ポータブル電源では珍しく、カラー展開をしているSmartTap(スマートタップ)から新製品の「PowerArQ3」が発売されました。特徴はなんと言っても内蔵バッテリーが交換できることです。
おかげでバッテリーの容量や劣化を気にせずに使えるようになりました。
この記事では PowerArQ3がどんな製品で、どんな電化製品をどれくらい動かせるのかを紹介していますので、何かの参考にしてもらえたら幸いです。
SmartTap PowerArQ3 の特徴
- バッテリー交換システム
- 停電時に役立つLEDライト
- 冷却ファン付きACアダプター
- 4色のカラー展開
- 安心のサーポート体制
バッテリー交換システムは最高です!
バッテリー交換システム
PowerArQ3の最大の特徴で購入の決め手になったのが「バッテリー交換システム」です。
このバッテリー交換システムは、内蔵バッテリーを工具を使わずに簡単に交換できる機能で、大きく2つのメリットがあります。
- 追加でバッテリー容量を増やせる
- バッテリーが劣化しても自分で交換できる
ポータブル電源はバッテリー残量が無くなると使えなくなりますが、PowerArQ3は予備バッテリーを用意した分だけ使えます。かかる費用は追加でポータブル電源を用意するのに比べて、ずっと安く場所もとりません。
また、リチウムイオン電池は、充放電を繰り返すと性能が低下していきますが、PowerArQ3は新しいバッテリーに交換するだけで新品の性能が蘇ります。
バッテリー単体で充電可能
バッテリーは本体にセットしなくても充電できます。
シガーソケットやソーラーパネルからの充電には対応していませんが、バッテリー単体で充電できるのはすごく便利です。
バッテリーの残量が一目で分かる
さらに、バッテリーはインジケーター付で、スイッチを押すと残量が確認できます。使用前と使用後のバッテリーが混在しても、残量があるバッテリーを探すのが簡単です。
別々に運ぶとけっこう軽い!
PowerArQ3の重量は「7.9Kg」ですが、バッテリーを取り外すと それぞれの重さが「約4kg」になるので、別々に持ち運ぶとかなり軽くなります。
力の弱い女性やお年寄りや子供にとって、持ち運びが楽なことは大きなメリットになると思います
停電時に役立つLEDライト
背面のLEDライトは発光面が広いので懐中電灯のようなスポット的な明るさではなく、広い範囲を照らしてくれます。ライトは3段階に切り替え可能で、一番強くするとかなり明るくなります。
ライトは明るさだけでなく、色味も暖色から寒色へ3段階に変更できます。
広がりのある光なので普通に使っても十分明るいですが、天井へ向けて照らすと反射して部屋全体が明るくなります。けっこう広い部屋でも光量「中」で照らすと、上の写真くらいの明るさになります。(天井の壁紙が白色の場合)
普段の照明と比べるとかなり暗いですが、ライトが当たっている天井の真下ではこれくらいの明るさになるので、食事するくらいは十分可能です。「強」にすればもっと明るくなります。
LEDライトの光量を「強」にしても消費電力は「6W」なので、停電が数日続いても明かりの確保はできると思います。また、LEDライトは長時間点灯させても熱くなりませんでした。
冷却ファン付きACアダプター
多くのポータブル電源のACアダプターは充電中に高温になり、一番熱いところで70度近くまで上昇する製品があります。実際に70度近くになると、ずっと触っていられないくらい熱くなるので、充電中は目の届く範囲に居ないと心配になります。
室温25.8度では、一番熱いところでも「36.1度」までしか上昇しませんでした。
ファンは小型ですが けっこう大きな音がするので、アダプターの近くで音量を測定したところ「61.7デシベル」でした。
「60デシベル」は、走行中の自動車内や人が普通に会話するときと同じくらいの音量なので、静かな場所で充電したときは うるさく感じるかもしれません。
個人的にはアダプターが熱くなる心配をしなくて済むなら、ファンの音くらい余裕で我慢できます!
4色のカラー展開
ポータブル電源といえば黒色か銀色のイメージがありますが、PowerArQ3はアウトドアで映えるミリタリーカラーや、個性的な赤色の4色から選べます。
性能や機能性重視になりがちなポータブル電源ですが、PowerArQはライフスタイルや個性に合わせて選べます。人と同じはイヤという人にもオススメ!
安心のサーポート体制
- 30日間返品・交換保証
- 2年間のメーカー製品保証
- 無期限のカスタマーサポート
製品を購入して実際に使ってみたけど思っていたのとは違うと感じた場合でも、購入後30日以内なら無条件で交換または返金してえもらえるので、お試し感覚で使えます。
メーカー保証は2年間の長期保証で、通常使用による故障は無償で修理または交換。保証期間を過ぎた製品でも、有償にはなるものの修理対応してもらえるので安心です。
分からないことは、電話、メール、チャットで日本人スタッフによるサポートが保証期限に関係なく受けられます。
ポータブル電源は高価な買い物なので、手厚いサポートは頼もしい限りです!
SmartTap PowerArQ3 のスペック
下の表は「PowerArQ3」と前モデルの「PowerArQ2」を比較したものです。
PowerArQ 3 | PowerArQ 2 | |
---|---|---|
バッテリー容量 | 555Wh | 500Wh |
AC出力 | 500W | 300W |
USB-A | 4口 | 4口 |
USB-C | PD60W × 1口 | PD45W × 1口 |
無線充電 | 最大15W | 最大10W |
シガーソケット | 12V / 10A | 12V / 10A |
充電時間 | ~4時間 | ~7時間 |
充電サイクル | 500回 (+85%) | 300~500回 |
LEDライト | 710ルーメン | 520ルーメン |
動作温度 | -10~45度 | -10~45度 |
PowerArQ3になり、全体的に性能の向上を果たしました。個人的に嬉しいのはACの出力が「500W」にアップしたことで、お気に入りの湯沸かしポットが使えるようになりました。
SmartTap PowerArQ3 の外観
本体正面にすべての出力が配置されています。差込口にはカバー付いていますが、USB-Cのカバーはしっかり閉まらいので、防塵防水性能は過信しない方がよさそうです。ACのカバーは取り外し式です。
左側面には通気口と内蔵バッテリーの取り出し口があります。反対側は通気口のみ。
ファンが一番 勢いよく回っている時の音量は「59.5デシベル」で、人間が普通に会話するくらいの音量です。
背面のライトは明るさと色味が3段階に調整可能。最大出力にするとかなり明るくなりますが、消費電力は6Wしかありません。
上面は平らで収納時に物が乗せられるだけでなく、中央には無線充電器が内蔵されています。
取っ手は折りたたみ式で左右から持ち上げるタイプ。持ち手は細身で頼りない感じがしますが、実際持ってみるとしっかりしています。
底面の四隅には しっかりしたゴム足が取り付けてあります。
- ACアダプター
- シガーソケット用充電ケーブル
- ソーラー充電用ケーブル
- ACプラグ用カバー
- 日本語専用マニュアル
ジャクリ製品のようにポーチは付属しないので、私は100均で買ってきてケーブル類を入れて保管しています。紛失防止にもなるのでオススメです。
PowerArQ3 の操作方法
PowerArQ3は交流100V、シガーソケット、USB-A、USB-C(PD60W)、ワイヤレス充電が使えます。使える状態の時はLEDランプが点灯して、すべての出力は同時に使えます。
まずは主電源を入れてから
PowerArQ3は本体の電源を入れてからでないと各出力の電源を入れられないので、ひと手間多くなります。
私は車に積む時に知らないうちに電源を入れてしまって、バッテリーを消費させた経験があります。PowerArQ3ならこのようなミスを未然に防げる可能性が高いので、個人的には気に入っています。
ディスプレイは残念仕様
モニターにはバッテリー残量が表示されますが、%で表示されるのではなく低価格帯のポータブル電源によくある5段階表示の大雑把なものです。
%表示が完璧に正確とは思いませんが、あとどれくらい使えるか予測しやすいので、せめて10%刻みにしてほしかったです。
%表示に慣れてしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまいます…
周波数の切替手順
PowerArQ3 のAC出力は周波数を「50Hz」と「60Hz」に切り替えができます。
変更手順は以下の通りです。
- 電源を「ON」にする
- 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
- ディスプレイに現在の周波数が表示される
- 「AC出力」を2秒間長押しして周波数を変更
- 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
- 電源を「OFF」にして再度電源を「ON」にして設定完了
最近の電化製品なら気にしなくても大丈夫だとは思いますが、中には周波数に依存する製品もあるので、切り替え機能があると安心です。
ECOモードへの切り替え
ECOモード(省エネモード)とは、一定時間経過すると電源が「OFF」になるモードで、AC出力が30W以下で4時間経過した場合とDC出力が5W以下で4時間経過した場合に実行されます。
変更手順は以下の通りです。
- 電源を「ON」にする
- 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
- 「DC出力」を2秒間長押しすると「ECO」と表示される
- 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
- 電源を「OFF」にして再度電源を「ON」にして設定完了
AC(交流)出力
AC出力の仕様
- 電圧:100V
- 出力周波数:50Hz / 60Hz
- 出力 (定格):500W
- 出力 (瞬間最大):1000W
- 差込口:2口
- 波形:正弦波
AC出力はこの価格帯のポータブル電源ではもはや当たり前の正弦波です。
正弦波とは?
ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波の2種類があります。
- 正弦波
-
正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているため、高品質な電力が供給できます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます
- 修正正弦波
-
それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません。
PowerArQ3 は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます。
ACの電圧は100V
ACの電圧が100Vの日本は世界的に見ると珍しく、殆どの国では110V~240Vになっています。そのため100Vで使うことを想定した電化製品を高い電圧で使用すると、故障の原因になるだけでなく危険が伴う恐れがあります。
湯沸かしポットを使って比較
100Vで動かすことを前提に作られた、消費電力430Wの湯沸かしポットを使ってどれくらい差が出るのか比べました。
まずはACの電圧が「109.5V」のポータブル電源で動かしたところ、430Wをはるかにオーバーした「506W」で動いていました。
次にPowerArQ3、こちらは「424W」となって、ほぼメーカーが想定した消費電力です。
今まで110Vのポータブル電源を使ってトラブルが起きたことはありませんが、それでも安心して使えるのはPowerArQ3です。SmartTapの製品は日本の電圧に合わせた、完全日本仕様のポータブル電源です。
PowerArQ3 を使って電化製品を動かしてみた
PowerArQ3 を使って電化製品をどれくらい動かせるのか検証してみました。
消費電力430Wの湯沸かしポット
出力が500Wクラスのポータブル電源で使うには最適な湯沸かしポットです。検証は室温10.8度、水温12.6度で開始しました。
1リットルの水を「98.6度」まで沸かすのに、15分40秒かかりました。かなり熱い温度まで沸かせるので、カップラーメンも余裕で作れます。
- 本体サイズ:幅15 × 奥行き21 × 高さ23.5cm
- 重量:1.2kg
- 容量:1L
- 消費電力:湯沸し時/430W 保温時/17W
消費電力75Wの電気毛布
- サイズ:188 ×130cm
- 消費電力:75W
- 消費電力量:弱=約13Wh、中=約30Wh、強=約57Wh
- 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度
経過時間 | 室温 | バッテリー残量 |
---|---|---|
0 | 7.9度 | 5メモリ |
1時間 | 6.8度 | 5メモリ |
2時間 | 6.0度 | 5メモリ |
3時間 | 5.5度 | 4メモリ |
4時間 | 5.2度 | 4メモリ |
5時間 | 5.5度 | 4メモリ |
6時間 | 5.9度 | 3メモリ |
気温が5度程度なら一晩は余裕で過ごせそうです。
石油ファンヒーター
室温9.5度、設定温度18度でファンヒーターを動かしました。
- 最大消費電力:390W(点火初期に短時間発生)
- 定格消費電力:129W(大火力時)
- 定格消費電力:62W(小火力時)
運転開始時の消費電力は最大400Wくらいで、燃焼が落ち着いてくると150~160W前後で落ち着いていました。6時間経過した時点でバッテリー残量のメモリがゼロになりました。
ACモーターで動く一般的な扇風機
- 電源:100V 50/60Hz共用
- 消費電力:30W
- 羽サイズ:30cm
ACモーターで動く一般的な扇風機を動かしました。PowerArQ3は正弦波なので、モーターからの異音もなく動きました。
出力 | 消費電力 |
---|---|
微風 | 25W |
弱 | 27W |
中 | 28W |
強 | 37W |
「微風」で6時間動かした時のバッテリー残量は4メモリでした。
各種電化製品の稼働時間と充電回数の目安
※ 使用時間および充電回数はメーカ公表値
USB出力
USBはPD充電対応のUSB-Cポートが1口、急速充電のQC3.0が2口、5V × 2.4Aが2口となっています。
USB-CはPPSに対応
PPSを利用するにはデバイス側でも対応が必要ですが、電力ロスを少なくするPPSはポータブル電源には最適な給電方式です。
- 5.00V × 3.00A = 15W
- 9.00V × 3.00A = 27W
- 12.00V × 3.00A = 36W
- 15.00V × 3.00A = 45W
- 20.00V × 3.00A = 60W
- PPS 3.3-16.0V × 3.00A
USB PDは60Wまで対応しているので、ほとんどのノートパソコンやスマホを充電できると思います。
写真はPD60Wに対応したデバイスを充電している時のもので、約57.5Wで給電していました。
USB-AはQC3.0に対応
USB-Aポートは4口あって2口は「5V / 2.4A」もう2口は「QC3.0」に対応しています。
- Apple2.4A
- USB-DCP-1.5A
- QC3:4.4V-12.2V
- QC2:9V、12V
- Samsung-AFC:9V
- Huawei-FCP:9V
上の写真はQC3.0に対応したスマホを充電しているときのもので、「約13.2W」で給電していました。
ワイヤレス出力
PowerArQ3 は無線充電にも対応しています。最大出力は15Wなので有線と比べても遜色ない速度で充電できると思います。
- 5W
- 7.5W
- 10W
- 15W
ただし、無線充電はエネルギーロスが大きく有線充電と比べて「約1.5倍」の電力を消費すると言われています。バッテリーを少しでも節約したい状況の時は、有線で充電したほうが良さそうです。
シガーソケット出力
DC出力の仕様
- 電圧 / 電流:12V / 10A
- 最大出力:120W
- 差込口:シガーソケット1口
バッテリー残量が少なくなっても電圧が下がらない
低価格帯のポータブル電源のシガーソケット出力は、バッテリー残量が減ると電圧も下がるものが多いですが、PowerArQ3 は残量が少なくなっても電圧が下がりません。
バッテリー残量 | 電圧 |
---|---|
100% | 13.34V |
20% | 13.34V |
車載用炊飯器でご飯を炊いてみた
バッテリー残量が減っても電圧が下がらないので、1合の米を残量が少ない状態から車載用炊飯器で炊いてみました。
電圧が下がるポータブル電源で炊くと、時間がかかるだけでなく糊みたいになってしまいますが、PowerArQ3 は粒状感がしっかり残ったご飯が炊けました。
バッテリー残量が一目盛りになってもDCの電圧は13Vをキープしていました。
味は家で炊いたご飯には及びませんが、火を使わないので安全にご飯が炊けます。
シガーソケット出力の有効活用
ACやUSBと比べると出番の少ないシガーソケットですが、カーチャージャーを使うとUSBポートが増やせて便利です。PowerArQ3には USB-Cポートが一口しかないので使い勝手が向上します。
今回はUSB-Cが最大30W、USB-Aが最大18Wのカーチャージャーを使用しました。
- 5.00V × 3.00A = 15W
- 9.00V × 3.00A = 27W
- 15.00V × 2.00A = 30W
- 20.00V × 1.50A = 30W
Mac Book Airには付属の充電器と遜色ない「28.4W」で給電していました。
PowerArQ3 の充電性能
PowerArQ3 はACアダプター、USB充電器、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応しています。
バッテリーの仕様
- バッテリータイプ:リチウムイオン
- 容量:555Wh (150,000mAh)
- 充電サイクル:500回 (バッテリー残量が85%になるまで)
充電サイクルとは?
よく勘違いしがちなのが充電した回数で、これは間違い。
「充電サイクル」はバッテリー容量を100%消費した時点で1回とカウントされます。
例えばバッテリー容量が100%の状態から50%を消費した後、100%まで充電したとします。この時点では1回とはみなされず、そこから更に50%消費した時点で1回とカウントされます。
PowerArQ3を1週間に1サイクルのペースで使用した場合、9年半以上も使える計算です。
ポータブル電源の長期保管方法
リチウムイオン電池を満充電で長期保管するとバッテリーが劣化するため、容量は80%程度の状態にして直射日光の当たらない-10度~45度の乾燥した場所への保管が推奨されています。
パススルー充電について
PowerArQ3は充電しながら給電できるパススルー充電に対応していますが、マニュアルには「バッテリーの劣化を防ぐため、パススルー充電は緊急時のみの使用方法としてください」と書いてあります。
パススルー充電はできるというだけで、普段は使わない方がよさそうです。
ACからの充電
ACアダプターの仕様
- 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、最大2.5A
- 出力:DC25.2V、8A
- 充電時間:0%から100%まで約3時間10分 (MAX200W)
PowerArQ3 のACアダプターは出力が高く、550Whのバッテリーを残量0%の状態から「3時間10分」で満充電にできました。
充電中はACアダプターのファンが回るため、静かな場所や就寝時には気になるかもしれませんが、アダプターが高温にならないのは安心です。
ACアダプターとUSB-PDの同時使用で充電時間短縮
PowerArQ3はUSB充電にも対応していて、最大60Wで充電できます。充電時間はACアダプターより長くなりますが、普段パソコンや携帯に使っている充電器が使えるのは便利です。
ソーラーパネルからの充電
ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電が長引くような時に役立ちます。
100W据え置き型パネルからの充電
出力100Wの据え置き型ソーラーパネルを使用しました。
- 制御方式:MPPT方式
- 入力:10~25V / 12A / 最大200W
- 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A
このパネルはフレキシブルタイプや折りたたみ式と比べると重くて持ち運びは不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安さが魅力です。
折りたたみ式パネルは 100W出力で安くても2万円近くしますが、ECO-WORTHYは 10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!
私は災害時に停電した時のためにパネルを購入したので、持ち運ぶことは重要視していませんし、9kgなのでガレージから外に出すくらいは苦にならない重さです。また、少々の風で動かないのはメリットでもあります。
※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。
PowerArQ3の発電性能
検証は10月中旬の14時頃、天気は快晴で発電量は「74W」でした。
PowerArQ3の入力はまだ余裕があるので、出力200Wくらいのソーラーパネルを使った方がよさそうです。ただし、ソーラーパネル2枚を並列で繋いでの充電はできません。
チャージコントローラーについて
ソーラーパネルで作られた電気をバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、最大効率で充電できるMPPT方式と、一定効率でしか充電できないPWM方式があります。PowerArQ3は発電効率の高いMPPT方式を採用しています。
80W折りたたみ式パネルからの充電
次に80Wの折りたたみ式のパネルを使いました。
- 最大出力:80W
- 定格電圧:18V
- 定格電流:4.44A
このパネルはUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。パネルは四つ折りで、折り畳んだ時の大きさがかなり小さくなるので持ち運びに便利です。
発電量は62Wで、100Wの固定式の「0.8倍」よりも多く発電していました。
シガーソケットからの充電
シガーソケットからの充電は「96W」でした。ACアダプターの約半分ですが、シガーソケットからこれだけ充電できたら満足です。移動時間も有効活用できます!
マニュアルには7時間で満充電にできると書いてありました。
【まとめ】バッテリー交換システムが画期的すぎる
PowerArQ3 はリチウムイオン電池を使っているので、充放電を繰り返すとバッテリーが劣化します。当然使える時間は短くなりますが、そんな問題も「バッテリー交換システム」で解決できます。
いちいち専用のケーブルで増設バッテリーと繋ぐ必要はなく、ただバッテリーを差し替えるだけ!めちゃくちゃ簡単で画期的なシステムです。
バッテリーを「29,800円」で いつでも自分自身の手で新品状態にできるPowerArQ3 は、長く使えるコスパ最強のポータブル電源です。
PowerArQ3 専用交換バッテリー
バッテリーが劣化しても、差し替えるだけで新品の性能が蘇ります。
SmarTtap 社製のソーラーパネル
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ソーラーパネル用延長ケーブル
SmartTap社純正の延長ケーブルです。長さは10メートルあるので、まず困ることはないでしょう。