ポータブル電源

【SmartTap powerArQ3 レビュー】内蔵バッテリーが交換できる画期的なポータブル電源

2021年12月2日

ポータブル電源では珍しく、カラー展開をしているSmartTap(スマートタップ)から新製品の「PowerArQ3」が発売されました。特徴はなんと言っても内蔵バッテリーが交換できることで、そのおかげでバッテリーの容量や劣化を気にせずに使えるようになりました。

そんなPowerArQ3をしばらく使ってみたので、感じたことや気付いたことを記事にまとめました。

 

SmartTap powerArQ3 の特徴

  1. バッテリー交換システム
  2. 停電時に役立つLEDライト
  3. 冷却ファン付きACアダプター
  4. 4色のカラー展開
  5. 安心のサーポート体制

PowerArQ2 で良かった機能の強化とバッテリー交換システム、さらに不満に思っていた部分の解消で今まで以上に使い勝手のいいポータブル電源になりました。

 

バッテリー交換システム

PowerArQ3の最大の特徴で購入の決め手になったのが「バッテリー交換システム」です。

このバッテリー交換システムは、内蔵バッテリーを工具を使わずに簡単に交換できる便利な機能で、大きく2つのメリットがあります。

  • 追加でバッテリー容量を増やせる
  • バッテリーが劣化しても自分で交換できる

通常、ポータブル電源はバッテリー残量が無くなってしまえば使えなくなりますが、PowerArQ3は予備バッテリーを用意した分だけ使えるようになります。かかる費用は追加でポータブル電源を用意するのに比べて、ずっと安く済み場所もとりません

外付けの増設バッテリーのように専用ケーブルで繋ぐ必要もなく簡単に交換できるところが気にっています。

また、リチウムイオン電池は使い続けるにしたがって性能が低下していくので使える時間も短くなりますが、PowerArQ3は新しいバッテリーに交換するだけで新品の性能が蘇ります

バッテリーは付属のACアダプターを使うと、いちいち本体にセットしなくても充電できます。

シガーソケットやソーラーパネルからの充電には対応していませんが、バッテリー単体で充電できるのはすごく便利です。

さらにバッテリー本体にはインジケーターが付いていて、充電していないときでもスイッチで残量を確認できます。使用前と使用後のバッテリーが混在したとしても残量があるバッテリーを探しやすいのは助かります。

別々に運ぶとけっこう軽い!

PowerArQ3の重量は7.9Kgありますが、バッテリーを取り外すと それぞれの重さが約半分になるので、別々に持ち運ぶとかなり軽くなります。

力の弱い子供や女性やお年寄りにとって持ち運びが楽になることは、大きなメリットになると思います。

安全性を追求したバッテリー

PowerArQ3に使用されるバッテリーは、日本のPSE検査をはじめ世界基準の様々なテストにも合格しています。さらに、温度、衝撃、摩耗、落下テストなどを実施し、徹底的に安全性を追求しています。

 

停電時に役立つLEDライト

背面のLEDライトは発光面が広いので懐中電灯のようなスポット的な明るさではなく、広い範囲を照らしてくれます。ライトは3段階に切り替えが可能で一番強くするとかなり明るくなります。

ライトは明るさだけでなく、色味も暖色から寒色へと3段階に変更できます。

広がりのあるライトなので普通に使っても十分明るいですが、天井へ向けて照らすと光が反射して部屋全体を明るくしてくれます。けっこう広い部屋でも光量「中」で照らすと、上の写真くらいの明るさになります。(天井の壁紙が白色の場合)

普段の照明と比べるとかなり暗いですが、ライトが当たっている天井の真下あたりではこれくらいの明るさになるので、食事するくらいは十分可能です。「強」にすればもっと明るくなります。

LEDライトの光量を「強」にしても消費電力は「6W」だったので、停電が数日続いても明かりの確保はできると思います。またLEDライトは長時間点灯させても熱くなっていませんでした。

ライトを天井へ向けた場合、スイッチ類が下になるので、両端に何か挟んでスイッチが押された状態にならないようにする必要があります。

 

冷却ファン付きACアダプター

多くのポータブル電源のアダプターは充電中に高温になり、一番熱いところでは70度近くまで上昇する製品があります。実際に70度近くになったアダプターは、ずっと触っていられないくらい熱くなるので、充電中は目の届く範囲に居ないと心配になります。

PowerArQ3のACアダプターには冷却ファンが内蔵されていて、充電中は常にファンが回り続けるのでアダプターの温度上昇を抑えます。

室温25.8度の中では、一番熱いところでも「36.1度」までしか上昇しませんでした。

ファンは小型ですが けっこう大きな音がするので、アダプターの近くで音量を測定したところ「61.7デシベル」ありました。

この60デシベルというのは、走行中の自動車内や人が普通に会話するときと同じくらいの音量なので、静かな場所で充電した場合うるさく感じるかもしれません。

個人的にはアダプターが熱くなる心配をしなくて済むなら、ファンの音くらい余裕で我慢できます。

 

4色のカラー展開

画像引用元:SmartTap

ポータブル電源といえば黒色か銀色のイメージがありますが、PowerArQ3はアウトドアで映えるミリタリーカラーや、個性的な赤色の4色から選べます。ポータブル電源は性能や機能性重視になりがちですが、PowerArQは他にはないカラー展開をしているからライフスタイルや個性に合わせて選べます。

人と同じはイヤという人にもオススメ!

 

安心のサーポート体制

画像引用元:SmartTap

  • 30日間返品・交換保証
  • 2年間のメーカー製品保証
  • 無期限のカスタマーサポート

製品を購入して実際に使ってみたけど思っていたのとは違うと感じた場合でも、購入後30日以内なら無条件で交換または返金対応してえもらえるので、お試し感覚で使えます。

メーカー保証は2年間の長期保証で、通常使用による故障は無償で修理または交換してもらえます。また保証期間を過ぎた製品でも、有償にはなりますが修理対応してもらえるので安心です。

使っていて分からないことがあっても、電話、メール、チャットで日本人スタッフによるサポートが保証期限に関係なく受けられます。

ポータブル電源は高価な買い物なので、手厚いサポートは頼もしい限りです!

 

SmartTap powerArQ3 のスペック

下の表は「PowerArQ3」と前モデルの「PowerArQ2」を比較したものです。

スペック  PowerArQ 3 PowerArQ 2
バッテリー容量 555Wh 500Wh
AC出力 500W 300W
USB-A 4口 4口
USB-C PD60W × 1口 PD45W × 1口
無線充電 最大15W 最大10W
シガーソケット 12V / 10A 12V / 10A
充電時間 ~4時間 ~7時間
充電サイクル 500回 (+85%) 300~500回
LEDライト 710ルーメン 520ルーメン
動作温度 -10~45度 -10~45度

PowerArQ3になり、全体的に性能の向上を果たしました。個人的に嬉しいのはACの出力が「500W」にアップしたことで、お気に入りの湯沸かしポットが使えるようになりました。

充電サイクルとは?

よく勘違いしがちなのが充電した回数で、これは間違い。

「充電サイクル」はバッテリー容量を100%消費した時点で1回とカウントされます。例えばバッテリー容量が100%の状態から50%消費した後、100%まで充電したとします。この時点では1回とはみなされず、そこから更に50%消費した時点で1回とカウントされます。

PowerArQ3の場合、バッテリー容量が85%になるまで 500サイクル使えます。

1週間に1サイクルのペースで使用した場合、9年半も使える計算です。

 

SmartTap powerArQ3 の外観

本体正面にすべての差込口が配置されていてUSBと入力端子はカバー付き。防塵防水性能は、工具の先端の侵入を防ぎ、散水に対して保護される「IP33」ですが、USB-Cのカバーは いまいちしっかり閉まらいので、過信しない方がよさそうです。ACのカバーは取り外し式です。

左側面には通気口と内蔵バッテリーの取り出し口があります。反対側は通気口のみ。

ファンが一番 勢いよく回っている時の音量は「59.5デシベル」で、人間が普通に会話するくらいの音量です。

背面のライトは明るさと色味が3段階に調整可能。最大出力にするとかなり明るくなりますが、消費電力は6Wしかありません。

上面は平らで収納時に上に物が乗せられるだけでなく、中央には無線充電器が内蔵されています。

取っ手は折りたたみ式で左右から持ち上げるタイプ。持ち手は細身で頼りない感じがしますが、実際持ってみるとしっかりしています。

底面の四隅には しっかりしたゴム足が取り付けてあります。

付属品

  • ACアダプター
  • シガーソケット用充電ケーブル
  • ソーラー充電用ケーブル
  • ACプラグ用カバー
  • 日本語専用マニュアル

ジャクリ製品のようにポーチは付属しないので、私は100均でポーチを買ってきてケーブル類を入れて保管しています。紛失防止にもなるのでオススメです。

 

PowerArQ3 の操作方法

PowerArQ3は交流100V、シガーソケット、USB-A、USB-C(PD60W)、ワイヤレス充電が使えます。使える状態の時はLEDランプが点灯して、すべての出力は同時に使えます。

電源はひと手間多い二段階方式

一般的にポータブル電源は、使用したい出力のスイッチを押すだけで給電されますが、PowerArQ3 はまず本体の電源を入れてから使用したい出力のスイッチを入れるので、ひと手間多くなります。

私は車に積む時に知らないうちに電源を入れてしまって、気付かずにバッテリーを消費させた経験があります。二段階方式になっているとこのようなミスを未然に防げる可能性が高くなるので、個人的にはこの仕様が気に入っています。

注意ポイント

電源を入れたままにしておくとインバーターが電気を消費し続けるので、使い終わったら必ず電源は切っておきましょう。

もう少し頑張ってほしいディスプレイ

ディスプレイにはバッテリー残量が表示されますが、%で表示されるのではなく低価格帯のポータブル電源によくある5段階表示の大雑把なものです。

%表示が完璧に正確とは思いませんが、あとどれくらい使えるか予測しやすく、電気のやり繰りがしやすいので、せめて10%刻みにしてほしかったです。%表示に慣れてしまうと、どうしても物足りなさを感じてしまいます。

使用中に電源ボタンやACやDCのボタンを押すと、モニターがしばらく点灯します。色がきれいで屋内では見やすいのですが、スマホの画面のように昼間の屋外では見づらいです。

 

周波数の切替手順

PowerArQ3 のAC出力は周波数を「50Hz」と「60Hz」に切り替えができます。

変更手順は以下の通りです。

  1. 電源を「ON」にする
  2. 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
  3. ディスプレイに現在の周波数が表示される
  4. 「AC出力」を2秒間長押しして周波数を変更
  5. 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
  6. 電源を「OFF」にして再度電源を「ON」にして設定完了

最近の電化製品なら気にしなくても大丈夫だとは思いますが、中には周波数に依存する製品もあるので、切り替え機能があると安心です。

 

ECOモードへの切り替え

ECOモード(省エネモード)とは、一定時間が経過すると電源が「OFF」になるモードで、「AC出力が30W以下で4時間経過した場合」と「DC出力が5W以下で4時間経過した場合」に実行されます。

電化製品を使用後に電源を切り忘れたとしても、インバーターが電気を消費し続けるのを防いでくれる便利な機能です

変更手順は以下の通りです。

  1. 電源を「ON」にする
  2. 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
  3. 「DC出力」を2秒間長押しすると「ECO」と表示される
  4. 「AC出力」と「DC出力」を同時に2秒間長押し
  5. 電源を「OFF」にして再度電源を「ON」にして設定完了

ただし、低出力の電化製品を動かし続けたい場合は、「通常モード」にする必要があります。

 

AC(交流)出力

AC出力の仕様

  • 電圧:100V
  • 出力周波数:50Hz / 60Hz
  • 出力 (定格):500W
  • 出力 (瞬間最大):1000W
  • 差込口:2口
  • 波形:正弦波

AC出力はこの価格帯のポータブル電源ではもはや当たり前の正弦波です。

 

正弦波とは?

ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波(矩形波)の2種類があります。

正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているので、高品質な電力を供給することができます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます。

それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません。

PowerArQ3 の波形は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます

 

ACの電圧は100V

ACの電圧が100Vと言われても そんなの当然だと思うかもしれませんが、日本の100Vは世界的に見ると珍しく、殆どの国では110V~240Vの電圧になっています。そのため100Vで使用することを想定した電化製品を高い電圧で使用すると故障の原因になる可能性があります。

試しに100Vで動かすことを前提に作られた、消費電力430Wの湯沸かしポットを使ってどれくらいの差が出るのか比べてみました。

まずはACの電圧が「109.5V」のポータブル電源で動かしたところ430Wをはるかにオーバーした「506W」で動いていました。

次にPowerArQ3 ですが、こちらは「424W」となって、ほぼメーカーが想定した消費電力です。

今まで110Vのポータブル電源を使ってトラブルが起きたことはありませんが、それでも安心して使えるのはPowerArQ3 です。SmartTap の製品は世界的に見ると珍しい日本の電圧に合わせた、完全日本仕様のポータブル電源です。

 

PowerArQ3 を使って電化製品を動かしてみた

PowerArQ3 を使って電化製品をどれくらい動かせるのか検証してみました。

消費電力430Wの湯沸かしポット

上の項目でも紹介しましたが、出力が500Wクラスのポータブル電源で使うには最適な湯沸かしポットです。検証は室温10.8度、水温12.6度の中で開始しました。

1リットルの水を「98.6度」まで沸かすのに、15分40秒かかりました。かなり熱い温度まで沸かせるので、カップラーメンも余裕で作れます。

家で使っているようなケトルと比べると時間はかかりますが、何処でも安全にお湯を沸かせることを考えると充分待てる時間です。

湯沸かしポットのスペック

  • 本体サイズ:幅15×奥行き21×高さ23.5cm
  • 重量:1.2kg
  • 容量:1L
  • 消費電力:湯沸し時/430W 保温時/17W
関連記事
【象印 沸とう電気ポット 1.0L レビュー】ポータブル電源でも使える湯沸かしポット

続きを見る

 

消費電力75Wの電気毛布

寒い時期の車中泊やキャンプで大活躍の電気毛布ですが、電気毛布を使うためにポータブル電源を購入する方も多いのではないでしょうか?

ということで消費電力75Wの電気毛布を、できるだけ室温を下げて使ってみました。

経過時間 室温 バッテリー残量
0 7.9度 5メモリ
1時間 6.8度 5メモリ
2時間 6.0度 5メモリ
3時間 5.5度 4メモリ
4時間 5.2度 4メモリ
5時間 5.5度 4メモリ
6時間 5.9度 3メモリ

気温が5度程度なら一晩は余裕で過ごせそうです。

電気毛布のスペック

  • サイズ:188 ×130cm
  • 消費電力:75W
  • 消費電力量:弱=約13Wh、中=約30Wh、強=約57Wh
  • 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度

 

石油ファンヒーター

室温9.5度、設定温度18度でファンヒーターを動かしてみました。

運転開始時の消費電力は最大400Wくらいで、燃焼が落ち着いてくると150~160W前後で落ち着いていました。6時間経過した時点でバッテリー残量のメモリがゼロになりました。

ファンヒーターのスペック

  • 最大消費電力:390W (点火初期に短時間発生)
  • 定格消費電力:129W (大火力時)
  • 定格消費電力:62W (小火力時)

 

ACモーターで動く一般的な扇風機

ACモーターで動く一般的な扇風機を動かしてみました。PowerArQ3 のACは正弦波なので、モーターからの異音もなく普通に動きました。

風量 消費電力
微風 25W
27W
28W
37W

微風で6時間動かした時のバッテリー残量は4メモリでした。

マニュアルには 消費電力30Wの扇風機を15時間動かせると書いてありました。

ACモーター扇風機のスペック

  • 電源:100V 50/60Hz共用
  • 消費電力:30W
  • 羽サイズ:30cm

 

各種電化製品の稼働時間と充電回数の目安

画像引用元:SmartTap

※メーカ公表値

 

USB出力

USBはPD充電対応のUSB-Cポートが1口、急速充電のQC3.0が2口、5V × 2.4Aが2口となっています。

 USB-CはPPSに対応

この「PPS」は何かというと USB PDに追加された拡張機能で、充電時の電圧と電流を最適化して電力のロスを最小限にする仕組みです。

PowerArQ3 は大容量のポータブル電源ですが容量には限りがあります。PPSを利用するにはデバイス側でも対応が必要ですが、電力ロスを少なくするPPSはポータブル電源に最適な給電方式です。

利用可能PD出力

  • 5.00V × 3.00A = 15W
  • 9.00V × 3.00A = 27W
  • 12.00V × 3.00A = 36W
  • 15.00V × 3.00A = 45W
  • 20.00V × 3.00A = 60W
  • PPS 3.3-16.0V × 3.00A

USB PDは60Wまで対応しているので、ほとんどのノートパソコンやスマホを充電できると思います。

写真はPD60Wに対応したデバイスを充電している時のもので、約57.5Wで給電していました。

PD充電に対応する機器が普及してきた昨今、USB-Aポートを減らしてでもUSB-Cポートがもう一口ほしいところです。

 USB-AはOC3.0に対応

USB-Aポートは4口あって2口は「5V / 2.4A」もう2口は「QC3.0」に対応しています。

QC3ポート急速充電対応規格

  • Apple2.4A
  • USB-DCP-1.5A
  • QC3:4.4V-12.2V
  • QC2:9V、12V
  • Samsung-AFC:9V
  • Huawei-FCP:9V

上の写真はQC3.0に対応したスマホを充電しているときのもので、約13.2Wで出力していました。

変換ロスについて

ポータブル電源は直流で電気を保存しているので、交流として取り出す場合、変換ロスが発生します。PowerArQ3 は15%が変換時に消費されるので、スマホやパソコンを充電するときは、AC出力からではなくUSBポートからの充電をオススメします。

 

ワイヤレス出力

PowerArQ3 は無線充電にも対応していて、最大出力は15Wなので有線と比べても遜色ない速度で充電できると思います。何よりケーブルを持ち運ばなくていいし、いちいちケーブルに繋がなくていいのは楽です。

利用可能ワイヤレス出力

  • 5W
  • 7.5W
  • 10W
  • 15W

注意ポイント

ワイヤレス充電はエネルギーロスが大きく有線充電と比べて「約1.5倍」の電力を消費すると言われています。PowerArQ3 の容量からするとスマホを充電するくらい気にする必要はないと思いますが、バッテリーを少しでも節約したい状況の時は有線で充電したほうが良さそうです。

 

シガーソケット出力

DC出力の仕様

  • 電圧 / 電流:12V / 10A
  • 最大出力:120W
  • 差込口:シガーソケット1口

低価格帯のポータブル電源のシガーソケット出力はバッテリー残量が減るにしたがって電圧が下がるものが多いですが、PowerArQ3 は残量が少なくなっても電圧が下がりません。

バッテリー残量 電圧
100% 13.34V
20% 13.34V

実際に残量が100%の時と20%の時を比較しましたが、違いはありませんでした。しかも電圧は走行中の車と同じ13Vを常に超えるため、12Vの電化製品の性能をずっとフルに引き出せます!

 

車載用炊飯器でご飯を炊いてみた

バッテリー残量が減っても電圧が下がらないので、1合の米を残量が少ない状態から車載用炊飯器で炊いてみました。

バッテリー残量が減るにつれて電圧も下がるポータブル電源で炊くと、時間がかかるだけでなく窯底のご飯の粒状感が失われて糊みたいになってしまいますが、PowerArQ3 は粒状感がしっかり残ったご飯が炊けました。

バッテリー残量が一目盛りになってもDCの電圧は13Vをキープしていました。

味は家で炊いたご飯には及びませんが、PowerArQ3と車載用炊飯器は災害時にも役立つ組み合わせだと思います。

 

シガーソケット出力の有効活用

AC出力やUSB出力と比べると出番の少ないシガーソケット出力ですが、カーチャージャーを使うとUSBポートが増やせて便利です。PowerArQ3には USB-Cポートが一口しかないので使い勝手が向上します。

今回はUSB-Cが最大30W、USB-Aが最大18Wのカーチャージャーを使用しました。

利用可能PD出力

  • 5.00V × 3.00A = 15W
  • 9.00V × 3.00A = 27W
  • 15.00V × 2.00A = 30W
  • 20.00V × 1.50A = 30W

Mac Book Airには付属の充電器と遜色ない「28.4W」で給電していました。

普段あまり使うことのないシガーソケットを有効活用できるので、1つあると重宝すると思います。

 

PowerArQ3 の充電性能

PowerArQ3 はACアダプター、USB充電器、シガーソケット、ソーラーパネルからの充電に対応しています。

バッテリーの仕様

  • バッテリータイプ:リチウムイオン
  • 容量:555Wh (150,000mAh)
  • 充電サイクル:500回 (バッテリー残量が85%になるまで)

ポータブル電源の長期保管方法

満充電で長期保管するとバッテリーが劣化するため、容量は80%程度の状態にして直射日光の当たらない-10度~45度の乾燥した場所への保管が推奨されています。

注意ポイント

PowerArQ3 は充電しながら給電できるパススルー充電に対応していますが、マニュアルには「バッテリーの劣化を防ぐため、パススルー充電は緊急時のみの使用方法としてください」と書いてあります。

パススルー充電はできるというだけで、バッテリーに負担がかかるようです。

 

ACからの充電

ACアダプターの仕様

  • 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、最大2.5A
  • 出力:DC25.2V、8A
  • 充電時間:0%から100%まで約3時間10分 (MAX200W)

PowerArQ3 のACアダプターは出力が高く「200W」あるので、550Whのバッテリーを残量0%の状態から「3時間10分」で満充電にできました。

ただし、充電中はACアダプターのファンが回るため、静かな場所や就寝時には気になるかもしれませんが、アダプターが高温にならないのは安心です。

 

ACアダプターとUSB-PDの同時使用で充電時間短縮

PowerArQ3 のUSB-Cポートは入力にも対応していて、最大60Wで充電できます。充電時間はACアダプターより長くなりますが、普段パソコンや携帯に使っている充電器をそのまま使えるのは便利です。

さらに、ACアダプターと同時使用すると充電時間は更に短縮されます。

 

ソーラーパネルからの充電

大容量のポータブル電源でも使い続けるとバッテリーは空になってしまいますが、ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電が長引くような時に役立ちます。

100W据え置き型パネルからの充電

出力100Wの据え置き型ソーラーパネルと接続しました。

チャージコントローラーとパネルの仕様

  • 制御方式:MPPT方式
  • 入力:10~25V / 12A / 最大200W
  • 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A

このパネルはフレキシブルタイプや折りたたみ式と比べると重くて持ち運びには不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安さが魅力です。

折りたたみ式パネルは 100W出力で安くても2万円近くしますが、ECO-WORTHYは 10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!

私は災害時に停電した時のためにパネルを購入したので、持ち運ぶことは重要視していませんし、9kgなのでガレージから外に出すくらいは苦にならない重さです。また、少々の風で動かないのはメリットでもあります

※純正品以外のソーラーパネルの使用は自己責任でお願いします。

 

検証は10月中旬の14時頃、天気は快晴で発電量は74Wでした。PowerArQ3 の入力はまだまだ余裕があるので、出力200Wくらいのソーラーパネルを使った方がよさそうです。ただし、100W出力のパネル2枚を並列で繋いでの充電はできません

チャージコントローラーについて

ソーラーパネルで作られた電気を適切にバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、PowerArQ3 が採用している発電効率の優れたMPPT方式と、発電効率の劣るPWM方式があります。以前、MPPT方式とPWM方式のポータブル電源を使って検証した時は、MPPT方式の方が35%も多く発電していました

 

80W折りたたみ式パネルからの充電

次に80Wの折りたたみ式のパネルを使ってみました。

このパネルはUSB-AとUSB-Cポートを搭載していて、それぞれQC3.0とPD60Wに対応しています。パネルは四つ折りで、折り畳んだ時の大きさはかなり小さくなるので持ち運びに便利です。

パネルの仕様

  • 最大出力:80W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:4.44A

発電量は62Wで、100Wの固定式を「0.8倍」した値よりも多く発電していました。

 

シガーソケットからの充電

シガーソケットからの充電は「96W」でした。ACアダプターの約半分ですが、シガーソケットからこれだけ充電できたら満足です。移動時間を有効活用できます!

マニュアルには7時間で満充電できると書いてありました。

 

【まとめ】バッテリー交換システムが画期的すぎる

PowerArQ3 を実際に使ってみてた結果「バッテリー交換システム」の可能性を感じました。

PowerArQ3 はリチウムイオン電池を使っているので、スマホと同じように充放電を繰り返していくとバッテリーが劣化します。必然的に使える時間は短くなっていきますが、そんな問題も内蔵バッテリーを交換するだけで解決できてしまいます。

いちいち専用のケーブルで増設バッテリーと繋ぐ必要はなく、ただバッテリーを差し替えるだけ!めちゃくちゃ簡単で画期的なシステムです。

世の中にはPowerArQ3 よりも機能的なポータブル電源はありますが、そんなのがどうでもよく思えるくらいバッテリー交換システムは魅力的です。

バッテリーを「29,800円」で いつでも自分自身の手で新品状態にできるPowerArQ3 は、長く使えるコスパ最強のポータブル電源です。

 

 

PowerArQ3 専用交換バッテリー

バッテリーが劣化しても、差し替えるだけで新品の性能が蘇ります。

 

SmarTtap 社製のソーラーパネル

金額は高くなりますが、安心の純正品はこちら

 

ソーラーパネル用延長ケーブル

SmartTap社純正の延長ケーブルです。長さは10メートルあるので、まず困ることはないでしょう。

 

 

ポータブル電源

2021/12/22

【EcoFlow RIVER Pro レビュー】便利な機能を詰め込んだ次世代型ポータブル電源

EcoFlow ポータブル電源 RIVER Pro 720Wh Amazonにて 15%OFF!終了日未定 EcoFlow 公式サイト Amazonで検索 楽天で検索 Yahooショッピングで検索 超大容量・高出力・急速充電で大人気の次世代ポータブル電源「EFDELTA」のエコフロー社から、容量720Wh・出力600Wの「RIVER Pro」が発売されました。 このポータブル電源には、高出力の電化製品を擬似的に使う機能や、1.6時間でフル充電ができる超急速充電、スマホアプリで設定をカスタマイズができる、他 ...

続き

ポータブル電源

2021/12/23

【Jackery Ace1500 レビュー】不可能を可能にするポータブル電源!

Jackery ポータブル電源 1500 Amazonにて 13%ポイント還元!終了日未定 Jackery 公式サイト Amazonで検索 楽天で検索 Yahooショッピングで検索 これまで高出力を謳いながらも、実際には何が動かせて何が動かせないのか気にしながら使っていたポータブル電源ですが、定格出力が1800Wの「Jackery Ace1500」の登場で状況が変わりました。 ドライヤーはもちろんケトルやIHコンロなど、普段使っている消費電力の高い家電を外に持ち出して使えるようになりました。今回はそんなJ ...

続き

ポータブル電源

2021/12/20

【Jackery SolarSaga 100 レビュー】据え置き型と遜色ない性能を発揮する畳み式ソーラーパネル

Jackery SolarSaga 100 Jackery 公式サイト Amazonで検索 楽天で検索 Yahooショッピングで検索 今までJackery(ジャクリ)のポータブル電源を所有しながら、純正のソーラーパネルは使ったことがありませんでしたが、今回メーカーさんにお借りする機会があったので、手持ちのポータブル電源を使ってどんな特徴があるのか検証してみました。 目次Jackery SolarSaga 100 の特徴Jackery SolarSaga 100 の外観Jackery SolarSaga 1 ...

続き

ポータブル電源

2021/12/25

【Anker PowerHouse II 400 レビュー】災害時を意識したソーラー充電対応ポータブル電源

Anker PowerHouse II 400 Amazonで検索 楽天で検索 Yahooショッピングで検索 ポータブル電源の大容量高出力化が進む中、「Anker PowerHouse II 400」は最大出力300W、容量388Whという控えめなスペックで登場しました。 このポータブル電源は「Anker PowerHouse」の後継機種で、コンパクトな本体や2種類のLEDライトを備えていることから、災害時を意識して作られているのかなと思います。 モバイルバッテリーや充電器で実績のあるANKERが作るポー ...

続き

ガジェット

2021/12/26

【ヤマハ TW-E3B レビュー】純粋に音楽を楽しめるワイヤレスイヤホン

楽器やオーディオ機器で有名な「ヤマハ」のワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を購入しました。 1万円以下で買えるワイヤレスイヤホンでありながら、エントリーモデルとは思えないほどクリアで心地いい音を楽しませてくれる「TW-E3B」は、さすがヤマハと言ったところ。 デザインも可愛くてイヤホンでは珍しい6色の色展開も魅力な「TW-E3B」を20日ほど使用したので、感じたことや気付いたことを記事にまとめました。 目次ヤマハ TW-E3Bのスペックと特徴ヤマハ TW-E3Bの外観と機能ヤマハ TW-E3Bの操作方法ヤ ...

続き

家電関係

2021/9/23

【F40C4TMP レビュー】容量25Lのポータブル冷蔵庫をポータブル電源やいろいろな条件下で使ってみた

ポータブル冷蔵庫を購入してからアウトドアでの使用に留まらず、普段の買い物や遠方から生物を買ってこれたりと、思っていた以上に便利に活用していますが、今まで本格的な暑さの中で使ったことがなかったので、残暑が厳しいこの時期にいろいろな条件のもと検証してみました。 目次F40C4TMPの特徴F40C4TMPの外観F40C4TMPの操作方法車に載せた時のサイズ感F40C4TMPの容量の目安F40C4TMPの冷却性能F40C4TMPをポータブル電源で動かしてみた【F40C4TMPレビューまとめ】さすがコンプレッサー式 ...

続き

ポータブル電源

2021/3/9

ポータブル電源とソーラーパネルを延長ケーブルで繋ぐと電力の損失はどれくらいあるのか?

ポータブル電源にソーラーパネルを繋ぐと手軽に充電できますが、夏場の炎天下や急な雨降りのことを考えると、安心して外に放置しておけません。 そんな時に延長ケーブルを使うとポータブル電源は涼しくて雨のかからない屋内に置いておけるので安心して充電できますが、延長ケーブルを使うと一体どれくらいの電力をロスするのか気になったので、実際に延長ケーブルを使って検証してみました。 目次使ったケーブルはソーラーケーブルとDC8mmケーブル検証にはJackery700と100Wのソーラーパネルを使用検証開始まとめほぼ今回使用し ...

続き

-ポータブル電源

© 2022 K's Garage (ケーズガレージ)