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【Jackery 400 レビュー】DCの電圧が下がらないコンパクトで使い勝手のいいポータブル電源

前から気になっていたポータブル電源の「Jackery (ジャクリ) 400」を購入しました。容量が400Whと240Whのモデルがありますが、大まかな違いはバッテリーの搭載量なので容量の多い400にしました。

初めて見た時は「SmartTap社のPowerArQ」のコピー商品かと思いましたが、PowerArQはJackeryのOEM製品で、日本では認知度はないですが、アメリカではHONDAと提携するくらい有名なメーカーで こちらが本家です。日本語サイトもあるので詳しくはこちら

この記事では Jackery400がどんな製品で、どんな電化製品をどれくらい動かせるのかを紹介していますので、何かの参考にしてもらえたら幸いです。

目次

Jackery 400 の特徴とスペック

  • コンパクトなのに400Whの大容量
  • 高い安全性
  • 最低動作温度が-10度
コナンティーノ

とにかく本当に400Whも容量があるのか?と思うくらいコンパクトです!

コンパクトなのに400Whの大容量

ペットボトルとの比較でも分かるように本体はすごく小さくて、とても400Whあるようには見えません。

重量は4.1kgで、2リットルのペットボトル2本と考えると重いですが、筐体が小さいせいか、取っ手がしっかりしているからなのか、持ち運びは苦になりません。取っ手が畳めるから収納場所にも困りません。

バッテリー容量400Whは、スマホの充電やUSBから電源を取るLEDランプを使うくらいなら十分な容量なので、いざという時の備えにもなると思います。

コナンティーノ

Jackery400の取り回しの良さが気に入っています

高い安全性

いくら高性能なポータブル電源でも安全に使用できないと意味がありません。Jackery400は安全性の高いリチウムイオン電池を、安全に運用するシステムで守られています。

防災製品等推奨品に登録

Jackery400は一般社団法人防災安全協会から「災害時における必要性、安全性、優れた性能がある」と認められ、防災製品等推奨品に登録されています。

コナンティーノ

高性能であることも重要ですが、安全性が高いことが一番重要です!

最低動作温度が-10度

ポータブル電源によっては最低動作温度が「0度」のものもありますが、冬場のキャンプや車中泊では室温が0度を下回る可能性があります。

ポータブル電源を購入する目的が電気毛布を使うためであった場合、肝心な時に動かせなくなるようでは意味がありません。

Jackery400の最低動作温度は「-10度」です。

-10度より室温が下がらない保証はありませんが、寒い環境下での使用が目的なら、この「10度」の差は大きいと思います。

Jackery400 のスペック

バッテリー容量400Wh / 112200mAh
サイズ230 × 153.2 × 167.3mm
重さ4.1kg
AC出力200W(瞬間最大400W)
USB-A2口(5V × 2.4A)
シガーソケット1口(12V × 10A)
充電サイクル500回以上
動作温度-10度~40度

Jackery 400 の外観

差し込みやスイッチはすべて前面に配置されています。各出力とスイッチがオレンジ色の線で囲われているから直感的に操作できます。

側面は左右とも同じデザインで冷却ファンは右側のみ。ファンの音は小さくて就寝中でも気にならない程度。

取っ手は折りたたみ式で滑り止め付。作りはしっかりしていて持ちやすく、

畳むと上面が平らになって収納するときに便利。

底面には四隅にゴムが取り付けてあるので、斜面に置いても滑りにくくなっています。

重量は4.1kgで割とズッシリ感はありますが、6kgを超すような大型のポータブル電源と比べるとかなり軽く感じます。

付属品

ACアダプター
シガーソケット充電器
保証書
日本語専用のマニュアル
ポーチ

ポーチはケーブルの管理がしやすくて助かります。写真はソーラーパネルと繋ぐケーブルも追加していますが余裕で収納できます。

Jackery 400 の出力と操作方法

Jackery 400 は交流100V、シガーソケット、USB-Aが使えて、出力の最大は全出力の合計で200Wまで。

説明書がいらないくらい簡単な操作方法

操作方法は差し込みの左側のボタンを押すだけ。

使える状態の時は緑色のLEDランプが点灯して、すべての出力は同時に使えます

とにかく簡単で機械が苦手な人でも大丈夫!

ACの電源を入れたままにしておくとインバーターが電気を消費し続けるので、使い終わったら電源を切るようにしましょう。試しに点けっぱなしにしたら、5時間で7%減りました

屋外でも視認性の高い液晶モニター

モニターにはバッテリー残量が%で、入力と出力はワット数が表示されます。

Jackery400 の液晶モニターのいいところ

パーセント表示で残量管理がしやすい

Jackery400 の残量は低価格帯の製品によくある5段階表示の大雑把なものではなく「%」で表示されます。%表示が完璧とは思いませんが、残量管理が圧倒的にしやすいです。

太陽光の下でも見やすい

液晶のデジタル時計のように太陽光の下でも見やすく、DISPLAYボタンを押すと15秒ほどバックライトが点灯するので暗いところでも見やすいです。

使用中は常に点灯

使用中は常に液晶画面が点灯して、いちいちDISPLAYボタンを押さなくてもバッテリーの状態が確認できます。

コナンティーノ

見た目は地味ですが、Jackery400のモニターは最高です!

AC (交流) 出力

AC出力の仕様

  • 電圧:100V
  • 出力周波数: 60Hz (固定)
  • 出力 (定格):200W(瞬間最大400W)
  • 差込:1つ
  • 波形:正弦波
  • 変換ロス:15%

ACの電圧は100V

日本のACの100Vは世界的に見ると珍しく、殆どの国では110V~240Vになっています。そのため100Vで使うことを想定した電化製品を高い電圧で使用すると、故障の原因になるだけでなく危険が伴う恐れがあります。

Jackery400の電圧は「101.9V」なので、日本仕様のポータブル電源であることが分かります。

今まで「110V」のポータブル電源を使って問題が起こったことは一度もありませんが、それでも家庭のコンセントと同じ電圧ということで安心感があります。

正弦波とは?

ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波の2種類があります。

正弦波

正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているため、高品質な電力が供給できます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます

修正正弦波

それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません。

Jackery400 は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます

変換ロスについて

ポータブル電源に内蔵されている電池は直流で、電力も直流で保存されています。そこに交流電流を必要とする電化製品を使用する場合、直流で保存された電力を交流に変換する必要があります。

その時に発生するロスのことを「変換ロス」といいます。

Jackery400 の変換ロスは 15%なので、使える電力量は全容量の「85%」です。

計算すると 400Wh × 0.85 = 340Wh となります。

コナンティーノ

ポータブル電源を選ぶ際はバッテリー容量ではなく、実際に使える容量を目安にすることをオススメします

Jackery400を使って電化製品を動かしてみた

実際に Jackery 400 を使って電化製品をどれくらい動かせるのか検証してみました。

容量25Lの車載用冷蔵庫

車載用 冷蔵庫をシガーソケットに接続して動かしました。

車載用冷蔵庫のスペック
  • DC対応電圧:12V/24V
  • AC対応電圧:100-240V、50/60Hz
  • 定格消費電力:35W
  • 冷蔵庫内サイズ:幅350mm x 奥行246mm x 高さ273mm

室温24度、出力設定「MAX」温度設定は一番低い「-22度」で6時間動かしました。

経過時間消費電力庫内温度バッテリー残量
062W22度100%
30分48W-7度94%
1時間43W-13度89%
1時間30分42W-16度83%
2時間39W-19度79%
3時間38W-20度70%
4時間38W-20度60%
5時間39W-19度51%
6時間40W-19度41%

常温で保管していた500mlのペットボトルを左右と真ん中に3本立てて入れたところ、6時間後には壁際の2本がかなり凍って、真ん中はシャーベット状になっていました。

普通に冷蔵するならもっと出力を下げられるので、使用可能時間は長くなると思います。

ちなみに、この冷蔵庫は500mlのペットボトルはもちろん、1Lの牛乳パックやコーヒーのペットボトルも立てて冷やせます!

消費電力75Wの電気毛布

電気毛布のスペック
  • サイズ:188 ×130cm
  • 消費電力:75W
  • 消費電力量:弱=約13Wh、中=約30Wh、強=約57Wh
  • 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度

消費電力75Wの電気毛布を、出力「中」で6時間動かしました。

経過時間室温バッテリー残量
05.2度100%
1時間6.3度85%
2時間6.5度74%
3時間6.2度64%
4時間5.8度53%
5時間4.9度41%
6時間4.4度30%

真冬の車中泊やキャンプでは、もっと気温が下がると思うので、75Wの電気毛布を「中」で使うとすれば、一晩がやっとかもしれません。

消費電力10WのLEDスタンド

LEDスタンドのスペック
  • 出力:12V/1A
  • 消費電力:約10W

LEDスタンドを光量別に消費電力を計りました。

光量消費電力
9W
11W
15W

「弱」で6時間点灯させた時の消費量は、バッテリー容量の14%分でした。

「弱」でも8畳の室内を充分照らすくらいの明るさはあります。計算値ではありますが、仮に1日12時間使ったとしても、3日と半日分の明かりを確保することができると思います

ACモーターで動く扇風機

扇風機のスペック
  • 電源:100V 50/60Hz共用
  • 消費電力:30W
  • 羽サイズ:30cm

ACモーターで動く一般的な扇風機を動かしました。Jackery400のACは正弦波なので、モーターからの異音もなく普通に動きます。

出力消費電力
微風19~22W
29W
32W
44W

「微風」で6時間動かした時のバッテリー消費量は26%で、全容量を使うと23時間使える計算です。

USBから電源を取る卓上扇風機

卓上扇風機のスペック
  • 出力:5V/1A
  • 消費電力 (最大):4W

USB卓上扇風機を動かしました。DCモーターを使った小型扇風機なので、消費電力はかなり低いです。

風量消費電力
1.2W
2.1W
4.1W

「弱」で24時間動かした時のバッテリー消費量は9%でした。

「弱」でも風量はそこそこあるので、枕元に置いておけば寝苦しい夜でも十分暑さをしのげると思います

PLAYSTATION4 + 24インチLEDモニター + スピーカー

PS4と周辺機器の消費電力
  • PS4:最大250W
  • 24インチLEDモニター:最大30W
  • スピーカー:1.2W

しばらくゲームをした時の最大値は約180W。

最大消費電力を全部足すと281.2Wなので許容範囲を超えていますが、電源は落ちませんでした。ずっと180Wで動いたとしても、満充電から1時間45分くらいは動かせる計算です。

dynabook 15インチノートPC

ノートパソコンのスペック
  • CPU:Core i3 2.13GHz
  • 消費電力 (最大):約21W (65W)

一般的なノートパソコンをいろいろな状況で使ってみました。

用途消費電力
WEB観覧27~43W
Youtube視聴33~38W
Youtube (フルスクリーン)35~41W
DVD再生30~34W
コナンティーノ

光学ドライブを動かすDVDの再生が、思ったより消費が少なくて驚きました

Jackery公式調べによる各デバイスへの充電回数

  • スマートフォン (18W max):22回
  • タブレット (12W max):11回
  • ノートパソコン (30W):約5回
  • 32インチ液晶テレビ (60W):約6時間
  • AC5Wライト (5W):約35時間
  • ドローン (60W):約7回

DC (直流) 出力

DC出力の仕様

  • 電圧:12V
  • 電流:10A
  • 最大出力:120W
  • 差込口:1個

シガーソケットの電圧をチェック

一般的にポータブル電源の直流はバッテリー残量が減るにつれて電圧が下がりますが、Jackery400はどう変化するのか調べました。

バッテリー残量電圧
100%13.32V
80%13.32V
60%13.32V
40%13.31V
20%13.31V

Jackery 400はバッテリー残量が減っても電圧が下がりません。残量が20%になっても13.3Vをキープしていました!

車載用炊飯器でご飯を炊いてみた

バッテリー残量が減っても電圧が下がらないので、2合の米をバッテリー残量が50%の状態から炊くというポータブル電源にとって厳しい条件で検証してみました

結果は炊飯が完了するまで58分かかりました。バッテリーの消費は容量の23%分だったので、計算上は満タンで2合を4回炊けます

炊きあがりは、お焦げのない美味しいご飯でした。

当然ながら、電圧は13.3Vをキープ!

DCの電圧が下がるポータブル電源でご飯を炊くと、残量は十分あってもうまく炊けなくなるのですが、Jackery400は走行中の車と同じ13Vを常に超えるため、12Vの電化製品の性能をずっとフルに引き出せます!

コナンティーノ

締め切った空間で調理することを想定される車中泊で、Jackery 400は重宝すると思います

USB出力

USB出力の仕様

  • 電圧:5V
  • 電流:2.4A
  • 最大出力:12W
  • 差込:2個

USBはTYPE-Aしか無く、最大出力も12Wなので少々物足りなさを感じます。

急速充電は「Apple2.4A」のみ対応していて、下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度から充電した時の出力値です。

nova5TRedmi Note 9SiPhone X
10.3W7.3W6.1W
コナンティーノ

最近のスマホは18Wで充電できるものもあるので、もう少しパワーがほしいです

ちなみにニンテンドースイッチの充電は可能で「7.4W」で給電していました。

ゲームにもよるとは思いますが「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」と「テトリス99のオンライン対戦」はゲーム中でもバッテリー残量は増えていました(省電力になった2019モデル)

USB出力の弱点はカーチャージャーで解消

Jackery400はUSBの出力にTYPE-Cが無いところが不満点であり弱点でもあると思っているのですが、カーチャージャーを使うことで克服できます。

今回はUSB-Cが最大30W、USB-Aが最大18Wのカーチャージャーを使用しました。普段あまり使い道がないシガーソケットを有効活用しつつ、一気にUSB出力の性能をアップできます。

USB-Cポートを使って給電

ニンテンドースイッチを「12.5W」で給電していました。本体のUSB-Aポートと比べるとかなり高速です。

Mac Book Airには「28.7W」で給電していて、付属の充電器と同等の出力です。

利用可能PD出力

5.00V × 3.00A = 15W
9.00V × 3.00A = 27W
15.00V × 2.00A = 30W
20.00V × 1.50A = 30W

USB-Aポートを使って給電

アンドロイドスマホの「Redmi Note 9S」を「16.1W」で給電していました。QC3.0が使えます。

USB-Cポートを使ったPD充電が普及してきたとはいえ、まだまだ対応していない機器もあるのでUSB-Aの急速充電もあると便利です。

USB-A急速充電対応規格

Apple2.4A
DCP-1.5A
Samsung-5V-2A
QC3.0:3.6V-12.0V
QC2.0:9V 12V
HuaweiFCP:9V 12V

下の表は手持ちのスマホをバッテリー残量40%程度から充電した時の出力値です。

端末USB-AUSB-C
nova5T12.5W12.6W
Redmi Note 9S15.6W16.1W
iPhone X6.1W5.8W
コナンティーノ

手軽にUSBポートを強化できるので、ポーチの中に1つ入れておくと、かなり重宝すると思います

Jackery 400 の充電性能

Jackery 400は、AC、DC、ソーラーパネルからの充電に対応しています。

充電する時はDCの入力ポートに充電器のプラグを挿すだけ。充電中は青色のLEDが点灯します。

バッテリーの仕様

  • バッテリータイプ:リチウムイオン
  • 容量:409.5Wh (110,000mAh)
  • 充電回数:500回以上
  • 動作温度:-10℃~40℃
  • 充電温度 : 0℃~40℃

充電サイクルとは?

よく勘違いしがちなのが充電した回数で、これは間違い。

「充電サイクル」はバッテリー容量を100%消費した時点で1回とカウントされます。

例えばバッテリー容量が100%の状態から50%を消費した後、100%まで充電したとします。この時点では1回とはみなされず、そこから更に50%消費した時点で1回とカウントされます。

コナンティーノ

Jackery400を1週間に1サイクルのペースで使用した場合、9年半以上も使える計算です。

バッテリーを長持ちさせる秘訣

リチウムイオン電池を満充電の状態で保管すると劣化が進むので、長期で保存する時は充電量を60~80%にして、3ヶ月に一度充電して管理するとバッテリーに負担がかからないようです。

パススルー充電について

Jackery400は充電しながら給電できるパススルー充電に対応していますが、マニュアルには「電池の寿命を長持ちさせたい場合はなるべくパススルー充電はお控えください」と書いてあります。

パススルー充電はできるというだけで、使うのは緊急時のみにした方がよさそうです。

ACアダプターからの充電

アダプターの仕様

  • 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、2.5A
  • 出力:DC20V、3.5A

充電時間は、バッテリー残量20%から6時間6分で満充電になりました(MAX64W)

アダプターのラベルには、PSEマークと検査機関のJETのロゴが記載されています。

充電中のアダプターは高温注意

室温28.2度の中で、充電中のアダプターは一番熱いところで62.1度になっていました。

商品説明には最高で約65℃まで温度が上昇すると書いてありましたが、もっと暑くなる時期には卓上扇風機などで冷やしながら充電した方がいいかもしれません。

ソーラーパネルからの充電

大容量のポータブル電源でも使い続けるとバッテリーは空になってしまいますが、ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電が長引くような時に役立ちます。

100W据え置き型パネルからの充電

純正品のソーラーパネルが高いので、ECO-WORTHY社製の100Wのソーラーパネル(据え置きタイプ)を使用しました。

チャージコントローラーとパネルの仕様
  • 制御方式:PWM方式
  • 入力:12~30V / 最大70W
  • 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A

Jackery400にはソーラーパネルに繋ぐケーブルが付属していないので別途購入しましたが、商品によって電極が逆になっている物があります。間違った物を買ってしまわないためにも、同梱にするかオプションにしてでも発売してほしいです。

このパネルは折りたたみ式と比べると重くて持ち運びには不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安さが魅力です。

折りたたみ式パネルは 100W出力で安くても2万円近くしますが、ECO-WORTHYは 10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!

重量は9kgあるので分厚くてかさばりますが、もともと災害時の備えとして購入しているので持ち運ぶことを重要視していないし、ガレージから外に出すくらいは苦になりません。

逆にその重さが、少々の風でもびくともしないというメリットになります。

※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。

Jackery 400 の発電性能

検証は 6月9日の14時、天気は快晴の下で行ったところ、発電量は60Wでした。入力の最大値が70Wなので、100Wのパネルで充電するのが丁度いいと思います。

チャージコントローラーについて

ソーラーパネルで作られた電気をバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、最大効率で充電できるMPPT方式と、一定効率でしか充電できないPWM方式があります。発売当初のJackery400はPWM方式を採用していましたが、現行品はMPPT方式を採用しています

Jackery SolarSaga100からの充電(100W)

Jackery純正の「Solarsaga100」をお借りする機会があっでたので、Jackery400で使ってみました。

パネルの仕様
  • 最大出力:100W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.55A
  • 収納サイズ:61 × 53.5 × 3.5cm

このパネルは折りたたみ式のソーラーパネルでありながら、防水性能がパネル部分でIP65規格相当あります。ケーブルの長さは3メートルあるため、ポータブル電源を雨のかからない屋内に置いて充電できます。

検証は2月初旬の14:30、天気は快晴の日に行いました。

SolarSaga100の発電効率は23%と高く、検証した時期が違うので公平な判断はできませんが、据え置き型のパネルより4W多く発電していました

ソーラーパネルからの充電(80W)

Techoss 折りたたみ式ソーラーパネル 80W を使って充電しました。

パネルの仕様
  • 最大出力:80W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:4.44A

このパネルは発電効率がよくて100Wのパネルに匹敵するような性能があります。ソーラーパネルから直接スマホやパソコンも充電でき、畳むとかなりコンパクトになるので持ち運びにも優れています。

写真は11月下旬の12時台に撮ったものなので同じ条件ではありませんが、100Wのパネルと遜色ない発電量です。

ソーラーパネルからの充電(50W)

フレキシブルタイプ(パネルをある程度湾曲させて使えるため薄い)で50Wのソーラーパネルを使って充電しました。

パネルの仕様
  • 最大出力:50W
  • 定格電圧:17V
  • 定格電流:2.94A

このパネルは、かなり軽くて1.2Kgしかありません。大きさも 69cm x 52cm と それほど大きくないので、持ち運びに適したソーラーパネルです。ただし、ちょっと風がきついと動いてしまうので、使う時はペグを打つか どこかに固定したほうがいいと思います。

発電量は31Wで、100Wパネルの約半分でした。(9/8 晴天の14:30頃)

Jackery400の性能からすると まだまだ余裕はありますが、発電量の少ないパネルからでも十分 充電できることが確認できました。

シガーソケットからの充電

付属のケーブルを繋いだところ、40~41Wで充電されていました。シガーソケットからこれだけ充電できるのは有り難い!移動時間も無駄にしません!!

説明書には10時間で満充電できると書いてありました。

【まとめ】容量と出力のバランスが良く気軽に持ち出せる

実際に使ってみてどうだったのか、よかったところと気になったところにまとめました。

よかったところ
  • DCの電圧が下がらない
  • 正弦波なので精密機器が問題なく使える
  • 想像以上にコンパクト
  • 高い安全性能
  • 液晶画面が見やすい
  • 取っ手が折りたためる
気になったところ
  • USBの出力がQCやPDに非対応
  • ソーラー発電用のケーブルが同梱されていない

Jackery400はとにかくコンパクト!

とても400Whの容量があるとは思えない大きさで、本棚にでもしまっておけます。持ち運びが苦にならないから、災害時に避難所に行くようなことがあっても十分持ち出せると思います。

性能面は突出したものはありませんが、ドライヤーやIHコンロのような電化製品を使わないのであれば、容量も出力も必要十分。電気毛布を一晩使ったり、バーベキューのときにポータブル冷蔵庫で食材を冷やしておくなんて使い方もできます。

私は家の中でもコンセントから離れた場所でパソコンを使ったり、扇風機を動かしたり、普段使いのポータブル電源としても活用しています。

「オススメのポータブル電源は何?」と聞かれたら、自信を持ってJackery400をオススメします。

Jackery ポータブル電源 240

今回紹介した400の姉妹商品です。違いはバッテリーの容量とDCの入力値で、本体の大きさは同じです。電気毛布を使わないのであればこちらで充分だと思います。価格改定により25,800円 → 19,800円になりました

Jackery 社製ソーラーパネル

高変換効率のソーラーパネルを採用しており、折りたたみ式でありながら23%の高い発電効率を実現。金額は高くなりますが安心の純正品はこちら。

Jackery その他アクセサリー

耐衝撃性の強い素材が衝撃や擦り傷から本体を守り、防塵・防水で外部からの汚れや水分の侵入を防いでくれる収納バッグです。

Jackeryのポータブル電源から車のバッテリへ充電する時に使うケーブルです。(ジャンプスターターとしての機能はありません)

ソーラーパネル用延長ケーブル

SmartTap社製ですが、Jackeryでも問題なく使えるMC4コネクタ付ソーラーパネル用の延長ケーブルです。長さは10メートルあるので、まず困ることはないでしょう。

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