ポータブル電源

【Anker PowerHouse II 400 レビュー】災害時を意識したソーラー充電対応ポータブル電源

2021年1月15日

ポータブル電源の大容量高出力化が進む中、「Anker PowerHouse II 400」は最大出力300W、容量388Whという控えめなスペックで登場しました。

このポータブル電源は「Anker PowerHouse」の後継機種で、コンパクトな本体や2種類のLEDライトを備えていることから、災害時を意識して作られているのかなと思います。

モバイルバッテリーや充電器で実績のあるANKERが作るポータブル電源が、どんな製品でどんな特徴があるのか、比較対象になるであろう「Jackery400」や旧製品の「PowerHouse」とも比較しながらレビューしていきます。

 

Anker PowerHouse II 400の特徴

PowerHouse II 400 はバッテリー容量こそ従来モデルより少し減ってはいるものの、ACの出力アップやPD充電可能なUSB-Cポートの追加など、今まで以上に使いやすいポータブル電源に進化しました。

PowerHouse II 400 の特徴

  • 用途によって使い分けができるLEDライト
  • 8台同時給電、合計出力516W
  • 4時間の高速充電
  • ソーラー発電はMPPT方式
  • 安心のサポート

 

用途によって使い分けができるLEDライト

Anker PowerHouse II 400には側面と背面にLEDライトが搭載されています。

側面のライトは直線的な光で遠くの物を照らす懐中電灯のような用途に向いています。

上の写真は真っ暗な部屋で3メートルくらい先を「強」で照らした時のもので、非常用としては充分な明るさです。光量はスイッチを押すたびに「弱・強・フラッシュライト」に切り替わります。

フラッシュライトは緊急時に自分の居場所を周りに伝える時に役立つ機能です。

背面のライトは手前を広く照らす暖か味のある光で、光量は3段階に調整可能。食事をとったり何か書いたりするのには充分な明るさです。

さらに天井に向けて照らすと、ぼんやりと部屋全体が明るくなります。(天井が白色の場合)

普段の照明と比べるとかなり暗いですが、部屋で過ごすのに困らないくらいの明るさを確保できるので、停電した時には頼もしい存在になると思います。

上の写真は光量「中」で照らしています。

それぞれのライトを残量100%から12時間点灯させた時の残量

側面LED「強」 背面LED「中」
96% 94%

以前、別のポータブル電源で消費電力の低い電化製品を使った時に、バッテリー残量が正確に表示されないことがありました。PowerHouse II 400が同じとは限りませんが、背面LEDの場合、計算上約200時間も点灯させられます。

たぶん200時間も持たないと思いますが、消費電力が「3W」なので長持ちすることには変わりありません

 

8台同時給電、合計516W出力

出力はAC100V、USB-A (3口)、USB-C、シガーソケット、DCポート (2口) があり、同時に8台のデバイスに最大516Wで給電できます。

各ポートの出力の最大値

  • AC:300W
  • USB-A:36W (3口の合計)
  • USB-C:60W
  • シガーソケット + DCポート:120W

シガーソケット用のデバイスを使わない時は、カーチャージャーを装着してPD充電対応のUSB-Cポートを増やして使うのがオススメ!車でも使えるからかなり重宝します。

 

最短4時間の高速充電

本体への充電は付属のACアダプターかUSB-PDに対応した充電器を使いますが、同時に使うとバッテリーが空の状態から満タンまで4時間に短縮できます。

バッテリー残量20%から100%になるまでの時間を充電器ごとに比較

充電器 経過時間
ACアダプター 5時間27分
PD充電器 6時間24分
ACアダプター + PD充電器 3時間28分

ポータブル電源は給電性能が重視されますが、それと同じくらい充電時間が短いことも重要と思っているので、2系統からの充電に対応しているのは嬉しい仕様です。

 

ソーラー充電は発電効率の高いMPPT方式

大容量のポータブル電源でも停電が長引くと、そのうち残量が空になってしまいます。

そんな時に便利なのがソーラー充電です。

PowerHouse II 400のチャージコントローラーはMPPT方式といって、ソーラーパネルで発電された電力を最大効率で充電できるようになっています。

チャージコントローラーについて

ソーラーパネルで作られた電気を適切にバッテリーに保存する装置にチャージコントローラーがありますが、PowerHouse II 400が採用している発電効率の優れたMPPT方式と、発電効率の劣るPWM方式があります。以前、MPPT方式とPWM方式のポータブル電源を使って検証した時は、MPPT方式の方が35%も多く発電していました

夜に使った電力をできるだけ昼間に回復しておきたいので、この違いは大きいです。

 

安心のサポート(不具合発覚から交換まで)

画像引用元:Anker

実は私の PowerHouse II 400は2台目で、1台目は不具合があったため交換してもらいました。不具合のある製品に当たってしまったことは残念ですが、その後の対応は手厚いものでした。

不具合発覚から交換までの流れ

  • 不具合の可能性に気付いたのは12月27日。世間は正月休みモードで返事は年明けになると思いつつもメールを送信。
  • 次の日にメールが返ってきて、何通かやり取りしているうちに自分の製品に不具合があると確信。その旨を伝えると返金対応すると回答。
  • 返金よりも製品を交換してもらいたいと伝えて交換手続き開始。この時点で12月29日。
  • 翌日メールが届いて、発送の手配が完了した後、3~4営業日で到着するとのこと。
  • その後12月31日に発送、1月1日に到着。

まさか年末年始に対応してもらえるとは思ってもみなかったので嬉しい誤算でした。また購入前から購入後も製品についての質問に丁寧に答えてもらえたことも助かりました。

こういったサーポートは頼もしく、ANKERに人気があるのもうなずけます。

 

Anker PowerHouse II 400のスペック

「PowerHouse II 400」と比較対象の「Jackery400」と「PowerHouse」のスペックを比較。

  PowerHouse II 400 Jackery400 PowerHouse
バッテリー容量 388.8Wh 409.5Wh 434Wh
サイズ 25.5 x 14.8 x 13.9cm 23 x 13.5 x 16cm 20 x 16.5 x 14.5cm
重さ 4.62Kg 3.6Kg 4.2Kg
AC出力 110V / 300W 100V / 200W 110V / 200W
USB-A 3口 2口 4口
USB-C 1口 - -
シガーソケット 12V / 10A 12V / 10A 12V / 10A
動作温度 -20~45度 -10~40度 不明

個人的に大きな違いを感じたのは、ACの出力がAnker製品の110Vに対してJackery400は100Vであることと、PowerHouse II 400の動作温度が-20度~45度まであるところです。

一般家庭の電圧は100Vなので、Jackery400の方が日本仕様の電化製品に優しいポータブル電源です。

PowerHouse II 400 は「-20度」から動作温するため、キャンプや車中泊をされる方には大きな違いになると思います。

以前、PowerHouse II 400 の動作温度を「0~40度」としていましたが、これは充電可能な温度で、メーカーに問い合わせたところ「-20~45度」が正しい値です。

大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

 

Anker PowerHouse II 400の外観

本体正面にすべての差込口が配置されていて、ACプラグとシガーソケットはカバー付き。情報表示のモニターは大きくて視認性も良好。

右側面にはLEDライトと通気口があります。反対側は通気口のみ。ファンの音はすごく小さい。

背面にもLEDライトが内蔵されていて暖色系の暖かい光を放ちます。

取っ手はしっかりしていて持ちやすいものの、折り畳めないため上に物が乗せられません。ただし側面のライトを懐中電灯のように使う時は、光を思った方向に向けやすいです。

底面には大きなゴム足が付いていて、斜面に置いても滑りにくくなっています。

ACの差し込みに大きなアダプターや充電器を挿すと電源ボタンやモニターの一部が隠れてしまいます。大して困りませんが挿し込む前に電源を入れておきましょう。

Jackery400とのサイズの比較。どちらもコンパクトですが取っ手が折り畳めない分、PowerHouse II 400の方が縦幅も横幅も広くなります。

横幅はほぼ同じ。重さはJackery400の3.4kgに対してPowerHouse II 400は4.62Kgもあるのでずっしりと重みを感じます。これはPowerHouse II 400が重いというよりJackery400が軽すぎなんです。

付属品はACアダプター、USB-C to Cケーブル、USB-A to Cケーブルとマニュアルのみ。ソーラーパネルとシガーソケットに繋ぐケーブルは付属しない。

 

Anker PowerHouse II 400の出力と操作方法

PowerHouse II 400 は交流100V、シガーソケット、USB-A、USB-C(PD充電) が使えます。

直感的で分かりやすい操作方法

  • ACとシガーソケット:差し込みの上にあるボタンを押す
  • USBポート:ポートにケーブルを挿すだけ

操作方法は非常に簡単で、すべての出力は同時に使えます

注意ポイント

使い終わったらもう一度ボタンを押してランプを消しておかないとインバーターが電気を消費し続けるので、必ず電源は切っておきましょう。

視認性の高い大型モニター

バッテリー残量は大きな数字と5段階表示で分かりやすく、モニター右側には消費電力と使用可能時間が表示されます。ただしこの時間はあまり当てになりません。

モニターは電源ボタンを押すとしばらく点灯します。コントラストがはっきりしていて屋外でもそこそこ見やすいですが、Jackery400の液晶ほどの視認性はありません。

注意ポイント

他のメーカーのように電源を長押しで切れるタイプではなく、モニターが点いている時に使用中のボタンを押すだけで電源が落ちてしまうところは気になりました。

炊飯器のように途中から再開できないような電化製品を使っている時は気になります。

 

AC (交流) 出力

AC出力の仕様

  • 電圧:110V
  • 出力周波数:50Hz / 60Hz
  • 出力 (定格):300W
  • 出力 (瞬間最大):600W
  • 差込口:1口
  • 波形:正弦波

AC出力はこの価格帯のポータブル電源ではもはや当たり前の正弦波で、PowerHouse II 400の場合、周波数を50hzと60hzに切り替えができます。(切り替えの手順は後の項目で説明しています)

正弦波とは?

ポータブル電源から出力できる交流には、大きく分けて正弦波と修正正弦波(矩形波)の2種類があります。

正弦波の波形はなめらかな曲線で安定しているので、高品質な電力を供給することができます。また家庭のコンセントからとれる電気とほぼ同じなので、ほとんどの家電が使えます

それに対して修正正弦波はブロック状の直線的な波形をしています。そのため精密機器やモーターを必要とする電化製品、マイコン制御の電気毛布など波形に依存する製品は使えません

PowerHouse II 400 の波形は正弦波なので、出力の範囲内であればほとんどの家電が動かせます

 

50Hzと60Hzの切り替え方法

周波数の変更手順は簡単で、DC出力とUSB出力のボタンを同時に押すだけ。

変更が完了するとモニターに周波数が表示されます。設定は次に変更するまでは電源を切っても引き継がれます。初期設定は60Hz。

最近の電化製品なら気にしなくても大丈夫だとは思いますが、中には周波数に依存する製品もあるので、切り替え機能があると安心です。

 

ACの電圧は100Vではない

PowerHouse II 400のACはスペック上110Vですが、実際に計ってみると「113.6V」ありました。

今まで110Vのポータブル電源使ってきて一度も問題が起こったことはないので、PowerHouse II 400についても大丈夫とは思いますが、熱に変換する電化製品を使う時は注意した方がいいと思います

ちなみに「Jackery400」と「家のコンセント」を測定したところ、それぞれ「102.6V」と「104V」で、Jackery 400は家のコンセントに近い電圧でした。

試しに「おひとりさま炊飯器」を使って実際にご飯を炊いてみました。

おひとりさま炊飯器のスペック

  • 電圧:100V
  • 消費電力:185W
  • 最大炊飯量:1合
  • 炊飯時間:0.5合:約14分、1合:約19分半

炊飯開始直後は一時的に「250W」近くまで上昇しましたが、しばらくすると「224W」付近で安定しました。Jackery400の場合、開始直後でも「205W」までしか上昇せず、その後「180W」前後で安定。その差44W。

ご飯は炊きムラもお焦げもなく美味しく炊けましたが、想定よりも高い消費電力だったので、あくまでも参考までに。

【レビュー】サンコー「おひとりさま超高速弁当箱炊飯器」をポータブル電源で使ってみた

巷で噂の『おひとりさま超高速弁当箱炊飯器』をゲットしました。 この商品は1合の米を19分で炊ける高速炊飯器で、発売当初は ...

続きを見る

 

Anker PowerHouse II 400を使って電化製品を動かしてみた

実際に PowerHouse II 400 を使って電化製品をどれくらい動かせるのか検証してみました。

ACモーターで動く一般的な扇風機

PowerHouse II 400は正弦波なので、モーターからの異音もなく普通に動きます。

風量 消費電力
微風 30W
43W
45W
59W

「微風」で6時間動かした時のバッテリーの消費量は45%分で、バッテリー容量全部を使うと約13時間使える計算です。

ACモーター扇風機のスペック

  • 電源:100V 50/60Hz共用
  • 消費電力:30W
  • 羽サイズ:30cm

消費電力75Wの電気毛布

消費電力75Wの電気毛布を「中」で6時間動かしました。下の表は時間の経過と室温とバッテリー残量の推移です。

経過時間 室温 バッテリー残量
0 4.9度 100%
1時間 3.6度 82%
2時間 3.1度 68%
3時間 2.4度 54%
4時間 1.9度 41%
5時間 1.9度 28%
6時間 2.1度 14%

バッテリーを全部使うと7時間くらい使える計算で、一晩ならなんとか使えると思います。

電気毛布のスペック

  • サイズ:188 ×130cm
  • 消費電力:75W
  • 消費電力量:弱=約13Wh、中=約30Wh、強=約57Wh
  • 表面温度(目安):弱=約21度、適温=約33度、強=約53度
【検証】ポータブル電源を保温バッグに入れて電気毛布を使ってみた

冬場のキャンプや車中泊で、電気毛布を使うためにポータブル電源を購入する方がいると思いますが、気温が低い環境で使用すると本 ...

続きを見る

消費電力10WのLEDスタンド

光量 消費電力
14W
16W
19W

バッテリー残量100%から光量「弱」で12時間点灯させた時の残量は「54%」でした。

本体に内蔵されているLEDライトと比べると明るいですが、インバーターも動かすので消費電力はかなり大きくなりました。

少々暗くなりますが、本体のLEDライトを使った方が遥かに長持ちします。

LEDスタンドのスペック

  • 出力:12V/1A
  • 消費電力:約10W

USBから電源を取る卓上扇風機

風量 消費電力
3W
4W
6W

風量「中」で24時間動かした時のバッテリー残量は84%になっていました。

「中」の風量はけっこうあるので、寝苦しい夜でも枕元に置いておけば暑さをしのぐには充分だと思います。個人的には「弱」でも充分です。

卓上扇風機のスペック

  • 出力:5V/1A
  • 消費電力 (最大):4W

卓上扇風機のレビュー記事はこちら

Anker公式調べによる各種デバイスへの充電回数

  • スマホ:23回
  • ノートPC (60Wh):5回
  • タブレット (30Wh):11回+
  • LEDライト (10Wh):29回
  • カメラ (16Wh):20回+
  • ドローン (60Wh):4回

使用できない電化製品

IHクッキングヒーターやドライヤーのように常時300W以上の出力が必要な製品には使えません。消費電力300W(瞬間最大600W)以下の製品のみ使用可能。

 

DC (直流) 出力

DC出力の仕様

  • 電圧 / 電流 (シガーソケット、DCポート):12V / 10A
  • 最大出力:120W(合計)
  • 差込口:シガーソケット1口、DCポート2口

シガーソケットの電圧を「Anker PowerHouse II 400」と「Jackery400」でバッテリーの残量ごとに比較しました。

残量 PowerHouse II 400 Jackery400
100% 12.36V 13.32V
80% 12.35V 13.32V
60% 12.35V 13.32V
40% 12.34V 13.31V
20% 12.34V 13.31V

どちらのポータブル電源もバッテリーの残量が少なくなっても電圧は下がりませんが、常に13Vを超える「Jackery400」の方が、より走行中の車に近い結果となりました

バッテリーが減っても電圧が下がらないので、残量50%の状態から12V用の炊飯器を使って、室温7.7度の部屋で米1合を炊いてみました。

気温が低いのが影響したのか、炊き上がるまで1時間4分もかかりました。同じ条件でJackery400でも炊いてみましたが、こちらは43分で炊けたので電圧の低さが原因ではないかと思います。

バッテリー残量が減るにつれて電圧も下がるポータブル電源で炊くと、時間がかかるだけでなく窯底のご飯の粒状感が失われて糊みたいになってしまいます。

PowerHouse II 400は時間はかかりましたが、粒状感がしっかり残った美味しいご飯が炊けました。

バッテリー容量が減っても電圧は12.3Vをキープ

下の表は、ご飯を1合炊くのにかかった時間と炊飯後の電圧を比較したものです。

Anker PowerHouse II 400 Jackery400
64分 43分
12.35V 13.31V

1Vの違いが けっこうな違いとなりました

 

USB出力

USBはPD充電対応のUSB-Cポートが1口、USB-Aポートが3口の構成になっています。

USB-C PDの仕様

  • 電圧:5V、9V、15V、20V
  • 電流:3A
  • 最大出力:60W
  • 差込口:1口

USB-Aの仕様

  • 電圧:5V
  • 電流:2.4A
  • 最大出力:36W(3口の合計)
  • 差込口:3口

ルールに正しく沿ったUSB PD

PD3.0の基本的なルール

  • 電圧:5V、9V、15V、20V
  • 電流:3A、5A (PowerHouse II 400は3Aのみ)
  • PD以外の充電規格を混ぜてはいけない

USB充電器にしてもモバイルバッテリーにしてもルール違反の製品が多い中、PowerHouse II 400はきちんと規格通りに作られているから安心して使用できます。

PD60Wに対応したデバイスに 19.87V × 2.87A = 57.03Wで給電していました。60Wの給電ができるので、ほとんどのノートパソコンやタブレットに充電できるのではないでしょうか?

低電流モードに対応のUSB-A

USB出力スイッチをダブルクリックすると低電流モードになり、ランプが緑色になります。このモードはスマートウォッチやイヤホンなどの入力が小さいデバイスを充電する時に使います。

実際にワイヤレスイヤホンを1.7Wで充電していました。

 

Anker PowerHouse II 400の充電性能

バッテリーの仕様

  • バッテリータイプ:リチウムイオン
  • 容量:388.8Wh (108,000mAh)
  • 充電回数:通常の保管条件で300~400回

充電中はモニターの左側に入力のワット数と充電完了までの時間が表示されます。ただしこの時間は給電時間と同じで当てになりません。

 

本体を充電しながら給電してもバッテリーが傷まない

ポータブル電源の機能で、本体を充電しながら給電するパススルー充電に対応しているのかメーカーに問い合わせたところ、以下のような回答を頂きました。

本体を充電しながら他のデバイスの充電は可能ですが、バッテリーを経由するパススルーではなくバッテリーとは別の経路を使って給電するため、バッテリーには影響を与えません(下の図 赤色の経路)

今まで充電しながら給電もできると言いながら、実際にやるとバッテリーを痛めてしまうパススルー充電でしたが、とうとうバッテリーに優しいポータブル電源が登場しました!

これで気兼ねなく本体を充電中にスマホやパソコンに給電できます!(モニターには入力の数値しか表示されません)

 

ACアダプターからの充電

ACアダプターの仕様

  • 入力:AC100~240V、50Hz/60Hz、1.8A
  • 出力:DC24.0V、2.7A
  • 充電時間:20%から100%まで約5時間半(MAX60W)

室温14.1度でポータブル電源本体を充電した時のアダプターの温度は、一番熱いところで52.4度になっていました。アダプターの許容範囲は70度くらいあると思うのでまだまだ余裕はありますが、気温が高くなった時に何度まで上昇するのか気になります。

バッテリー残量20% → 97%までほぼ60Wで約5時間で充電できました。(100%までは約5時間半)

 

USB充電器からの充電

PowerHouse II 400はUSB-PD充電に対応しています。充電時間はACアダプターより長くなりますが、普段パソコンや携帯に使っている充電器をそのまま使えるのは便利です。

利用可能PD入力

  • 5.0V × 3.0A = 15W
  • 9.0V × 3.0A = 27W
  • 15.0V × 3.0A = 45W
  • 20.0V × 3.0A = 60W

PD入力は60Wに対応していますが、モニターに表示される値は充電時のロスを引いた実際にバッテリーに入力される値(47~50Wくらい)となっています。

バッテリー残量20% → 98%までほぼ50Wで約6時間で充電できました。(100%までは約6時間半)

 

ACアダプターとUSB-PDの同時使用で充電時間短縮

ACアダプターとUSB-PD充電器を同時に使うと、0% → 100%まで4時間で充電が完了します。

ただし同時に充電できるのはバッテリー残量が80%未満の時で、それ以上になるとACアダプターのみに切り替わります。

バッテリー残量20% → 80%までほぼ107~110Wで約2時間で充電できました。(100%までは約3時間半)

 

ソーラーパネルからの充電

ポータブル電源を使い続けるとそのうちバッテリーは空になってしまいますが、ソーラーパネルを使うと手軽に充電できるので、コンセントのない場所や停電が長引くような時に役立ちます。

使用できるソーラーパネルをメーカーに問い合わせたところ、できる限り60~100Wのものを使うように言われたので、種類は違いますがソーラーパル4枚を使って検証しました。

100W据え置き型パネルからの充電

まずは出力100Wの据え置き型ソーラーパネルから。

ソーラパネルに繋ぐMC4ケーブルは、Jackery400用に買ったものが使えましたが、間違った物を買ってしまわないためにも、同梱にするか、オプションにしてでも発売してほしいです。

チャージコントローラーとパネルの仕様

  • 制御方式:MPPT方式
  • 入力:11~28V / 5.5A / 最大65W
  • 使用パネル:ECO-WORTHY / 100W / 18V / 5.55A

このパネルはフレキシブルタイプや折りたたみ式と比べると重くて持ち運びには不便ですが、雨ざらしにしても大丈夫なところと安いのが魅力です。

suaoki製の100Wのパネルと比較するとフレキシブルタイプで19,800円、折りたたみ式では24,000円もします…(アマゾンでの比較)

その点 ECO-WORTHYは、10,000円というお手頃な価格!しかも5年品質保証!

検証は1月初旬の13:45、天気は快晴で発電量は60Wでした。DCポートからの入力の最大値は60Wのようです。雲がかかると発電量は下がるので、余裕をもって100Wくらいのパネルがちょうどいいのかなと思います。

ポータブル電源とソーラーパネルを延長ケーブルで繋ぐと電力の損失はどれくらいあるのか?

ポータブル電源にソーラーパネルを繋ぐと手軽に充電できますが、夏場の炎天下や急な雨降りのことを考えると、安心して外に放置し ...

続きを見る

Jackery SolarSaga100からの充電(100W)

Jackery純正の「Solarsaga100」を借りる機会があっでたので、PowerHouseで試してみました。

パネルの仕様

  • 最大出力:100W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.55A

このパネルは折りたたみ式のソーラーパネルでありながら、防水性能がIP65規格相当なので多少の雨には耐えられる設計になっています。

また、ケーブル長が3メートルあるため、ポータブル電源を屋内に置いて充電できるので安心です。

元々Jackery製品用のパネルですが、PowerHouse400Ⅱにも使えます。発電量は57Wで、固定式の100Wパネルと比べると少し低い値でした。

【Jackery SolarSaga 100 レビュー】据え置き型と遜色ない性能を発揮する畳み式ソーラーパネル

今までJackery(ジャクリ)のポータブル電源を所有しながら、純正のソーラーパネルは使ったことがありませんでしたが、今 ...

続きを見る

80W折りたたみ式パネルからの充電

次に80Wの折りたたみ式のパネルを使用しました。

パネルの仕様

  • 最大出力:80W
  • 定格電圧:18V
  • 定格電流:5.68A

このパネルは出力が80Wでありながら、全く雲がない状況では100Wのソーラーパルと遜色ない発電量をたたき出す発電効率に優れたパネルです。

発電量は59Wでほぼ固定式の100Wパネルと変わらない値です。持ち運びを考えると折りたたみ式のパネルと組み合わせるのがいいと思います。

【Techoss ソーラーパネル 80W レビュー】スマホもパソコンも直接充電できる折り畳み式ソーラーパネル

今まで折りたたみ式のソーラーパネルは折り畳んでコンパクトにできることだけが特徴で、それ以外は値段が高くて性能面では据え置 ...

続きを見る

50Wパネルからの充電

最後にsuaoki製の50Wのパネルを使用しました。メーカーからは60W以上をオススメされましたが、60Wのパネルは所有していないので50Wのパネルで検証しました。

パネルの仕様

  • 最大出力:50W
  • 定格電圧:17V
  • 定格電流:2.94A

このパネルはフレキシブルタイプ(パネルをある程度湾曲させて使えるため薄い)で、かなり軽くて1.2Kgしかありません。その分 ちょっと風がきついと動いてしまうので、使う時はペグを打つか どこかに固定したほうがいいと思います。

発電量は33Wと少ないですが、100Wのパネルの半分と考えれば妥当な数値だと思います。

80Wや100Wのパネルと比較すると物足りませんが、発電量の少ないパネルからでも充電できることが確認できました。

50Wのパネルでも充電できますが、80W以上のソーラーパネルがオススメです。

 

シガーソケットからの充電

PowerHouse II 400にはシガーソケット用充電ケーブルが付属していません。

DCの入力プラグのサイズがJackery400と同じ8mmだったので、Jackery400に付属していたシガーソケット用のケーブルを使って充電しました。

シガーソケットからの充電は、ACアダプターからの充電と遜色ない「54W」もありました。移動中にこれだけ充電できれば充分です!

Amazonでシガーソケット用ケーブルを探しても5.5mm × 2.1mmの物が多くて8mmのものはなく、変換プラグ自体も見当たりませんでした。私はJackery400のケーブルや80Wのソーラーパルに付属の変換プラグを持っていたので充電できましたが、できれば同梱してもらいたい!

 

価格の比較

「PowerHouse II 400」と「Jackery400」と「PowerHouse」のアマゾンでの価格を比較。

PowerHouse II 400 Jackery400 PowerHouse
39,800円 44,800円 49,800円

PowerHouse II 400は最後に発売された製品なので当然スペックは高いのですが、価格は一番安くなっています。ポータブル電源に何を求めるかは人それぞれですが、ライバル製品に対して5,000円、旧製品に対しては10,000円も安く購入できるのは魅力です。

 

【まとめ】Anker PowerHouse II 400は防災を強く意識したポータブル電源

PowerHouse II 400を使ってみて、よかったところとイマイチなところにまとめました。

よかったところ

  • 2種類のLEDライトを搭載
  • コンパクト
  • USB-PDがパワールールに即している
  • 本体充電中にバッテリーを傷めずに給電できる
  • 手厚いサポート

イマイチだったところ

  • AC出力が110V
  • シガーソケットとソーラーパネルに繋ぐケーブルが付属しない
  • 取っ手が折りたためない

実際に使ってみてPowerHouse II 400は、そつなくまとめられたポータブル電源という印象です。

最大出力が300Wなので消費電力の高い電化製品は使えませんが、複数のガジェットを同時に充電するには充分なスペック。スマホは通信手段だけでなく情報収集としても役立つツールですが、バッテリーが無くなると何の役にも立ちません。

PowerHouse II 400はスマートフォンなら20回以上充電できる容量と、消費電力が少ないLEDライトを持ち運びやすい大きさにまとめてあるので、1台あると安心な防災グッズになると思います。また太陽光発電ができるので、長期間の停電にも対応できると思います。

競合製品と比べて性能と価格のバランスがよく、1台目に選ぶポータブル電源としてオススメです。

 

Anker PowerHouse II 800

Anker PowerHouse II 400のデザインをそのままに大容量・高出力化で、キャンプや車中泊もこなせるポータブル電源に進化しました。

 

ポータブル電源

2021/4/10

【Jackery SolarSaga 100 レビュー】据え置き型と遜色ない性能を発揮する畳み式ソーラーパネル

今までJackery(ジャクリ)のポータブル電源を所有しながら、純正のソーラーパネルは使ったことがありませんでしたが、今回メーカーさんにお借りする機会があったので、手持ちのポータブル電源を使ってどんな特徴があるのか検証してみました。 目次Jackery SolarSaga 100 の特徴据え置き型のパネルと遜色ない性能IP65相当の防水性能USBポートから直接スマホの充電が可能Jackery SolarSaga 100 の外観Jackery SolarSaga 100 を使って気付いたことケーブルの長さは ...

続き

ポータブル電源

2021/4/10

【Anker PowerHouse II 400 レビュー】災害時を意識したソーラー充電対応ポータブル電源

ポータブル電源の大容量高出力化が進む中、「Anker PowerHouse II 400」は最大出力300W、容量388Whという控えめなスペックで登場しました。 このポータブル電源は「Anker PowerHouse」の後継機種で、コンパクトな本体や2種類のLEDライトを備えていることから、災害時を意識して作られているのかなと思います。 モバイルバッテリーや充電器で実績のあるANKERが作るポータブル電源が、どんな製品でどんな特徴があるのか、比較対象になるであろう「Jackery400」や旧製品の「Po ...

続き

ガジェット

2021/3/9

【ヤマハ TW-E3B レビュー】純粋に音楽を楽しめるワイヤレスイヤホン

楽器やオーディオ機器で有名な「ヤマハ」のワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を購入しました。 1万円以下で買えるワイヤレスイヤホンでありながら、エントリーモデルとは思えないほどクリアで心地いい音を楽しませてくれる「TW-E3B」は、さすがヤマハと言ったところ。 デザインも可愛くてイヤホンでは珍しい6色の色展開も魅力な「TW-E3B」を20日ほど使用したのでレビューしていこうと思います。 目次ヤマハ TW-E3Bのスペックと特徴aptX と TWS Plus 対応で高音質、低遅延、接続安定豊富な6色のカラーバ ...

続き

ポータブル電源

2021/3/9

【Techoss ソーラーパネル 80W レビュー】スマホもパソコンも直接充電できる折り畳み式ソーラーパネル

今まで折りたたみ式のソーラーパネルは折り畳んでコンパクトにできることだけが特徴で、それ以外は値段が高くて性能面では据え置きタイプの劣化版というイメージを持っていました。 実際に折りたたみ式のソーラーパネルを使ってみると、発電量が高いだけでなく直接スマホやタブレットを充電できる、据え置き型にはない付加価値があることも知りました。 今回は折りたたみ式と据え置きタイプのソーラーパネルとの比較を交えながら、実際の使用感を検証しています。 なお今回使用した「Techoss ソーラーパネル 80W」はメーカー様から提 ...

続き

家電関係

2021/3/20

【F40C4TMP レビュー】容量25Lのポータブル冷蔵庫をポータブル電源やいろいろな条件下で使ってみた

ポータブル冷蔵庫を購入してからアウトドアでの使用に留まらず、普段の買い物や遠方から生物を買ってこれたりと、思っていた以上に便利に活用していますが、今まで本格的な暑さの中で使ったことがなかったので、残暑が厳しいこの時期にいろいろな条件のもと検証してみました。 目次F40C4TMPの特徴パワフルなコンプレッサー方式バッテリー保護機能が付いている使用中に電源が切れても電源が入ると運転が再開される500mlのペットボトルを立てて入れられる車の中でも家の中でも使えるF40C4TMPの外観F40C4TMPの操作方法車 ...

続き

ポータブル電源

2021/3/9

ポータブル電源とソーラーパネルを延長ケーブルで繋ぐと電力の損失はどれくらいあるのか?

ポータブル電源にソーラーパネルを繋ぐと手軽に充電できますが、夏場の炎天下や急な雨降りのことを考えると、安心して外に放置しておけません。 そんな時に延長ケーブルを使うとポータブル電源は涼しくて雨のかからない屋内に置いておけるので安心して充電できますが、延長ケーブルを使うと一体どれくらいの電力をロスするのか気になったので、実際に延長ケーブルを使って検証してみました。 目次使ったケーブルはソーラーケーブルとDC8mmケーブルケーブルのスペックソーラーケーブルの特徴DC8mmケーブルの特徴ケーブルの長さの比較検証 ...

続き

家電関係

2021/3/9

【ANSOLO 充電式カイロ レビュー】必要な時だけ、好みの温度で暖めてくれる便利なカイロ

私は運動不足解消のために散歩をしていて、冬場は使い捨てのカイロをよく持ち出していたのですが、帰ってきてからの扱いをどうすればいいのか?という問題に毎回直面していました。 必要ないなら捨てればいいのだけれど、さっきまで私のことを温めてくれたカイロに申し訳ない気がするし、帰ってきてからの方が元気に発熱して、温かいを通り越して熱いくらい頑張ってるから余計に捨てられない… どうしたものかとアマゾンを見ていると「充電式カイロ」という商品があったので購入してみました。この記事では実際に使ってみた感想や気付いたことなん ...

続き

-ポータブル電源

© 2021 K's Garage (ケーズガレージ)