動かしてみたところ、消費電力は「強」で4.16W、「中」で2.11W、「弱」で1.16Wでした。
風量「弱」で48時間動かした時のバッテリーの残量は3目盛りで、たぶん4日くらいは動かせると思います。
卓上扇風機のスペック
- 出力:5V/1A
- 消費電力 (最大):4W
マキタの充電器は使えないというのをどこかで見た記憶があったのですが、問題なく充電することができました。充電中は、見た限りでは最高222Wで給電していました。
充電器とバッテリーのスペック
- 充電器入力:AC100V 50-60Hz 410VA
- 充電器出力:DC7.2-18V / 9A
- バッテリー型番:BL1830
- バッテリー仕様:DC18V / 3.0A h / 54Wh
初期型PS4 + 24インチLEDモニター + スピーカー の組み合わせで、しばらくゲームした時の最大値は150Wくらいでした。全部足しても281.2Wなので充分許容範囲です。
ずっと150Wで動いたとして、満充電から2時間40分くらいは動かせる計算です。
PS4と周辺機器の消費電力
- PS4:最大250W
- 24インチLEDモニター:最大30W
- スピーカー:1.2W
一般的なノートパソコンを使ってみたところ、何もしない状態で27W前後、WEBの観覧30~50W、Youtubeの観覧32~35W、フルスクリーン時34~37W、DVD再生時31~33Wでした。DVDの再生は光学ドライブを動かすので、もっと消費電力が多いと思っていたので意外な結果となりました。
ノートパソコンのスペック
- CPU:Core i3 2.13GHz
- 消費電力 (最大):約21W (65W)
その他に動かしてみた電化製品
- 白熱灯(100W):残量が1目盛りになるまで3時間4分
- 電気毛布(70W):中で6時間動かして残量が2目盛り
DC (直流) 出力
DC出力の仕様
- 電圧:12V
- 電流:10A
- 最大出力:120W
- シガーソケット:1個
- DCポート:2個
- DCコンバーター変換ロス:6%
一般的にポータブル電源の直流は、充電量が減るにしたがって電圧が下がります。バッテリーの残量で、電圧がどのように変化するのか表にまとめました。
バッテリー残量 | 電圧 |
100% | 12.89V |
80% | 12.87V |
60% | 12.88V |
40% | 12.88V |
20% | 12.88V |
普通、ポータブル電源はバッテリーの残量が減るにつれて電圧も下がりますが、G500は、DC出力もコンバーターが内蔵されているので、残りが20%になっても12.8Vをキープしていました。電圧が下がらないので、シガーソケットから電源を取る電化製品を安心して使うことができます。
バッテリーの残量が減っても電圧が下がらないので、残り2目盛りの状態から車用の炊飯器でご飯を1合炊いてみました。
G500のDCは、走行中の車の電圧と比べて少し低いですが、説明書に書いてある時間とだいたい同じ35分で炊けました。ご飯は炊きムラもなく粒状感も失われていませんでした。
バッテリーの残量が減るにつれて電圧が下がるポータブル電源では、12Vを下回ると炊飯時間が非常に長くなったり炊けなかったりします。
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USB出力
USB出力の仕様
- 電圧:5~12V
- 電流:3A
- 最大出力:18W
- 差込口:TYPE-A 2口 / TYPE-C 1口
USBはTYPE-AとTYPE-Cを備えていて、急速充電は以下の規格に対応しています。
急速充電対応規格
- Apple2.4A
- USB-DCP-5V-1.5A
- QC2-9V-12V、QC3
- Samsung-AFC-9V-12V
- Huawei-FCP-9V-2A
クイックチャージに対応した「Xiaomi Redmi Note 9S」をUSB TYPE-Aポートに繋いだところ、8.83V×1.83A = 16.2Wで給電していました。
ポータブル電源のUSBにしてはかなり優秀な数値です!
クイックチャージに対応していないiPhone Xを「USB-C to ライトニングケーブル」でTYPE-Cポートに繋いだ時は、5V×1.75A = 8.75Wで給電していました。
対応していない機器を繋いだ場合、当然ですが設定を変えてくれるから安心です。
G500はTYPE-Cポートがありますが、PD充電には対応していません。そんな時はカーチャージャーを使えば解消できます。
「Macbook Air 2019モデル」を繋いだところ、19.88V×1.44A = 28.6Wで給電していました。
本体に付属の充電器と遜色ない数値です!
後から出力アップができないAC出力とは違い、USB出力は普段あまり出番のないシガーソケットを使って、手軽にパワーアップできます。
suaoki G500の充電性能
G500は、AC、DC、ソーラーパネルからの充電に対応しています。充電中は緑色のLEDが点灯して、完了すると自動で充電を終了してくれるので、過充電の心配がありません。
注意充電は自動で止まりますが、本体の電源は自動で切れません。
ACアダプターとシガーソケットからの充電は、DC充電入力ポートにケーブルを繋ぎますが、ソーラー充電の時はソーラー充電ポートに付属のケーブルを繋いで充電します。
DC充電入力ポートとソーラー充電ポートの両方を、同時に使って充電することは禁止されています。
バッテリーの仕様
- バッテリータイプ:リチウムイオン
- 容量:500Wh (137,700mAh)
- 出力可能温度:0度~40度
- 充電サイクル:約700回
パススルー充電について
G500は、充電しながら給電できるパススルー充電に対応していませんが、実際にはパススルー充電は可能です。ただ、バッテリーの劣化を招くので、特別な場合を除いて やらないほうがいいでしょう。
ACアダプターからの充電
充電方法は本体のDC充電入力ポートにケーブルを挿して、アダプターをコンセントに挿すだけ。
アダプターの仕様
- 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、1.8A
- 出力:29.4V、3A
- 充電時間:残り1目盛りから5時間11分でフル充電(最大87W)
アダプターにはPSEマークと会社名が明記してあります。
ACアダプターの温度の許容範囲は70度ですが、夏場はアダプターの温度も一番熱いところでは70度に近づきます。ちなみに一番冷たいところは29.6度で、平均は60度といったところです。
許容範囲内とはいっても70度に近づくとかなり熱いし、「このまま放っといて大丈夫?」と不安になるくらいの熱さなので、卓上扇風機で冷やしてみました。
その結果、一気に20度くらい下がりました。
「効果絶大です!」
Jackery700やSmartTap PowerArQも含めて、入力が80Wを超すようなアダプターは、暑い時期に使用すると、どれも70度手前まで熱くなるので、涼しい部屋かアダプターを冷やしながら充電した方がいいと思います。
ソーラーパネルからの充電(100W)
ソーラー発電は、ECO-WORTHY社製の100Wのパネル(据え置きタイプ)を使用しました。
チャージコントローラーとパネルの仕様
- 制御方式:MPPT方式
- 入力電圧:14~40V
- 入力電流:10A(最大)
- 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 17.3V / 5.78A
なぜ純正のパネルを使わないのかといいますと、「とにかく純正は値段が高いんです…」あと、耐久性に少々不安を感じます。
同じ100Wで比較すると、フレキシブルタイプで19,800円、折りたたみ式にいたっては24,000円もします…(アマゾンでの比較)
その点、ECO-WORTHYは、10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!
それでもいいことばかりではなくデメリットもあって、フレキシブルタイプで2.4kg、折りたたみ式でも3.3kgのところ、ECO-WORTHYは9kgもあります。
当然、分厚くて折り畳めないのでかさばりますが、もともと災害時の備えとして購入しているので持ち運ぶことを重要視していませんし、ガレージから外に出すくらいは苦になりません。逆にその重さが、少々の風でもびくともしないというメリットになります。
※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。
撮影したのは6月9日の14:52で、天気は快晴でした。写真では見づらいですが、発電量は81Wで、同じ日の同じ時間帯に同じパネルを使って Jackery 400Wh と SmartTap PowerArQ を充電しましたが、発電量はJackeryが60WでPowerArQが71Wでした。
思ってた以上に違いが出ましたが、G500にはMPPTチャージコントローラーといって、ソーラーパネルからの発電電力を最大効率で充電する機能が備わっているからだと思います。PWM方式のJackeryと比較して 35%も多く発電しています。
G500の最大入力は150W なので、もっと発電量の多いパネルを使うことができます。その場合、ACアダプターで充電するよりも早い時間でフル充電できると思います。
長期間の停電には、昼間に多くの電力を回復させることができるポータブル電源が適していると思います。
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ソーラーパネルからの充電(50W)
suaoki純正フレキシブルタイプ(パネルをある程度湾曲させて使えるため薄い)で50Wのソーラーパネルを使って充電してみました。
このパネルは、フレキシブルタイプなので かなり軽くて1.2Kgしかありません。本体と比べても それほど大きくないので、持ち運びに適したソーラーパネルだと思います。その分ペラペラで、ちょっと風がきついと動いてしまうので、使う時はペグを打つか どこかに固定したほうがいいと思います。
発電量は、100Wパネルのちょうど半分の40Wでした。(9/8 晴天の14:30頃)
G500の充電性能からすると まだまだ余裕はありますが、発電量の少ないパネルからでも充電できることが確認できました。
12V車のシガーソケットからの充電
ここまで G500のいいところばかり書いてきましたが、唯一の弱点をあげるとすれば、12Vのシガーソケットからの充電性能です。
発電量は、なんと「7W」です!(私の環境の場合)
ソーラー発電の性能が良すぎるので、この落差は大きいです。しかも12V車では満充電にすることすらできません。
まぁ7Wの発電量ではどれくらいかかるか見当もつきませんが...
他の人のレビューを見ると、20~30Wで充電できると書いてあるのを見たのですが、たまたま低かっただけでしょうか?
次の項目で24V車の優れた充電性能を説明しますが、24Vのバッテリーを積んでいる車はトラックくらいしかないと思うので、ほとんどの人が乗っている12V車では、カーインバーターとACアダプターを使うことで、車の中でも効率よく充電することができます。
私は300Wのインバーターを使って充電しましたが、いつもと変わりなく充電することができました。
写真では分かりにくいかもしれませんが、78Wで充電されています。
12Vからの充電性能にはもう少し頑張ってほしかったです。
24V車のシガーソケットからの充電
アマゾンのレビューを見ると、24V車なら入力の限界値の150W付近で充電されると書いてあるのを何件か見たので、友達のトラックで検証してきました。
結果はレビューに書いてあった通り「上限手前の147Wで充電されていました!」
G500にとって24V車からの充電は、太陽光発電とは違い、天気に左右されることも昼も夜も関係なく高速で充電できる最強の充電方法だと思います。
注意夏場の車内は40度以上になるため、車から離れる場合は注意が必要です。
そういう意味では、移動中に充電して休憩の時に扇風機を動かしたり、電気毛布を使ったりと、長距離トラックドライバーの方と相性のいいポータブル電源かもしれません。
「suaoki G500 レビュー まとめ」高いレベルでまとまったポータブル電源
G500を実際に使ってみてどうだったのか、よかったところと気になったところにまとめました。
よかったところ
- 500Wh / 300Wの大容量・高出力
- ACの出力が50Hz/60Hzに切り替え可能
- 正弦波なのでほとんどの精密機器が問題なく使える
- ACの差し込みが2口ある
- 太陽光発電の性能が高い
- USBの性能が高い
- 付属品が充実している
気になったところ
- バッテリー残量が%表示されない
- 12V車からの充電が貧弱
- 取っ手が取り出しにくい
G500の一番の特徴は、なんといっても太陽光発電の性能が高いところです。
自然災害などで停電した時に、ポータブル電源があると便利ですが、停電が長期化するような場合、ソーラーパネルから充電できると、さらに有効活用ができると思います。suaoki G500は、太陽光を効率よく充電できる仕組みがあるので、非常時の備えに適したポータブル電源だと思います。
欠点といえば、12V車からの充電性能くらいしかなく、それ以外の太陽光発電の性能や、電圧の下がらない12V、急速充電の充実したUSBがひとつになった、全てが高いレベルでまとまった製品でした。
suaoki 社製のソーラーパネル
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